付け焼き刃の覚え書き

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「小惑星諸島独立す」 エリック・コタニ&ジョン・ロバーツ

2007-10-29 | ミリタリーSF・未来戦記
 昔、読む清涼飲料水というキャッチフレーズがあって、光文社文庫から天文学者のエリック・コタニとグリーン・ベレーあがりのジョン・ロバーツによる近未来SF4部作が刊行されていました。宇宙開発が始まりつつある20世紀末、ソ連の彗星観測船が地球への隕石落としでアメリカを壊滅させようとする『彗星爆弾地球直撃す』は、ソ連が西側のタブロイト紙に情報を流すことで逆に信憑性を無くさせようとするところがミソ。続く『小惑星諸島独立す』は、21世紀後半の地球と宇宙植民地群との対立を描いたもので、シチュエーション的には遊演体の『星空まで何マイル?』そのままの話。前作のメインキャラが伝説の存在になっているのも見所かな。
 ところが日本では売れなかったのか2巻で終わり。大人向けに軍事色の強いポリティカル・フィクションとして売り出そうとしたのが失敗の原因だったんじゃないかな。タイトルも日本版は架空戦記を彷彿とさせる仰々しいやつだし……。今からでも、デュアル文庫やハルキ文庫みたいに、今風のアニメ絵のイラストを付けて再販したら売れるような気がするんだけど……。

 ワールドコン「Nippon2007」にゲストで参加されていた近藤陽次博士って、エリック・コタニじゃありませんか! うーん。ゲスト紹介のパネルは展示ホールの方にも欲しいし、企画変更のアナウンスとか別棟企画への案内板も足りないねえ。ああいうのは設置許可が出なかったりもするんだけれど、なんとかして欲しいものです。

【彗星爆弾地球直撃す】【小惑星諸島独立す】【エリック・コタニ】【ジョン・ロバーツ】【近藤陽次】【独立戦争】【宇宙開発】

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