現在洪水被害が報道されている河南省鄭州市には1997年と2004年にフィールド調査で1泊している。1997年には黄河水利委員会を訪問し、名物の烩麺(hui mian)を食ってきた。黄河の河道は堤防で狭く固定され、市内に黄河流域はほとんど存在しない。断流に注目が集まる黄河も、歴史的には洪水に悩まされ続けた。すぐ下流の開封は北宋の都として栄え、高さ55mの「鉄塔」という有名な仏教建築もあるが、過去9回にわたって黄河の洪水被害を受けており、その水位も記録されている。
(調査結果に関して論文賞いただいている)
一ノ瀬ら(2013):環境科学会誌,26
https://doi.org/10.11353/sesj.26.167
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