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付け焼き刃の覚え書き

 開設してからちょうど20年。はてなにお引っ越しです。https://postalmanase.hateblo.jp/

「ARIEL II 幻影の侵略」 笹本祐一

2013-05-25 | 巨大ロボット
 まだ音声記録媒体がレコードかカセツトテープしかなかった時代。朝日ソノラマはオーディオ・ドラマを収録したカセットテープを文庫サイズのボックスで販売していました。今だったらオリジナル・アニメあたりの位置づけで、小説がアニメ化されるなんてほとんどなかった時代の自社作品のメディアミックス化の先駆けです。
 その12本目が巨大美少女ロボット作品……というか、赤字経営の侵略会社の奮闘記と化していたエリアルの2本目です。

 ソノラマ文庫カセット版は『吸血鬼ハンターD』とか『ハイスピード・ジェシー』とか、通し番号を見ると40作近く発売されています。そのうち『ARIEL』は3本。
 1つめはオーソドックスな原作そのままアレンジの内容紹介版、2つめがこの「侵略宇宙人が予算が無いのでやっつけ仕事でノルマ達成」の回。そして3つめが「地球を滅ぼしにバーサーカーが攻めてきたけれど、超巨大な殺戮マシンの艦隊と戦うより、戦闘のための臨時支出を経理部長に納得させる方が難しかったよ」という話で、こちらについては2004年発売のARIEL読本に、復刻ドラマ「野良無人戦艦の恐怖」としてCD版が収録されていますので、今でも聞くことができます。これは傑作。

【ARIEL II】【幻影の侵略】【笹本祐一】【鈴木雅久】【ソノラマ文庫カセット版12】【原えりこ】【渡辺菜生子】【富沢美智恵】【阪脩】【塩沢兼人】【山寺宏一】【平野文】【田中和美】
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「悩み相談、ときどき、謎解き?」 成田名璃子

2013-05-25 | ミステリー・推理小説
 田中花子は夜と昼との顔を使い分けていた。
 昼間は周囲から何を考えているかわからないと噂される、冴えないOLのミス・ブースカ。夜は街角の占い師として人気のミス・アンジェリカ。
 最初は単なるインチキ占いだったが、ときおり本人の意志とは関係なく降りてくる言霊が妙に的中することから評判となり、気がつけば持ち込まれる一風変わった悩みに翻弄されるようになっていた……。

 日常系というほどミステリ要素は強くなく、タイトル通り「ときどき、謎解き?」。最後に「?」がつくところがポイント。女性の悩みのエネルギーを、占いを介することによって地球緑化の資金へと変換する、緑のマネーロンダリング小説というべきかな。

【悩み相談、ときどき、謎解き?】【占い師ミス・アンジェリカのいる街角】【成田名璃子】【日野かほる】【メディアワークス文庫】【鍵穴からの観察者】【婚活】【キャンドル売り】【結婚式】
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