文科省やJSTが進めている「論文のOA義務化」後についてイメージしてみました。
MDPIは伸びるかもしれません。一部の雑誌で評価も上がっています。しかし昨今の学会講演などでも厳しく指摘させてもらいましたが、サーキュレーション確保のためか、いい加減な査読が絶えません。また、本質とは関係のない無駄なレビューを強要しているらしく、それらが複数ページにわたることもあり、査読者もちゃんと見ていないと思われますが、私はそこも厳しくツッコんでいます。ただボリューム並べればいいという風潮は若手育成にとってもよくないと思います。
最近生気象学会のトップジャーナルに論文出したのですが、プレプリントサーバーでの公開がオプションになっていて、掲載後の現在も二重に存在したままとなっており、当該雑誌がOAではないので、多くのサイト訪問者が、そちらのほうを読んでいく、そして御本家のほうは意外にアクセスが伸びない(昨今の例の話題での取材攻勢に対して、そちらのDOI情報などをメディアに表示してもらってはいます)という状況になってます。
無料掲載の国際誌をプレプリントサーバーとセットで使うという抜け穴は、意図したものではありませんが、抜け穴になるのでしょうか。不幸にもリジェクトになったら単に手の内を明かしてしまうだけのようなことではありますが。
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