有明営業所日誌

同人サークル有明営業所のJIMA2の日誌です。

白棚線

2014-05-31 23:11:00 | バス
白棚線は東北本線白河駅・新白河駅から水郡線磐城棚倉までを
結ぶ一部が高速度専用自動車道を走るバス路線です。戦前は
白棚鉄道と言う鉄道が走っていて国鉄に買収されるも太平洋戦争
の戦局悪化により休止。バス路線代行になりました。
戦後は鉄路が敷かれる事もなく線路部分を当時で並行する国道
よりも早く舗装を行い白棚高速線としてバス専用自動車道が開通
しました。現在で言うBRTシステムの先駆けです。
現在もJRバス関東の路線バスとして専用自動車道を走る区間も
一部で残っています。
6月末までは国鉄リバイバルカラーの富士重工新7Eのバスも運行
されています。(PDF)


また白河駅は大正10年建築の駅舎がリニューアル整備され美しい
姿を見る事ができます。路線バスを入れて撮影するのも面白い
です。


専用自動車道区間が残る古関バス停へ。日中1時間に1本の時間
帯はこの付近で上下線のバスが交換します。白河方の国道区間で
片側道路工事の為、古関バス停の先の築堤区間でバスが交換する
筈が古関バス停で交換しました。
築堤区間を鉄道の容量でサイドから撮影すると何だか訳の解ら
ない絵になります。正面からやって来る絵だと鉄道跡の専用道路
だと言うのが解ります。


専用道と一般道が交差する場所には歩行者と乗用車立ち入り禁止
の看板が設置されていますが古関バス停の物は国鉄時代からの
看板が健在です。「国鉄高速度自動車専用道 一般の人車馬は
通行できません」と記載されています。
馬の通行も禁止されているのが時代を感じる看板です。

1時間後のバスも撮影。築堤の一部は草刈りが行われていました。

今回も古関バス停でバスが交換しました。


次のバスは番沢バス停で撮影。専用道路をバスがやって来ました。
左の小屋は番沢バス停の待合所です。

鉄道路線の跡なので鉄道写真風に水田の水鏡で撮影してみま
した。

磐城金山バス停へ。以前はバス駅(自動車駅)として自動車線
(バス路線)と鉄道線の乗車券を発売する窓口も有りましたが
1988年に駅業務を廃止、1996年には並行する国道の拡幅に合わせ
て駅舎も解体されました。健在は立派な屋根付きバス停と下り線
に待合室があります。待合室の入口には鉄道線タイプの駅名標が
掲出されていてバス駅だった名残を見る事ができます。

バス停の脇の観光案内図にもバス専用道路が鉄道線標記で記載されていました。