クラファンなるものを初めてやってみた。コンビニ端末で番号2つ適当に入れてそれっぽい名前の事業選んだら、氏名と金額が出てきて、信じられず、ラップトップ立ち上げて確認。
大学の教科書は高校までと違い、しゃぶりつくすように、あるいはページが画像として脳裏に記録されるように勉強できるとは限らない。その教科書を読みこなすのに必要な基礎知識を得るチャンスの存在が必要である。在籍していた自然地理学のコースのカリキュラムの範囲では厳しかったと言わざるを得ない。
1984年度に購入後、1985年度の進級論文(山谷風と気温湿度に関する野外移動観測事例)、1986~1988年度の卒論・修論(局地循環の分析と応用)、1991年前後に教員として担当した数理演習、、、とまあかなり使い込んでいるようにみえるが、当時苦手意識を抱いて読まずに来てしまったページも3~4割くらい(ここが地球物理学専攻学生との違いか)。
大学で環境学を講ずる際に最低押さえておかねばならないポイントもあるし、気象学専攻ではなかったけれど、気象学に足を突っ込んだ者としては、本来若い時にちゃんと読んでおくべきだった個所をなんらかの機会にコンプリートしておきたい。
山本義一先生のこの名著の内容は40年以上前のものであり、その後気象学は計算機や観測技術の進歩で別の次元へ進化したともいえるが、今回35年を費やしてすべて目を通したところ、例によって未読の部分でも、何らかの機会に見聞きした内容が多く、目から鱗という邂逅は多くなかった。しかしやはり、自分が看板に入れている一つの知識体系の基礎はコンプリートされるべきと思う。
工学部都市工学科の数理演習では本来水理学を中心に教えるべきであったが、その当時は大気環境学を孤軍奮闘で進めつつ、生意気にも後進を増やしたいとの思いから、こんな教材も取り入れたわけだ。