
巻末の内容紹介まま。
星新一に見いだされ、16歳で作家デビューした新井素子が18歳から20歳くらいまでに書いた作品3編を収録。作品紹介から著者略歴まで、誰でも書けそうな文体なのに模倣が難しいと言われる新井素子らしい本作りですね。
『グリーン・レクイエム』は、他の作品とは少し毛色が違っていて、まさに緑の葬送曲。ロマンチックSFのくくりではありますね。もしくは侵略SF未遂。
『週に一度のお食事を』と『宇宙魚顛末記』はショートショート的な作品。なんか吸血鬼になっちゃったんだけど特に困ってませんがぁとか、地球が魚に食べられて滅びそうなんですけど?とか突拍子もない発端に、なにが起きてもたいして動じず、力まず、ほんわりのんびり陽気にマイペースな主人公が乗りきっていくお話。
【グリーン・レクイエム】【週に一度のお食事を】【宇宙魚顛末記】【新井素子】【高野文子】【講談社文庫】【病原体】【光合成】【吸血鬼】【瓶の悪魔】
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