
その王国の皇太子パタリロ・ド・マリネール8世が、側近のタマネギ部隊を引き連れて大英帝国にやってきた。そのボディガードに任命されたのは、MI6のトップエージェント・バンコラン少佐だったが……。
ダイヤモンド産出国の王位継承を巡る権力争いを軸に、美少年たち(自称を含む)の耽美な世界が繰り広げられる……ということになっているスラップスティックSF。
1978年に少女マンガ誌『花とゆめ』で連載が始まった古いギャグ漫画ですが、2016年には舞台化され、2019年6月には実写映画化。少女マンガって、本当に息が長いですよね。過去転移&現代知識チートの元祖、77年連載スタートの細川智栄子『王家の紋章』も、86年スタートの中山星香『妖精国の騎士』もいまだに新刊が出るし。
さて、「パタリロ!」はマンガをよくぞここまで実体化させたと好評だった(呆れさせた)舞台版と同じメインキャスト、スタッフで製作。なので映画の雰囲気もミュージカル舞台的。いつの間にか、そのDVDが我が家のテレビの前に鎮座していました。なんでや?
「わざわざ劇場に観に行く必要はありません。自分で金を払って借りてくるまでもありません。しかし、一見の価値はあります。ですから、私が買いました!ここに置いておくので、みなさん一度は観ておいてください」……まさかの義務だった! いや、お客が来る度に流していたら、その都度、私は視ることになるんだけど?
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