付け焼き刃の覚え書き

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「道にスライムが捨てられていたから連れて帰りました」 イコ

2024-05-13 | 異世界結合・ゲート・ゾーン
《ミズモチさんはプルプルしながら、あなたへ話しかけています》

 阿部秀雄はブラック商事勤務の40歳。中肉中背で頭髪がそろそろ寂しくなっている。この日々の激務に追われ、愉しい趣味のひとつもない冴えないおじさんが、電柱の下でスライムが捨てられているのを見つけ、その可愛さに思わず連れ帰ってしまった。
 そのスライムに見た目のままにミズモチと名前を付けて可愛がっていたのだが、魔物は魔力を定期的に吸収しないと死んでしまうし、そのためには《ダンジョン》に潜らないといけないらしい。仕方がないので阿部は冒険者ギルトでテイマー登録すると、ミズモチを連れてダンジョンに挑むのだが、いきなり現れたゴブリンとの戦闘で髪をむしり取られてしまう……。

 この際、スキンヘッドにしてみました。
 ダンジョンが現代に出現した世界で、スライムをテイムした中年サラリーマンが副業に冒険者を始め、それが意外に性に合って気分転換になるし、小遣い稼ぎとしてはそこそこ優良だと分かったし、女の子とも親しくなる機会が増えました……という現代のんびり生活。
 だいたい物語にレギュラー枠で登場するスライムは有能。もともとTRPGでは強キャラ扱いだったので、日本のコンピュータRPGで定着した雑魚キャライメージが「ドラクエの影響強すぎ」って話です。ファンタジーでは『スライムなダンジョンから天下をとろうと思う。』とか『神達に拾われた男』など、「雑魚扱いだけれど、育て方・使い方では強くなる」という折衷ラインが主流です。
 この話のツボは、レベルアップで提示される獲得可能なスキル一覧に必ず「育毛」が入ってくること。取りたくて取りたくてたまらないのに、必要ポイントが大きいし、他に取らなくてはいけないものが多いので毎回泣く泣く断念するくだり。

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