
お鉢が回ってきたのが写本家の母が急死して、葬儀がやっと終わったばかりの青年スレイン。一国民として平凡に育ったスレインだったが、実は国王の庶子であったのだ。
右も左も分からない状況の中、人口およそ5万人の小国、ハーゼンヴェリア王国の王になるよう宰相以下の貴族たちに懇願されるのだが……。
ウェブ連載作品だけれど未チェックで、イラストで購入。巧い作品に芸のないイラストがつくことはよくあるけれど、巧いイラストがわざわざ用意された作品に拙いものはまずないと思っていいのです。あとは好みの問題で好き嫌いは出てくるけど、そこは仕方がない。今は出版点数もレーベルも多いので、昔のように新刊すべてチェックは不可能なのです。
タナボタで国王になった青年の奮闘記。物語的には王道展開、ルチルクォーツ(金紅石)の冠を戴いて王座に就いたところまでです。タイトルをきちんと回収して終わってますが、ウェブ版では一章「王の誕生」までに該当します。六章まではアップされているのでまだまだ続きます。
あれよあれよという間に王太子(庶子)に祭りあげられますが、状況に流されるだけでなく、ちゃんとその責務を理解した上で覚悟を決めて受け入れながら、それでもなお試行錯誤が続く過程が描かれているのが良いですね。
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