
「シャワーを浴びて、甘いココアでも飲め。そんでたっぷり寝ろ。体力を回復して、頭をクリアにして、それから思う存分、気に入らない奴をぶちのめせばいい」
第2級時計技師でもあるヴァイネイ・ハルターが闘いの基本を説く。
政府も軍も五大企業も、はっきりいってしまえば「国境なき技師団」も組織としては腐っている。
ならば、自分たちはテロリストになろうとマリーやナオトは決めた。テロリストとして壊れた都市の時計仕掛けを勝手に直し、見捨ててパージしてケリをつけようとする連中の鼻を明かしてやろう。2人がそう決めたなら、マリーの秘書官ハルターも自動人形リューズも従って行動を共にするだけだ。
そんなとき、ナオトは奇妙な音を聞きつけた。人間の可聴範囲を超えた音、ひとことでいうと30Mhzの電波なのだけれど、電磁波が時計塔の微細歯車を狂わせることから使用制限されるようになって久しいものだ。だが、何かが区画・三重で起きているらしい……。
2人の天才少年少女が仲間と共に、隠された陰謀を阻止すべくテロリストとして暴れ回るスチームパンク風アクション小説。時計技師は体力勝負だそうで、みんななかなか想定外に強いです。
今回は京都から三重へ移動。京都と三重がお隣というので滋賀県はどうしたかと思いきや、10年ほど前にパージされて琵琶湖ごと落っことされて今は存在しないのだとか。恐ろし恐ろし。
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