
まるでスタートレックのような展開。
いつの間にかエドワードとアーチャーという2人の男が大公に成り上がってからというもの、タナコールの町の住人は精神を操られて奴隷化されてしまっていた。
かろうじて街を脱出できたエルロンは、以前にマックス・ケストに存在を聞かされていたゾミノールの魔女に助けを求めようと旅に出たのだが……。
前作の主人公マックスと知り合いだった現地の豪族エルロンが今回の主役。そのパートナーも同じく前作でマックスに手がかりを与えた魔女シャナーラ。ついでにいうと今回のトラブルの原因はマックスの投げっぱなしという、シリーズもので舞台は同じだけれど主人公は共通ではなく、それまでに登場した脇役かその関係者という『魔法の国ザンス』パターンです。
クワナールは科学文明が崩壊した後の世界で、文明を失った大多数の人々と、そこから現代地球に転移して裏から支配している特権階級の生き残りがいて……というのが基本の大ネタ。
物質転送機が「魔法の扉」というあたり、どこでもドアの直系のご先祖様かも。
【異次元世界の女魔術師】【クワナール・シリーズ2】【テッド・ホワイト】【南村喬之】【創元推理文庫】【物質転送機】【ホバークラフト】【幻術使い】