中華製6BQ5シングルパラのアンプだが、こないだからキーンキーンというノイズが気になりだした。別に夏にかき氷を食べたわけではありません。
最初からこのノイズがあったわけではなく、5~6年たったころから気になりだしたので、真空管の劣化があるかもしれない。ロシア製の6BQ5だが、ギターアンプなどでも人気の球なので、そこそこお高いのであります。
キーンキーンとなり出したら、真空管の頭を少し抑えてやると鳴りやみます。真空管のガラス部分は高音になっているので、火傷には注意です。また、OPT(アウトプットトランス)やシャーシを、こんこんと叩いてみるとノイズが出ることが分かります。物理的な振動が真空管に伝わっている感じがします。これがけっこうな頻度で発生するので、そのたびにイラっとすることが多くなりました。
真空管は高価なのでおいそれと交換はできず、なにか手がないか調べてみたところ、真空管の振動を抑えるリングというのが通販(密林)で売っているのを見つけました。
1パック4個入りで使用例の写真を見ると、真空管の上部と下部付近に2個つけていた。1パック数百円なるも送料がかかるし、他にも流用ができるかもと思って4パック注文しました。それでも、合計は千円台前半です。まあ、効果がなくてもしかたがないという気持ちで買いました。
密林の口コミを見てみると、音が変わらなかったとかとかいうものが多いのだが、そりゃ当然である。あくまで振動を抑えるリングなので、これを装着したからといって音質が向上することはないのである。しかし、マイクロフォニックノイズに悩まされているユーザーからは効果ありというものもあります。販売店の写真のように、真空管の中部に装着するのではなく、下部に装着しシャーシと密着させるといいというのもあったので、試してみることにします。
リングは、シリコン素材の耐熱仕様ということなので、高音になる真空管でも大丈夫なのでしょう。出力管が怪しいのですが、余分に買っているのでドライバ管(12AX7)にも装着しました。
リング装着後は、キーンキーンはなくなったので、それなりの効果はあるものと思います。当然ですが、音に変化はありません。
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追記
数か月快調に動作していましたが、ある日「キーン」となりました。なんでやねん。向かって左から二番目の6BQ5を触るとキーンは収まります。動作中の真空管は高熱になるので、いきなり触ると危険なのですが、ファンを使って強制空冷をしているので、短時間なら我慢の範囲です。(お勧めはしないが)
リングを上部にずらしてみましたところ、異音は収まりました。リングは耐熱仕様なので大丈夫でしょう。シンフォニックノイズが発生した場合は、二個付けたり位置を変えてみるとかすると効果がありそうです。
最初からこのノイズがあったわけではなく、5~6年たったころから気になりだしたので、真空管の劣化があるかもしれない。ロシア製の6BQ5だが、ギターアンプなどでも人気の球なので、そこそこお高いのであります。
キーンキーンとなり出したら、真空管の頭を少し抑えてやると鳴りやみます。真空管のガラス部分は高音になっているので、火傷には注意です。また、OPT(アウトプットトランス)やシャーシを、こんこんと叩いてみるとノイズが出ることが分かります。物理的な振動が真空管に伝わっている感じがします。これがけっこうな頻度で発生するので、そのたびにイラっとすることが多くなりました。
真空管は高価なのでおいそれと交換はできず、なにか手がないか調べてみたところ、真空管の振動を抑えるリングというのが通販(密林)で売っているのを見つけました。
1パック4個入りで使用例の写真を見ると、真空管の上部と下部付近に2個つけていた。1パック数百円なるも送料がかかるし、他にも流用ができるかもと思って4パック注文しました。それでも、合計は千円台前半です。まあ、効果がなくてもしかたがないという気持ちで買いました。
密林の口コミを見てみると、音が変わらなかったとかとかいうものが多いのだが、そりゃ当然である。あくまで振動を抑えるリングなので、これを装着したからといって音質が向上することはないのである。しかし、マイクロフォニックノイズに悩まされているユーザーからは効果ありというものもあります。販売店の写真のように、真空管の中部に装着するのではなく、下部に装着しシャーシと密着させるといいというのもあったので、試してみることにします。
リングは、シリコン素材の耐熱仕様ということなので、高音になる真空管でも大丈夫なのでしょう。出力管が怪しいのですが、余分に買っているのでドライバ管(12AX7)にも装着しました。
リング装着後は、キーンキーンはなくなったので、それなりの効果はあるものと思います。当然ですが、音に変化はありません。
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追記
数か月快調に動作していましたが、ある日「キーン」となりました。なんでやねん。向かって左から二番目の6BQ5を触るとキーンは収まります。動作中の真空管は高熱になるので、いきなり触ると危険なのですが、ファンを使って強制空冷をしているので、短時間なら我慢の範囲です。(お勧めはしないが)
リングを上部にずらしてみましたところ、異音は収まりました。リングは耐熱仕様なので大丈夫でしょう。シンフォニックノイズが発生した場合は、二個付けたり位置を変えてみるとかすると効果がありそうです。
真空管は機械的要素が大きいデバイスだと思います。
半導体は1番単純なダイオードでも超LSIでも定格内で使っていれば、寿命は測定や推測出来ないほど長く、デバイスの寿命より遥かに短く機器の寿命が来るので半導体の寿命は定格を守る限り気にしなくてよい、と文献で読んだことがあります。
そして共振点の事で面白い経験があります。
約20年近く前ですが、会社で毎年全事業部が集まって技術発表会をやっていて興味深い体験をしました。
(これはVとくっついてからもやっています)
ホームオーディオ事業部で「アンプのシャーシの形状を共振点から解析して、シャーシ形状から音質を改善する」というものです。
オーディオアンプでたまにシャーシ底板や天板に凸凹模様がついているものがありますが、この模様を最適化することによって音質を改善する、という胡散臭いものでした。
敢えて高級品のアンプは使わず五万円台のもので、シャーシ以外は同じものが2台用意されて聴き比べをしたのです。
するとシャーシ改善品はまるで音が違うのです。
特に様々な楽器が一斉に鳴るとき、人や街の雑踏など様々な音が混じった場面では音の分解能が別物でした。
改善されたシャーシは一つ一つの音がバラバラにハッキリ聞こえるのです。
会場には普段音楽聞かない人も多くいましたがびっくりしていました。
アンプの共振はトランス、大型のケミコンの他に、スピーカーからのフィードバックの音などがあるが、これらの共振点を一致させないようにしたとか。
本当にビックリでした。
なおよく様々な板金に模様や点々の模様が付いていますが、殆どは共振点の為でなく、このように模様を付けると比較的薄い板金でも板の平滑性を保てるからです。
アンプのシャーシ形状で音が変わるというのはびっくりです。メーカーの実験なので、信ぴょう性があります。勉強になりました。オーディオは奥深いですね。