
理解があれば、人はともに生きられるからと、市井かりん。
名古屋の街中のごく普通の喫茶店を舞台にした物語。前作『高杉さん家のおべんとう』と同じ世界で、後日談的エピソード付き。
『かりん歩』 柳原望

エーリカ・アウレリアはオーギュスト・イグニシアにそう告げた。
悪霊にとりつかれた公爵令嬢に殺されてしまうという死亡フラグを無事に叩き折ったエーリカだったが、次には王子オーギュストの幻獣に喰われてしまうという死亡フラグが待ち受けている。
『死にやすい公爵令嬢』 瀬尾照

高スペックなのにダメな男たちの友情は早々に瓦解するものの、心配無用。女たちもやたら高スペックなのに女子力の欠けた者ばかりなのだ。
『ドラゴンは寂しいと死んじゃいます』 藤原ゴンザレス

人間を信用するのは難しいというマオ。
ヴァイトが出会ったワの国の使者フミノは、前世の日本で見たことのあるような巫女服を纏っていた。ワの国は“神世人”と呼ばれる転生者の存在が伝えられており、その文化が色濃く残る国。フミノはどうやらヴァイトが何者なのか秘密裏に探っている忍びのようなのだが……。

上杉謙信の無い物ねだり。
武田信玄を討ち取り、織田信長の覇権はいよいよ強大となり、その勢いで室町幕府の歴史に幕を引こうとしていた。
その頃、ついに完成した静子の居所では記念の宴が準備されていたが、主の知らないところで来賓が増え続けていた……。
『戦国小町苦労譚』 夾竹桃