付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「本好きの下剋上26」 香月美夜

2021-04-24 | 本屋・図書館・愛書家
 ローゼマインとしては王族にできる限りの協力をしているつもりだった。
 しかし、フェルディナントはアーレンスバッハに送られ、ローゼマインはツェント候補として中央へ送り込まれそうになり、そうなったらエーレンフェストはガタガタになってしまうが、それに対する補償は王族たちの口からは出ない。各領地のことは各領地でせよ。中央のことに各領地は協力せよ、だ。まるで不公平だが、エグランティーヌでさえ中央優先で、エーレンフェストのことなどどうでもいいのだ。扱いとしてはエーレンスバッハよりも遙かに下で、上級領地並の扱いをするという約束すら守られていない。

 自力でなんとかしろというならするけれど、それで後で泣き言いうなよ?という26冊目。すべて王族が無力なのがいけないんじゃ。

「ジギスヴァルト王子ですわ。より正確を期すならば、生まれながらの立場によって培われた傲慢な性格と、他者を蔑ろにしていることに気付こうともしない鈍感さと、それを指摘すると不敬になりかねない立場が気に入りません」
 ドレヴァンヒェルのアドルフィーネは王族への輿入れは避けたいと考えている。理由は言わずもがな。
 なるほどなー。なんとなく、ウェブ版で不可解だった後の展開に納得。

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