「全艦、猫を降ろせ」錨じゃないよ。常在宇宙のアーヴたちにとって、そこが戦場か否かの区別は艦に猫がいるかいないかで判断されるよう。
〈アーヴによる人類帝国〉の帝都ラクファカール陥落から10年。
宇宙各地へ散っていたアーヴたちが、新皇帝ドゥサーニュの下、再び集結。各所で反撃の狼煙が上がる。
その中に、将官となったラフィールの姿もあった……。
宇宙空間特化の種族として生み出されたアーヴたちの戦いの物語。帝国は貸しておいたものを取り立てに動きます。もちろん、たっぷり利息をつけながら。
遺伝子的に老化とは縁遠い純血のアーヴに対して、名前ばかりはアーヴ貴族でも出自は普通の人類だったジントはしっかり老けているのが時間の流れを感じさせるというか、種族の壁を痛感させます。本人たちはあまり気にしていないみたいですけれど。
【星界の断章VI 帝国の雷鳴】【森岡浩之】【赤井孝美】【ハヤカワ文庫ＪＡ】【早川書房】【スペースオペラ】
