京大俳句会 KYODAI HAIKUKAI 「自由船」

京都大学を拠点に活動していた京大俳句会のオフィシャル・ブログです。

第110回「京大俳句会」作品

2018-05-06 11:47:55 | 日記

「朧月夜」(Photo by Kajiwara)

第110回「京大俳句会」作品
と き 2018. 4. 28 (土)
ところ 京都左京西部いきいき市民活動
センタ―第4会議室
出席11名・2句出し・欠席投句9句 、3句選

4得点句
うつくしくつんつんつつ立つつくしつみ  久々

3得点句
万緑の堂百僧の読経満つ         守康

2得点句
物の怪を祓ふ幣にも若葉風        つよし
出で立ちを川面に正す武者桜       水澄子
生足が桜陽(さくらび)はじくよ田舎駅   おるふぇ
春風や土筆たらの芽蕗の薹        正臣
登り藤大社を統ぶる白であり       つよし
いびきなどすこし不安の春逝けり     吟
冥土まで影を死と寢に眠ります      きしりん
筍(たかんな)剥ぐ若坊守のうなじかな   幸夫

1得点句
茶摘み唄八十八夜を招くかな       泰夫
粉引き盃紅引くひとを拒みける      武史)
老い桜仕事終えたか若葉無し       博
俤は藤波隠れに逢ひつつあはず      夜汽車
綿の原つぎの波ではぜるだろ       託志
あやめ咲く宇治十帖の夢舞台       守康
落馬して菫蒲公英蓮華草         久々
廃墟なのはな病院血の夕日        武史
自由っていいなと栞(しおり)笑う春    信一
蓬摘亡き母思い涙する           恒雄

無得点句
蘖(ひこばえ)よそれでもお前は生きるのか  あきひこ
心中や幼な顔よせ遠花火          まめ
ゼネストとひとりつぶやく万愚節      楽蜂
蝙蝠(かはほり)とうすき夢見しゑひもせす  夜汽車
春雨の黒髪背骨によく居付き        託志
夜の山背中を向けてな降(くだ)りそ     虻曳
熱き抱擁見て息呑みし街白夜        幸夫     
夜の海脚を浸してな眠りそ         虻曳
春雷やつかえがおりる心地して       おるふぇ
寡婦くぐる成城石井さくらんぼ       まめ   
居酒屋の酒呑み干すぞ葱鮪         恒雄                                                                                      
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