goo blog サービス終了のお知らせ 

付け焼き刃の覚え書き

 開設してからちょうど20年。はてなにお引っ越しです。https://postalmanase.hateblo.jp/

「ゲッターロボ牌1」  ドリル汁

2020-09-28 | 巨大ロボット
 大西洋上に突如として出現したのはアトランティス帝国、人と獣の混合種であるアトランティスの要塞だった。アトランティスが送り込む、あらゆる攻撃を防ぐオリハルコンの装甲をまとったハイビーストなる巨大兵器の蹂躙によって世界は滅亡寸前となる。
 そのハイビーストの前に立ちはだかる人類最後の希望とは、ゲッター線の研究を行っていた四風館博士が開発した人型兵器、ゲッターロボであった!!……

 ジャンル専門誌は、そのジャンルネタさえ入っていれば何をやっても自由なところがあります。料理マンガ専門誌は料理の話さえあれば、釣りマンガ専門誌は釣りさえやっていれば、エロマンガ専門誌はエロさえあれば……というやつで、ときどき思わぬ怪作傑作が生まれます。麻雀マンガなんかはその代表ですが、その麻雀マンガ誌でゲッターロボです。
 で、ちゃんとゲッターロボなんですね。
 地球の生態系にすら影響を与えたゲッター線。それを動力源とした超兵器ロボで人類を殲滅せんとする敵に立ち向かうという基本線を押さえ、3人の搭乗者はこれまでのマンガ版を踏まえ、能力以上に精神的に常軌を逸した若者が3人。それをカバーする博士の身内の異性の存在。それで、なんでマージャンかというと、マージャンに負けると敵が動揺して精神力に依存したオリハルコンの障壁が破れるという理屈。
 かくして、種の存続を賭けて、巨大ロボットが巨大な雀卓を囲んで麻雀を打ち合うこととなるのです ! !

【ゲッターロボ牌1】【ドリル汁】【永井豪】【石川賢】【森橋ビンゴ】【近代麻雀コミックス】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ガンダムセンチュリー」 月刊『OUT』増刊

2020-09-18 | 巨大ロボット
 1979年のアニメ『機動戦士ガンダム』はあまりに戦記っぽく、それまでのロボットアニメと比較するとSF要素が強すぎたものだから、映像として見せられたもの以外、オフィシャルが設定していない部分まで、ファンがいろいろ考え始めました。その筆頭がガンダムFC「GUN SIGHT」で、その考察をさらに膨らませ、オフィシャルまで巻き込んで形にしたのが月刊『OUT』増刊の「ガンダムセンチュリー」。
 なので、普通のアニメムックにあるようなフィルムストーリーとかはありません。ひたすら「これは本当にあったことなんだよ」のスタンスで、アニメの映像と現実の科学や軍事のあれこれと整合性を考えながら、なぜ人型ロボットの必然性があるのか、どういう形で開発されていったのか、推進剤はどうなっているのか、コロニー落としの軌道や被害はどうだったのか、などなど辻褄合わせてます。今ではオフィシャルの設定そのものがファーストガンダムの頃と解釈が変わっているのでアレですが、モビルスーツの型式番号とか各種バリエーションだとか、宇宙空間での姿勢制御にAMBAC(能動的質量移動による自動姿勢制御)を導入してエネルギーを節約しているとか、エンジン開発とか大気圏突入実験とか、たいていの設定はここが出所です。
 これに美樹本晴彦(美樹本良晴)がイラストを描いたカラーストーリーとか、スタッフ対談とかインタビューとか、さらにはもともとの宇宙コロニー計画のリアルの方の解説とか盛り込んだ1冊。図版も豊富ながら、インタビュー頁等に原画が使用されているものの、頑ななまでにアニメのキャプチャーとか設定画を使わないのも特色。
 ここに収録されているスタッフの声が、単なる監督とかキャラデザイナーだけでなく、脚本家とか美術とか声優とかいろいろなスタッフまで集められており、演出と作画と脚本と美術とすべてがかみ合うと面白くなるんだなあと思いました。このガンダムに限らず、監督とかの特定のスタッフの色が強くなり、前面に突出する作品は癖が強くなりすぎるのだ。

【ガンダムセンチュリー】【月刊OUT9月号増刊 宇宙翔ける戦士達 GUNDAM CENTURY】【みのり書房】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ボトムズ・オデッセイ」 月刊OUT編集部

2020-09-14 | 巨大ロボット
 「ガンダムセンチュリー」のヒットに気をよくした月刊OUT編集部がその後送り出したマニアックな資料本の1つ。
 本編終了後に製作されたOVA「ザ・ラストレッドショルダー」の発売を受けて、そのフィルムストーリーを軸に、アニメの設定資料や監督らの座談会を収録というあたりまえのムックに留まらず、アストラギウス銀河の百年戦争史とかAT整備レポート、オリジナルストーリーなど、公式だか非公式だかわからない設定の数々をぶちこんだもの。イメージでいうと、当時主流だったロマンアルバム的なアニメムックとやはり当時多かったミリタリー系のビジュアルムックを足して割ったような異様な構成。軍装や兵器の特集コーナーあたりは本当に第二次大戦モノのムックに瓜二つ。その一方で、こっそり安永航一郎の「県立地球防衛軍」キャラがシリアスなイラストに紛れ込んでいるのはご愛敬。

【ボトムズ・オデッセイ】【月刊OUT編集部】【みのり書房】【装甲騎兵ボトムズ】【スコープ鶴崎】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「LADY-METAL」 H.M.D.S.M.F.C.

2020-09-11 | 巨大ロボット
 アニメ『重戦機エルガイム』に登場するヘビーメタルを5~6頭身くらいのかわいい形にデフォルメし、さらには美少女化しようという企画で1985年刊行の同人誌。
 メカ+美女というと、映画『メトロポリス』のアンドロイド・マリアからマンガ『コブラ』のアーマロイド・レディ(1977)、イラストレイター空山基のセクシーロボット(1978)、アニメ『黄金戦士ゴールドライタン』のマンナッカー(1981)から現代まで脈々と続いているわけですが、一方でそれまでの人間に似せたアンドロイド美女や人造ヒロインの系譜とは別に、メカ+美少女も70年代末から散見されるようになります。
 ターニングポイントはたぶんスタジオぬえがデザインしたアニメ&玩具企画『テクノポリス21C』。あれで、「人間の顔してなくてもロボットかわいいじゃん」となった気が。園田健一のラムロイドも、このレディーメタルも、まず顔が人間じゃなかったんですよね。頭身の小さいかわいい女性っぽいフォルムのヒト型機械として描かれ、それからだんだん人間の顔っぽくなっていきます。
 そのうちオフィシャルが率先してやり出すのは、この本にも「大手企業であるバンダイ自らがこういうものを企画として出すのなら、私がやる必要はないだろう?」と続刊を出す気がない旨のコメントを残していることからもわかります。
 時系列順に並べると、だいたい以下の感じ。

★同人誌「VTOL」にて園田健一が『うる星やつら』のキャラをロボット化したラムロイドを発表。(1978)
★雑誌アニメック25に赤井孝美がモビルスーツ少女のイラストを投稿。(1982)
★模型雑誌を起点に「MS(モビルスーツ)少女」に人気が出る。(1982)
★マンガ『プラレス3四郎』にプラレスラー桜姫が登場。(1982)
★『LADY-METAL』同人誌にまとまる。(1985)
★『ポニーメタル U-GAIM』の同人誌及びプロモーション映像ビデオ発売。(1985)
★明貴美加によるMS少女イラストを集めた『超音速のMS少女』刊行。(1994)
★島田フミカネによるイラストコラム企画『ストライク・ウィッチーズ』が「月刊コンプエース」にて始まる。(2005)
★島田フミカネがデザインした「メカ娘」を、コナミがシリーズ化して発売。(2005)
★『ストライク・ウィッチーズ』アニメ化。(2007)
★ブラウザゲーム『艦隊これくしょん -艦これ-』始まる。(2013)

【LADY-METAL】【H.M.D.S.M.F.C.】【SVEX-3】【BUSTER BLUSTER】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「俺は星間国家の悪徳領主!1」 三嶋与夢

2020-08-15 | 巨大ロボット
「男性は黒が好きですよね。黒い機体は多いですよ」

 真面目一筋に生きてきた男の一生は、結局託卵する悪妻とブラック企業にいいように弄ばれただけの人生だった。
 案内人を名乗る謎の存在によって、星間国家が跋扈するスペースオペラの世界で貴族の御曹司として生まれ変わったリアム・セラ・バンフィールドは辺境の領主の跡取り、悪徳領主として贅沢三昧、放蕩の限りを尽くして生きることを決意したのだが、彼の領地は貧しい赤字領地。贅沢するには、まず絞り立てるだけのものを生み出さねばならなかった……。

 主人公は十分に悪徳領主をしているつもりなのだけれど、根っからの庶民。ありえないほど無法な贅沢をしているつもりでも、貴族の常識からしたら質実剛健になってしまうギャップが埋められないのです。惑星中から美女を集めてハーレムを作るぞといっても、周囲の想定より2ケタくらいスケールが小さいので、結果的に堅実で真面目すぎると評価されちゃうのですね。
 自分は面白くて好きなのだけれど、これは書籍化ねーな……と思っていたら、見事に書籍化。しかも発売2日目にして重版決定。はれるや! スペースオペラって、最近はあまりウケないと思ったけれど、ちゃんと売れるんだねえ。
 
俺は星間国家の悪徳領主!】【三嶋与夢】【高峰ナダレ】【オーバーラップ文庫】【小説家になろう】【越後屋】【山吹色のお菓子】【メイドロボ】【宇宙海賊は資源だ】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「機動戦士ガンダム 劇場版メモリアルボックス3~めぐりあい宇宙編」 監督:富野喜幸

2020-06-03 | 巨大ロボット
 南米の連邦軍基地ジャブローで補給と整備を終えたホワイトベースは、再び宇宙へと飛び立った。宇宙での反攻作戦に出立するティアンム艦隊の囮としてである。
 シャア・アズナブル率いる機動巡洋艦ザンジバルはホワイトベースを追うが、ニュータイプとして覚醒したアムロは行く手に立ちふさがるドレンのムサイ艦隊を撃破して包囲網を突破すると、中立コロニーであるサイド6に入港して追っ手をかわそうとするのだが……。

 宇宙での艦隊戦がメインとなる最終章です。
 ほぼテレビ版のまとめだった1作目、テレビ版には登場しなかったコアブースターと作画のひどかったセイラさん周りを新たに描き起こした2作目に対して、7割以上新作映像の3作目はテレビ版で見たかったシーンの連続でした。
 もう1人のニュータイプであるララァ・スンあたりはもはやどうでもよく(よくないけど)、冒頭の軌道上での艦隊戦からクライマックスの宇宙要塞ア・バオア・クーまで、ノーマルザクの指揮官型やらゲルググ量産型など今まで登場したモビルスーツが続々登場します。けれど、個人的には"巨大ロボット"に乗れない一般兵の視点で、ガトルやジッコ、さらにはボールなどのいかにも棺桶っぽい機体に総力戦というか末期戦というか、あれこれ感じてわくわくしていたのです。自分が乗せられるならこっちだなと。
 最近のガンダムものだと比較対象である通常の兵器っぽいカテゴリのメカが少なくて寂しいですね。あの、作業艇とかをやっつけ仕事で戦えるようにしました!感がいいんだよ?

【機動戦士ガンダム 劇場版メモリアルボックス】【機動戦士ガンダム 劇場版3~めぐりあい宇宙編】【バンダイビジュアル】【サンライズ】【富野由悠季】【古谷徹】【池田秀一】【鈴置洋孝】【井上遙】【永井一郎】【安彦良和】【大河原邦男】【中村光毅】【星山博之】【荒木芳久】【山本優】【松崎健一】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「機動戦士ガンダム 劇場版メモリアルボックス2~哀・戦士編」 監督:富野喜幸

2020-06-02 | 巨大ロボット
 ヨーロッパ方面では地球連邦軍の反攻準備が進められていたが、その連邦の最新兵器を搭載しているホワイトベースは良い囮であった。青い巨星ランバ・ラルのグフ、黒い三連星のドムが次々にとホワイトベースに襲いかかる。
 その戦いで多くの仲間たちを失う中、アムロのニュータイプへの覚醒が始まった……。

 当初から語られていた、味方のはずの連邦軍のホワイトベースへの期待のなさが、さらにクローズアップされていきます。
 ジャブロー攻略戦で画面にちらりと映った、両手を通常タイプに換装して重火器を持たせたグフの存在が、ガンプラのカスタム化に拍車をかけたような気がしてなりません。手首から先を変えて、装備変更するだけで、あれだけ格好良くなるんだという、兵器としてのリアルっぽさがあったのです。

【機動戦士ガンダム 劇場版メモリアルボックス】【機動戦士ガンダム 劇場版2~哀・戦士編】【バンダイビジュアル】【サンライズ】【富野由悠季】【古谷徹】【池田秀一】【鈴置洋孝】【井上遙】【永井一郎】【安彦良和】【大河原邦男】【中村光毅】【星山博之】【荒木芳久】【山本優】【松崎健一】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「機動戦士ガンダム 劇場版メモリアルボックス~1」 監督:富野喜幸

2020-06-01 | 巨大ロボット
 宇宙世紀0079。宇宙植民地サイド3はジオン公国を名乗り、連邦軍に独立戦争をしかけてきた。
 サイド7に住む15歳の少年アムロは、ジオン軍の奇襲の中、モビルスーツ・ガンダムに偶然乗り込み、敵モビルスーツ・ザクを撃退する。避難民を乗せたホワイトベースはジオン軍の追撃をかわして脱出するが、正規の軍人は初期の戦闘でほとんどが死傷しており、そのクルーは若き士官候補生と民間人の少年少女らだけであった……。

 ファーストな劇場版『機動戦士ガンダム』の3枚組DVDです。その1枚目。
 最初に出た劇場版DVDは、なぜか音楽や音声がオリジナル版に差し替えられていて、しかもそれが微妙に合ってなかったのですね。なんかアニメより実写風に仕上げたかったという感じがしました。

 なんとなくYouTubeとかを流し見していて、タツノコアニメ『新造人間キャシャーン』って実質的に『機動戦士ガンダム』だと思いついて、差し替えでオープニング映像を作ったら面白くね?と掘り出して再視聴。うん。キャシャーンもガンダムも、白くて角が有ってオヤジの作ったメカで主人公が緑の量産型ロボットと戦う話だったよ。白鳥も出てくるし。

【機動戦士ガンダム 劇場版メモリアルボックス】【機動戦士ガンダム 劇場版1】【バンダイビジュアル】【サンライズ】【富野由悠季】【古谷徹】【池田秀一】【鈴置洋孝】【井上遙】【永井一郎】【安彦良和】【大河原邦男】【中村光毅】【星山博之】【荒木芳久】【山本優】【松崎健一】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「俺は星間国家の悪徳領主!」 三嶋与夢

2020-04-29 | 巨大ロボット
 現代日本で真面目に生きてきた男だったが、身に覚えのない浮気を妻に糾弾されて離婚。子供と面会できないまま、やはり覚えのない借金返済に追われた末の過労死だ。
 そんな不幸なまま死んだ主人公の前に現れた、案内人を名乗る謎の存在は、彼に星間国家が跋扈するスペースオペラの世界への転生を勧めてきた。貴族の御曹司として、愉快に人生をやり直しましょうと。
 こうして辺境の領主の家にリアム・セラ・バンフィールドとして転生を果たしたのだが、物心つくなり放蕩両親に赤字領地を押しつけられて独立。リアムは前世の反動で、善良に生きるなんて馬鹿らしい、悪徳領主として我が儘に、贅沢に生きてやると決意するのだが、悲しいことに根っからの庶民。放蕩三昧で悪辣な治世を敷いているつもりが、価値観の違いから名君として崇められてしまう……。

 何百年単位の寿命を持ち、銀河系をご近所のように行き交う貴族たちによる、ある種、ホラ話的なテイスト漂う、勘違い系立身出背英雄譚。
 ぼくはこのテンポの良いバカ話的な物語が好きなのだけれど、嫁さんに言わせるとちょっと大味で展開が雑じゃない?というのだ。そこがいいのに!

俺は星間国家の悪徳領主!】【三嶋与夢】【小説家になろう】【宇宙海賊は資源だ】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「Gの影忍」 こやま基夫

2020-04-23 | 巨大ロボット
 忍者ものが好きで、ガンダムが好きで、Gガンダムも許せるのなら、『伊賀の影丸』とか『カムイ外伝』のような忍者マンガと機動戦士ガンダム・ネタを融合させた怪作、こやま基夫の『Gの影忍』は本棚の一角から外せません。

 情報収集から破壊工作・要塞攻めなど特殊任務用にチューンされたモビルスーツを駆る宇宙世紀の忍者たちの影の戦いを、1年戦争末期からシャアのアクシズ落としまでを時代背景に語るというもの。
 もともと最初の『機動戦士ガンダム』からして、アムロのガンダムとランバ・ラルのグフの剣劇の一幕から判るように時代劇的な外連が含まれており、それをクローズアップしたものと理解すればOK。MS秘史という視点では、『MS-IGRO』と同格だと思ってます(黒歴史で一括りにして欲しい)。
 荒唐無稽ではあるけれど、(忍者モノとしては)至極真っ当なストーリーが、MSVとしても一線級で通用するデザインでリファインされたMS忍者によって展開する快感。編み笠にしか見えないレドームを搭載したドムとか、九尾の狐のシルエットを得たバウンドドックとか、雑魚キャラまでがカッコイイですね。メカデザイン協力の錚々たるメンツが最高です。

「亥の方角、距離一千里。敵影を捕捉」
「戦闘陣八門遁甲にてこれに臨む!!」
「前衛ミノフスキー粒子散布!!」

 最後の百鬼夜行編、燃えるよね? ぜひ全13話のOVAにして欲しい。

( 2007/09/15執筆 /2020/04/23補足)

【Gの影忍】【こやま基夫】【矢立肇】【富野由悠季】【メディアワークス】【百鬼夜行】【MS忍者列伝】【来留間慎一】【いづなよしつね】【まぁくII】【菊池通隆】【モビルスーツ】【忍者】【宇宙怪獣】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ろぼっとばとる」 ディプロマシー友の会

2020-01-12 | 巨大ロボット
 大掃除をしていて、未使用の同人カードゲームを発掘。80年代後半に主にSF大会のディーラーズ・ルームで頒布されていて、仲間内で流行っていた「ろぼっとばとる」カードゲームの93年版追加カードです。
 この「ろぼっとばとる」、マイナーからメジャーまで、アニメ・特撮から小説・マンガまで、ロボットと名のつくものなら何でも対戦できるという同人ゲームです。後のゲームボーイ版『スーパーロボット大戦』シリーズと同様、大きなロボットは強いけれど、小さいロボットは当たりにくいという形ですみ分け。ロボット独自のオリジナル技は2つまでだけれど、マイナス技があっても2つまで。こうした制約の下でダイスを振り合ってダメージ判定を積み重ねていくわけですが、いくら巨大ロボにはケタ外れに大きいものがあるといっても、今川版ジャイアントロボとロボット三等兵が同じ小クラスというのはなんだかなー。
 でも、見たいよね。ロボット三等兵とジャイアントロボの殴り合い。


【ろぼっとばとる】【ディプロマシー友の会】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ゆうきまさみの新しい世界」 ゆうきまさみ

2020-01-02 | 巨大ロボット
 アニメ「機動警察パトレイバー劇場版」1作目の公開に合わせて刊行されたムックで、劇場版のカットやコンテを使ったストーリー紹介、スタッフやキャストのインタビューや対談などが満載なのだけれど、副題に「ゆうきまさみの新しい世界」とあるように、押井監督ではなくゆうきまさみメインで構成されている、今となっては珍しい例。ゆうきまさみによる泉野明の思い出アルバムとか、最初のOVAに合わせて発表されたコミックのパイロット版の再録とかが印象的です。
 巻頭にセル画を再現したイラストが挟まっているのも、この時代ならでは。アニメのセル画を模したプラスチック製イラストをムックの折り込みに入れるのが、このあたりまでのアニメムックの流行りなのでした。

【機動警察パトレイバー・劇場版―ゆうきまさみの新しい世界】【少年サンデーグラフィック・スペシャル】【小学館】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「巨大ロボットの社会学」 編著:池田太臣 他

2019-12-22 | 巨大ロボット
 日本のアニメは、マジンガーZ、ガンダム、エヴァンゲリオン、パトレイバー……と現実離れした「巨大な人型ロボット」を生み出してきた。そのアニメ作品の世界と現実社会との相関、あるいは玩具・ゲームから観光まで影響が波及する巨大ロボットの意味や意義について社会学のアプローチで分析していくという主旨の論文集。
 そんなに難しく書かれていないので読むのは楽だけれど、読み飛ばせるほど浅い内容ではないというレベルです。いかにも大学のテキストに使う内容で、巨大ロボットアニメを総括する序論から各論に展開していく形になります。帯にはメジャーどころのロボットしか名前が挙がっていませんが、当然のようにどマイナーな作品にまで目が届いている論文です。

【巨大ロボットの社会学】【戦後日本が生んだ想像力のゆくえ】【池田太臣】【木村至聖】【小島伸之】【法律文化社】【レナト・リベラ・ルスカ】【荒木菜穂】【菅浩二】【松井広志】【塩谷昌之】【岡本健】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「機動警察パトレイバー」 スタジオディーン

2019-12-13 | 巨大ロボット
「2人から始めてここまで準備するのに20年。生きてりゃ、もう1回くらいやれるさ」
 決起したクーデターが失敗し、主犯である甲斐冽輝が逮捕されるときの言葉

 日常生活に土木作業機械としてロボットが参入している20世紀末を舞台にした警察ものだけれど、機械を動かすには整備が重要という視点をど真ん中に据えているのが好きなシリーズ。
 キャラクター的には、5話・6話の「二課の一番長い日」前後編に登場する甲斐が良いですね。内海課長と同様、タイプは正反対だけれどステロタイプじゃなく、一癖も二癖もあり、どうやったら大人しくさせられるか分からないキャラクターです。むしろゴッサムシティ向き。

 1988年にスタートし、オリジナル・ビデオアニメ作品としては異例の低価格、従来の半値で売り出されて「どうやったら!?」と思ったら、アニメオリジナルのコマーシャルが入っていたというオチ。全6話でスタート。続編がいろいろ発表された今では「アーリーデイズ」と区分されてますね。TOSみたいなもので。

【機動警察パトレイバー】【アーリーデイズ】【ヘッドギア】【スタジオディーン】【ゆうきまさみ】【出渕裕】【高田明美】【伊藤和典】【押井守】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「アニメック~ガンダム40周年記念号」 ニュータイプ編集部

2019-11-15 | 巨大ロボット
 「月刊OUT」がヤマト特集で1号限りの復活を遂げたのに続いて、同じくアニメ誌「アニメック」もガンダム特集で復刊。とはいえ、どちらもカドカワの企画力あってのことです。

「先発でやってきた人の功績が角川に収斂するみたいになっているのが本当に嫌でしたね」
 「ジ・アニメ」や「マイアニメ」など小さい雑誌が消えて「ニュータイプ」が台頭してきた当時の状況を回顧して「だいぶカチンときました」と富野由悠季。

 アニメック6号のガンダム特集そのままの表紙を、ことぶきつかさに新たに描きおこさせるなど無駄な努力の結晶。富野由悠季インタビューから狸のゴミクション、池田憲章の特撮ヒーロー列伝まで、当時の誌面構成を今の編集力で再現しているのだけれど、ここまでやってて読者投稿欄がない。公募したアニメ新世紀宣言の感想文はあるけれど、巻末や頁の柱に読者投稿のコメントがない。復刻OUTではfromお茶の水からよたろうらんどまで読者投稿コーナーを再現していただけに残念。本記事でもアニメ新世紀宣言文の起草に投稿が果たした役割の大きさが指摘してあったのに。
 代わりに巻末にはアニメイトやアニメックの当時の重鎮の回想インタビューが載ってたりするので、復刊というより記念本に近いかなあと思うのでした。

【アニメック】【ガンダム40周年記念号】【ニュータイプ編集部】【カドカワムック】【小牧雅伸】【井上伸一郎】【永野護】【川村万梨阿】【高河ゆん】【池田憲章】【ゆうきまさみ】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする