付け焼き刃の覚え書き

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「女子高生探偵シャーロット・ホームズの冒険(上)」 ブリタニー・カヴァッラーロ

2016-10-15 | 学園小説(ミステリ)
 心ならずもラクビーの特待生としてロンドンからアメリカのシェリングフォード高校へ転校してきたジェームズは、そこで美しい黒髪とグレーの瞳を持つ少女シャーロットと出会う。
 ジェームズにはまったく関心のなさそうなシャーロットだったが、彼の方は彼女のことをよく知っていた。
 シャーロットはロンドンでは女子高生探偵として知られていて、名探偵ホームズから数えて5代目にあたり、ジェームズ・ワトスンはその名探偵の相棒であったワトスン博士の6代目の子孫であった……。

 5代目シャーロック・ホームズと6代目ワトスンが全寮制の高校で出会ってパートナーとなり、2人に冤罪を着せようと見立て殺人を仕掛けてくる犯人に立ち向かうスクール・ミステリ。
 まあまあ普通人のワトスン家に対し、ホームズ家は一族をあげて名探偵を養成しているような、名探偵版「虎の穴」かいなという家風です。シャーロットもスコットランド・ヤードの助言者として知る人ぞ知るという存在でありながら、一族ではみそっかす扱い。美人ではあるけれど、痩せぎすで身体のラインは直線的。化学実験が好きで、考えをまとめる時にはバイオリンを引き、タバコを吸わない時はドラッグをキメてる。観察眼は鋭く変装も得意で、5代目ホームズとしては充分なキャラだけど、こんな女子高生、ヤだなあ。
 そもそもこの学校、全寮制でそこそこ上流の子弟が集まっているはずなのに、ヤクの売人だのカジノ・パーティーだのと風紀乱れてないかと思いますが、アメリカの学校ってこんなん?

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