付け焼き刃の覚え書き

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「ゴールデンタイム4 裏腹なるdon’t look back」 竹宮ゆゆこ

2012-03-24 | 学園小説(不思議や超科学なし)
 深夜、束の間だけ多田万里の記憶が戻る。
 封印されていた高校時代の想いを爆発させるかのように、リンダのもとへ駆けつけようとした万里は見事にこけて怪我をして、そのまま意識を失い……。

 身体は1つでも、記憶を失う前の自分とそれ以後の自分は別人で、今の自分は自称「完璧なお嬢さま」である加賀香子と望外にも付き合っているけれども、記憶喪失になる前の自分は今でもリンダのことが好きらしい……という万里の落ち込みっぷりが痛々しく、「青春」で「ラブ」だけれど、「コメディ」としてはちょっと笑えない。気の毒すぎて。
 ただ、香子の万里好きっぷりに救われているのかな。普通の青春ストーリーとして。
 笑えないといえば、作品中でハイソな雰囲気の象徴として「カリモクの家具」が登場するのだけれど、カリモクは地元企業。しかも、うちの親などから戦後の零細っぷりをさんざん聞かされているので、これをハイソの象徴扱いされると微妙な気分に。

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