台湾に渡った日本の神々---今なお残る神社の遺構と遺物

日本統治時代に数多くの神社が建立されました。これらの神社を探索し神社遺跡を紹介するものです
by 金子展也

11月号の「なるほど・ザ・台湾」 宜蘭神社 蘭陽平野の護衛者・西郷菊次郎

2013-11-10 18:48:29 | な~るほど・ザ・台湾

今月号の「なるほど・ザ・台湾」 は「宜蘭神社 蘭陽平野の護衛者・西郷菊次郎」です。

西郷菊次郎とは西郷隆盛の長男。明治30年から35年まで宜蘭庁長として活躍します。特に、毎年繰り返される宜蘭河の氾濫を食い止める方策として建造した「西郷堤防」は有名です。領台初期の時代、無謀とも言える工事計画と言われましたが、西郷のひたすら地域の安泰を願うものでした。明治33年4月に着工。翌年9月に完成。延べ人数8万人が係わったと言われています。八田与一技師が嘉南平野を一大穀物地帯に変えた烏山頭ダムの着工より20年も前のことです。

その西郷菊次郎の功績を記念して建てたのが「西郷廳憲徳政碑」。是非、宜蘭を訪問する機会がありましたら、西門橋のたもとの堤防沿いの遊歩道に行ってみてください。

最後に「こぼれ話」として、西郷菊次郎の父親である西郷隆盛の子孫が蘇澳南方澳にいたという内容を「海南秘史 蘇澳に於ける南洲翁の実蹟 今を距る七十余年の昔南方蘇澳に現れた逞しい大男 それは正しく日本人」から引用して紹介しています。本当かな、と思われる方が多いと思いますが、案外事実かもしれません。ご一読ください。

 

 

コメント (2)
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