
みなさんこんにちは、平野です。
昨日一昨日でHCCのシェルターの紹介をざっとさせていただきました。このシェルターにはたくさんの日本からの訪問客があります。その一つ、連合のみなさんのスタディツアーの様子を、参加者の方の感想を交えて、2回に分けてご報告させていただきます。
【若い世代にかける期待】
7月19日火曜日、労働組合連合の皆さん11名が(特活)シェア=国際保健協力市民の会の山口さん、そして国際子ども権利センター事務局長岩附の引率のもと、HCCのシェルターを訪問されました。
朝8時ホテルを出発、バスの中でシェルターやシェルターでの活動を簡単に説明し、9時前にはシェルターに到着、事務所で代表のテリーさんから、シェルターにいる少女たち、また職業訓練などのシェルターで行われる活動について説明を受けました。質疑応答ではシェルターを出た少女たちへのフォローについて等の鋭い質問が出た他、カンボジア政府の政策についての提言も交わされ、テリー代表も真摯に答えてくれました。中でも「この30年間でこの国の文化は破壊されました。汚職も酷いものです。一旦そうなったものを変えていくのは困難です。しかしだからこそ若い世代への期待が高まります。10年20年といったスパンでこの国が良くなればと思います」という言葉が印象的でした。
事務所を出て、看護室、識字学級の教室、そして本館1階の職業訓練所、そして2階の宿泊施設に歩を進めました。看護室の設備には皆さんもなかなかという印象を受けたようですが、常駐の看護士さんがいないのが問題です。
職業訓練所では訓練を受ける少女たちの様子を見学。ミシンをかける少女たち、機織りをする少女たちは笑顔でしたが、メークアップの勉強をする少女たち(練習台になっている方)はちょっと恥ずかしかったでしょうか。
【子どもたちの自作の歌】
2階は宿泊施設といっても「雑魚寝だね・・・」という呟きが参加者の方から上がったように枕とゴザがあるだけのタイル張りのガランとした部屋。そこで少女たちによる歌と踊りの歓迎を受けました。数名の少女たちによるものだったのですが、他の子たちも押し寄せ一大リサイタルになりました。3曲披露してくれた中で、彼女たちの自作であるという歌に合わせた踊りが胸を打ちました。内容は、「さまざまな苦難を受けたけれど、NGOに助けてもらって今は幸せに暮らせるので嬉しいです」、といったものですが、あどけない彼女たちがどんな苦難を受けてきたのかと思うと胸に迫るものがあります。
今度は参加者の皆さんから自己紹介と「幸せなら手を叩こう」の披露。クメール語でも同じ歌があるということで少女たちも披露したのですが、応用バージョンは知らなかったのかキャッキャと喜んで一緒にやっていました。(次回に続く)
【参加者の方の感想その1】
子どものシェルターを訪問して
国際食品労連日本加盟労組連絡協議会
IUF-JCC)事務局長 見里朝士
2005年7月、「NGO-労働組合国際協働フォーラム」視察団の一員としてカンボジアを訪問した。視察団では多くのNGOの活動を視察したが、その中でも特に印象に残ったのが、国際子ども権利センターが支援している現地NGO、HCCが運営する「子どものシェルター」であった。大縄跳びや折り紙で明るく遊ぶ、あどけなさを残す女の子たちが、心に傷を持っていたり、非常に貧しい家庭の子であったりすることに想いを馳せると、やるせなさで心が一杯になってしまった。カンボジア全体の深刻な状況を考えると、ちっぽけな貢献に過ぎないかもしれないが、「子どものシェルター」が提供する支援は、確かな形で子供たちに届いている。彼女たちが、無事それぞれのコミュニティに復帰できることを祈念する。
※写真は自己紹介をする参加者のみなさん。不鮮明な写真ですが、シェルターの性質上個人の判別できない写真を使用しています。
「今は幸せです」と言ってくれる子どもを一人でも増やすために↓
http://jicrc.org/pc/member/index.html
昨日一昨日でHCCのシェルターの紹介をざっとさせていただきました。このシェルターにはたくさんの日本からの訪問客があります。その一つ、連合のみなさんのスタディツアーの様子を、参加者の方の感想を交えて、2回に分けてご報告させていただきます。
【若い世代にかける期待】
7月19日火曜日、労働組合連合の皆さん11名が(特活)シェア=国際保健協力市民の会の山口さん、そして国際子ども権利センター事務局長岩附の引率のもと、HCCのシェルターを訪問されました。
朝8時ホテルを出発、バスの中でシェルターやシェルターでの活動を簡単に説明し、9時前にはシェルターに到着、事務所で代表のテリーさんから、シェルターにいる少女たち、また職業訓練などのシェルターで行われる活動について説明を受けました。質疑応答ではシェルターを出た少女たちへのフォローについて等の鋭い質問が出た他、カンボジア政府の政策についての提言も交わされ、テリー代表も真摯に答えてくれました。中でも「この30年間でこの国の文化は破壊されました。汚職も酷いものです。一旦そうなったものを変えていくのは困難です。しかしだからこそ若い世代への期待が高まります。10年20年といったスパンでこの国が良くなればと思います」という言葉が印象的でした。
事務所を出て、看護室、識字学級の教室、そして本館1階の職業訓練所、そして2階の宿泊施設に歩を進めました。看護室の設備には皆さんもなかなかという印象を受けたようですが、常駐の看護士さんがいないのが問題です。
職業訓練所では訓練を受ける少女たちの様子を見学。ミシンをかける少女たち、機織りをする少女たちは笑顔でしたが、メークアップの勉強をする少女たち(練習台になっている方)はちょっと恥ずかしかったでしょうか。
【子どもたちの自作の歌】
2階は宿泊施設といっても「雑魚寝だね・・・」という呟きが参加者の方から上がったように枕とゴザがあるだけのタイル張りのガランとした部屋。そこで少女たちによる歌と踊りの歓迎を受けました。数名の少女たちによるものだったのですが、他の子たちも押し寄せ一大リサイタルになりました。3曲披露してくれた中で、彼女たちの自作であるという歌に合わせた踊りが胸を打ちました。内容は、「さまざまな苦難を受けたけれど、NGOに助けてもらって今は幸せに暮らせるので嬉しいです」、といったものですが、あどけない彼女たちがどんな苦難を受けてきたのかと思うと胸に迫るものがあります。
今度は参加者の皆さんから自己紹介と「幸せなら手を叩こう」の披露。クメール語でも同じ歌があるということで少女たちも披露したのですが、応用バージョンは知らなかったのかキャッキャと喜んで一緒にやっていました。(次回に続く)
【参加者の方の感想その1】
子どものシェルターを訪問して
国際食品労連日本加盟労組連絡協議会
IUF-JCC)事務局長 見里朝士
2005年7月、「NGO-労働組合国際協働フォーラム」視察団の一員としてカンボジアを訪問した。視察団では多くのNGOの活動を視察したが、その中でも特に印象に残ったのが、国際子ども権利センターが支援している現地NGO、HCCが運営する「子どものシェルター」であった。大縄跳びや折り紙で明るく遊ぶ、あどけなさを残す女の子たちが、心に傷を持っていたり、非常に貧しい家庭の子であったりすることに想いを馳せると、やるせなさで心が一杯になってしまった。カンボジア全体の深刻な状況を考えると、ちっぽけな貢献に過ぎないかもしれないが、「子どものシェルター」が提供する支援は、確かな形で子供たちに届いている。彼女たちが、無事それぞれのコミュニティに復帰できることを祈念する。
※写真は自己紹介をする参加者のみなさん。不鮮明な写真ですが、シェルターの性質上個人の判別できない写真を使用しています。
「今は幸せです」と言ってくれる子どもを一人でも増やすために↓
http://jicrc.org/pc/member/index.html