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付け焼き刃の覚え書き

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「桜色の春をこえて」 直井章

2011-12-17 | 学園小説(不思議や超科学なし)
「人は永遠に子供なんじゃないかな。70年や80年生きたって、大人にはなれないのよ」
 年上だからって、自分の親だからって、大人とは限らないよとキリちゃんこと、クラスメイトの切妻さんの言葉。

 真世杏花(まなせ・きょうか)は両親に捨てられたも同然な形で中栄高校に進学した。ゼロからスタートするつもりの一人暮らしの始まり。ところが不動産屋の手違いで、いきなり路頭に迷うはめに。
 そんな杏花に「あたしの家にくればいいよ?」と救いの手を差し伸べたのは、第一印象は最悪で、停学歴ありの不良少女の澄多有住(すみた・ありす)だった。
 かくして奇妙な同居生活が始まるのだが……。

 家族を失って育った歪な少女たちの友情を描いた青春小説。なんでも有りで懐の深い電撃文庫だけれど、ここまで萌えなし、異能なし、恋愛なし、ギャグ連発なし、熱血なしで大丈夫かと少々不安に。昔だったらコバルト文庫向きの作品だと思います。
 良作だけに、ちゃんと売れて欲しいなと思います。

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