付け焼き刃の覚え書き

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「青い世界の怪物」 マレイ・ラインスター

2007-08-29 | 怪獣小説・怪獣映画
 昔はマレイ・ラインスター(Murray Leinster)といったらSFのアンソロジーとか全集にかならず入っている作家だったのに、ハミルトンとかE.E.スミスといったスペース・オペラの大御所と、アシモフやハインラインといった重鎮に挟まれ、今ではなかば忘れられかけている気もします。
 でも、いかにもSFらしい作品を生み出した作家の1人です。創元推理文庫などでときどき 『地の果てから来た怪物』や『ガス状生物ギズモ』などに復刊がかかるので、まだ幸せなんでしょうか?
 1954年の『最初の接触』はファースト・コンタクトものの原点ともいうべき(というかタイトルそのまま)作品ですけれど、個人的に好きな話は『青い世界の怪物』
 フィリピン近海を舞台にして、海で起きる怪現象と宇宙よりの侵略者との攻防を描いた作品で、なにげない日常から始まって、実はすぐ近くで異常現象が起きていることに気づかされ、前後して曰くありげなヒロインが接触を図ってくる……と。イメージは…………そうだなあ、東宝あたりが「侵略SFの傑作をついに映像化!」とかいって何億かかけて映画化すると『決戦!南海の大怪獣』みたいになっていて、ちょうど志の大きさと特撮のチープさ加減がぴったり来る感じ?

【青い世界の怪物】【マレイ・ラインスター】【深海の敵】【侵略】【大烏賊】【大渦巻】

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