
頭の悪い人ほど難しく言いたがるというのが、クラちゃんの持論。
高校2年生の高山栄子は家庭教師の大学生、室町大四郎に惹かれ始めていた。けれど、その室町が彼女の担任である野添先生とキスしているのを見てしまい……。
純文学で食えなくなってポルノ小説へと軸足を移し、流行作家となっていた川上宗薫が執筆した青春小説の中編集で、女子高生と家庭教師と女教師の三角関係を描いた『水色の愛の挽歌』と、差出人を偽った手紙やニセ電話で悪い評判が広まった高校生たちが犯人捜しをする『青春候補生』の2編を収録。
創刊後2年ほどのコバルト文庫(集英社文庫コバルトシリーズ)は、こんな青春小説や恋愛小説ばかりでした。ここに愛と性の体験実話とかが混ざり、ロマンチックSFが加わり、80年代になるとアニメやマンガのノベライズが主流となって混沌とした状態が80年代半ばまで続きます。このあたり、アニメのノベライズが読めるのはコバルトだけといって言い過ぎではなかったかと思います。
【水色の愛の挽歌】【青春候補生】【川上宗薫】【横山敏子】【コバルト文庫】【結核】
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