今日はブルートレイン客車に乗車します。
ファランポーン駅から乗車するのはナムトク線909レ・910レ泰緬鉄道観光列車です。
車両はスハネフ15-6でした、車端部車掌室の窓は埋められている車両が多いですがこの車両は窓のままでした。
乗車の前に最近運行を開始したキハ183が構内に居ると言うので見てきました。
タイのキハ183もいつか乗車したいですね。
塗装はJR北海道時代と同じ塗装が現地で再塗装されています。
列車はファランポーン駅を発車して行きます。名物のアーチ状駅舎が遠ざかって行きます。
バンコクを出発した観光列車はナコンパトム駅で観光停車。
世界最大の仏塔プラ・パトム・チェーディーにお参りしたり門前の商店街で買い物を楽しみます。
現在駅の大規模改修工事が行われ1面1線運用なので観光列車は側線に引き上げ推進運転で戻ってきます。
列車は支線のナムトク線に入ります。この路線は第二次世界大戦中に日本軍がタイからミャンマーまでの鉄道、
泰緬鉄道を建設した区間です。短期間での工事で機材が足らず人力での工事が中心で多くの作業員や捕虜が命を落としました。
クウェー川鉄橋(戦場にかける橋)通過の手前に有るカンチヤャナブリ駅には戦時供給されたC56 23が保存してあります。
列車はクウェー川鉄橋を通過します。列車が来ない時は遊歩道になっているので橋の途中で退避した歩行者がいます。
列車は目的地手前のタムクラセー桟橋(アルヒル桟橋)を通過します。
この橋梁は川沿いの崖に木造の橋梁が架設されている渡らずの橋です。
ブルートレイン客車が木造の橋梁を通過する光景は日本では考えられませんね。
一旦列車は崖から出っ張った岩場を通り抜け再び木造の橋梁を通過します。
この橋梁も遊歩道になっているので列車が来たときは歩行者が退避場に退避します。
列車はタムクラッセ駅に到着、私達はここで途中下車をして列車を見送ります。
先ほどの木造橋梁で後続の列車を撮影します。
この橋梁は旧日本軍が短期間で作らせた為、木造橋梁で作られました。現在も再整備の上で木造橋梁です。
突貫工事と機材不足の人力作業で多くの犠牲者を出しました。
撮影後はタムクラッセ駅前の食堂で昼食後、撮影した列車が戻って来るのでその列車に乗車しますが、
橋を歩いて向こう岸の駅から撮影後に乗車するので木造橋梁を歩行します。
流石に橋の真ん中は怖かったです。
橋を渡って暫くすると先ほどの列車が折り返してきました。素晴らしいロケーションです。
撮影後は築堤を駆け上がり撮影した列車に乗車します。乗車した車両は木造客車でした。
クウェー川鉄橋(戦場にかける橋)の有るカンチヤャナブリ駅まで乗車し泰緬鉄道博物館を見学後再びブルートレイン客車に乗車しました。
帰りはスハネフ15-6の車内を見てみましょう。
内装は日本時代のままですがモケットが赤色のレザー張りに交換されています。
夕方になりブルートレイン客車内は夕方に発車した寝台特急列車の様な気分になりました。
陽が沈んでいき暗くなっていきます。残念ながら今回は日帰りなので寝台利用はできません。
ファランポーン駅には夜に到着しました。久々の海外旅行でしたが十分楽しみました。