with my Cobby

趣味の写真・カメラを中心にした雑記、愛犬Cobbyとの散歩撮を中心にオールドレンズ記事もプラスしてアップしています。

きょうはSuper-Takumar 28mm F3.5でいこう...

2019年11月19日 | 02. カメラライフ

最近ようやく3本ほど集まってきたSuper-Takumarの兄弟、55mm/35mm/28mmですがきょうはその中でも異色の28mm前期型をAPS-CのX-T2に付けて標準レンズ的(42mm)に使ってみようと思います。

3本のうちでは一番最近手に入れたレンズですが、他のSuper-Takumar群(49mm)と違いフィルター径が58mmもありますので重さも+50gで260gと結構ズッシリ感があります。レンズ内は比較的きれいな方だし絞り輪もピントリングも快適そのもの、外観は燻し銀の面持ちで特に気に入っています(笑)。

さてX-T2に付けて吐き出す画の方ですが、レンズの美味しいところだけ使いますのでフルサイズでの周辺の荒れや減光などとも無縁に近いですので「これがこのレンズの味です」とはいい難いところがなんとも歯がゆいです。ですがそこはX-T2ですから彩度・階調性のバリエーションを楽しんじゃいます^^。

いつもはProvia・ASTIA・CromeのBKT(ブラケティング)で撮りチョイスするのですが、今回は紅葉も視野に入れてますのでオールドレンズにマッチングの良いASTIAと強めの階調性と高い彩度のVelviaに加え試しにモノクロのAcrosの3つでブラケティングしてみました。

さすがに私の散歩ルートでは「これはAcrosじゃなければねえ」という被写体は今回ほとんどなし(笑)。ですがVelviaの出番がけっこうあったのはさすがに紅葉時期なんだなと思います。

まずは抜けるような青空(とはいえ飛行機雲があるくらいだからカラッとはしていない?)...基本X-T2ではjpegにてフィルムシミュレーションの味を楽しむべく色味は一切触ってないです。

こういうシチュエーションではあまりASTIAもVelviaも変わりません。

でも前回Ai Nikkor 35mm F2Sで逆光のテストをしたアングルではさすがにVelviaの緑が一番綺麗でしたねえ。

ゴーストは結構盛大に出ます...それも派手に変幻自在に出るのでコントロールは不可のようです(笑)。

そしてキラリ☆ふじみの円形音楽堂は空を写した池の表情がVelviaの方に深みがあり好感が持てましたね。

今回のX-T2に付けたオールドではかなりVelviaの色味の違いがハッキリ出ていたように感じますが、このへんのレンズによる違いはこれからどんどん詰めていきたいですね。

順光で色がハッキリ出やすい状況で紅葉などはつとに違いが出ました、これなんかは逆に赤が強すぎてASTIAを選んだ一枚です。

つい今しがた見た景色なのでASTIAの方がとても自然に感じました。でもどうでしょうたった3日ほど経過しただけですが、もう裸になりそうな木々が見られます...寂しい限りです^^;)。そこでこの界隈をひと回りしてきれいなものを探しました。

ありましたねえ、この木などはまだ黄色からのグラデーションが楽しめますし葉もとてもきれいです。これなどはVelviaのハードなTonality(階調性)と高いSaturation(彩度)というシミュレーションがとてもマッチしています。

逆光気味に光を透かした葉を撮っても同じでした...

どぎつくもなくとても自然に透けた葉の美しさを「誇張」ではなく適度に「強調」してくれます。これがフィルムシミュレーション<Velvia>の云う「普遍的な記憶色」なんですねえ。

今回の散歩でこのレンズが十分フィルムシミュレーションを楽しめるレンズであることが分かりました、これ収穫大きかったですね^^。

オールドレンズを使っているとこうしてまた違った紅葉写真の楽しみ方もできるので美味しいですね...まさにチープ・リッチな楽しみ方です。

<※撮影機材>

 カメラ : FUJI X-T2

 レンズ : Pentax Super-Takumar 28mm F3.5(前期型)


Ai Nikkor 35mm F2を撮る...

2019年11月18日 | 02. カメラライフ

つい最近手に入れたレンズ「Ai Nikkor 35mm F2S」、すでにD700にて2~3回使っているのですがなかなか良い感じでこれから期待できるレンズの予感です^^。

 35mmといえばこれもこの初秋に仕入れたSony純正の新型「FE 35mm F1.8」もなかなか応用の効く良いレンズでAi Nikkor 28mm F2.8Sを越えてしまうくらい旅行ではうってつけの一本になりそうです。

さて今回は上記のAi Nikkor 35mm F2Sを「My Lens」の一覧に入れるべく少ししっかりした画像を撮っておこうということで、その撮影のためのレンズはどれにしようかとなりました。いままではできが良かったのでほとんどD700にAi Micro-Nikkor 55mm F2.8Sを付けて撮っていたんです。たまにはと思いZeiss(planar T*1.4/50 ZF)でも撮ってみたんですよねえ(上の写真もそうです)。

いつもは被写界深度を深くしてf/11~16くらいにするんですが、せっかくZeissだったので少し絞りを開けて撮ってみました。

いい味出してますよねえ。インフォーカスからアウトフォーカスへの絶妙な推移加減、まさに臨場感を感じますし...まず『渋い』写りです。

とZeissの写りを見ていたら、じゃあ質感描写に勝るAi AF Micro-Nikkor 60mm F2.8Dはどうかと気になりだしてこのレンズでも撮影してみました。

Zeissでは端折ってしまった「グレーカード」でWBのプリセットを作ってから作業しています、そのせいもあり『黒』がとてもきれいです。

露出はマニュアルで少し暗めに撮りました。やはりAi AF Micro-Nikkor 60mm F2.8Dの質感描写は...この金属を撮らせるとまた特に良いですねえ。

今回はこちらのAi AF Micro-Nikkor 60mm F2.8Dの方でいきましょうかね...

また「My Lenses」に一本記事が増えることになります。作例が少ないですが、徐々に加筆修正しながら私なりのこのレンズの味をお伝えできれば嬉しいなと思います。

お楽しみに...。

 

 ※ カメラ : Nikon D700

   レンズ :

      planar T*1.4/50 ZF

      Ai AF Micro-Nikkor 60mm F2.8D

 


ああ、サザンカのピークが...

2019年11月14日 | 02. カメラライフ

秋らしくなってきてこのところだいぶ気温が下がってきています。

休み明け月曜日だったか職場近くの畑の縁に大きなサザンカの木があるんですが随分と花がついてきたのでちょっと見に行ってみると、これがどの花を見てもいい状態で咲いており見事の一言だった。

こりゃ明日にでもカメラ持ってきて撮らなければと思ったのだけれど、その翌日家を出るまですっかり忘れており職場についてあららであった。そういう時に限って夕方にはひときわ大きな満月が地上近くに出ており、まさに感動的...2倍悔しい思いをしてしまいました。

その翌日にようやく車にカメラを載せて出かけることができたんですが...この二日間という時間はサザンカにとってはまさに見頃の最盛期を迎えていた二日間だったようだ。

カメラを構えたその前にはあの「どの花見てもきれいだね」状態のサザンカは既になし。もちろんきれいに並んだサザンカの木に花はたくさん咲いておりきれいな花は探せばいくらでもあるのですが、昨日までの「どの花見ても...」という状態をわずかに過ぎてしまったのでした。

あの状態を頭に描いていたものですからα7IIIに付けたのが50mm標準レンズだった、盛りを過ぎると当然花びらがしおれ、特にサザンカは早めに茶色く変色してしまいます。花びらが散って落ちるまでは時間かかるんですが、あのきれいな状態はそうそう長くないんですよねえ。

ササッと撮って仕事に移れるだろうと思っていたのですが、思いのほか花をみつくろうのに時間がかかり予定時間ギリギリになってしまいました(笑)。

なんとかアングルを工夫して数カット撮るのがやっと、まさに花の命は短くてを見せつけられた思いでした。

それでも付けたレンズがplanar T*1.4/50 ZFだったのでまだ救われた感じです。午後3時前だというのにとても暗く、この撮影時間20分ほどでしたが終わり頃には雨が降り出しました。

開放からf/2.8くらいでなんとかISO100をキープでき...とはいえ影になる暗い部分ではシャッタースピード1/8秒なんてカットもありました、もうα7IIIの手ブレ補正におんぶに抱っこ状態ですね(笑)。

これがそのSS 1/8のカットですね、まあさすがにα7IIIブレは見られません。

さすがと言えばこのplanar T*1.4/50 ZF...コントラスト・色乗りなどその絶妙な『味』にはブレがありませんねえ。このときのカットは全てと言っても良いくらい現像作業といってもシャドーを少し強めるか逆にコントラストを少し弱めるかくらいですぐにjpegに書き出せます。

まさに手間いらずのレンズです^^。

これなんかも大きな木の奥にあったのでSS 1/13ですね、体勢も不安定な場所だったのでよく写ってくれました(笑)。

やはりこのplanarは背景に暴れさせないように気をつけてやるとその開放の柔らかさがとても光るレンズですね。

これなんかはもう暴れる寸前です(笑)。枝葉の間から抜ける光がいい感じだったのですが、やはりもっと寄れる場所のほうがより効果的でしたね...これが寄れる限界でした^^;)。

こんなに気温が急激に下がってくるといつもの秋を味わう地元のスポットも早いうちに見ておかないとすぐにピークを過ぎてしまいそうですね。

Cobbyを連れてちょっと遠出をしますかね^^。

 

 ※ カメラ : Sony α7III

   レンズ : planar T*1.4/50 ZF


本棚をレンズストッカーに...その2

2019年11月14日 | 02. カメラライフ

少し前に始めたライティングデスクの本棚をレンズストッカーにする計画の続報です。

本棚の区切られた一角をストックスペースにして波型ホルダーをセット、そして防湿・防カビの対策として...

加えて...

ミニ除湿機&防湿剤を置き、なおかつ1年持つということで小さい防カビ剤も2個セットしました。この時点で湿度計の値がやっと50%を切るくらいでした。

そこで防湿庫ほど気密性が高くないことをなんとかしてみようと、一晩中央のガラス戸の重なる部分にティッシュを重ねて外気を遮断してみました(100%は無理ですが多少は違うかと)。

翌日湿度計を確認してみると45%まで下がっていました...やはり気密性を高めることは有効なようですね。

そうなると湿度40%台が見えてきたことで俄然やる気が起きてきます(笑)。

次なる作戦はこれです...

この毛足の長め(9mm)のいわゆる隙間テープで書棚の左半分をできる限り個室化して気密性を高める算段を取りました。

少し分かりづらいですが内部の中央たての棚板とそれと接するガラス戸の内側にも貼り付け、更に2枚のガラス戸の隙間も埋めるために内側になるガラス戸のガラス同士が接触する面にもテープを...都合ここだけで3本使って強力に左側の棚を個室化しました。

更にさらに両扉の両サイド(開ける側ですね)にも少しでも隙間をなくすべく1本ずつ貼り付けて終了です^^。

色味は棚と同系の「ブラウン」を使いましたのでそうそう違和感はないかと思います。そして驚きのはその効果でした...

2枚のガラス戸を外し作業してましたので、終了後セットした温・湿度計の湿度が写真のように63%まで上昇していましたが...

作業終了してかなり締まりがキツくなったガラス戸をきっちり締めて20分ほど経過したところでこの数値です。これは期待できますねえ^^。

そしてその後様子を見ているとみるみる下がっていきます。どうでしょう...2時間ほどでここまで湿度を下げることができました。

翌日部屋に来て目にした湿度は40%!では最終的にこの左半分の状況はどうかと写真の位置に温・湿度計を置いて出社し、つい先程帰宅して確認した状態が写真の数値です。

レンズの上の部屋部分で45%...これはこれでもう十分ですよね。来年の梅雨までこの状況は維持できそうですから、梅雨入り後に状況を見て湿度が異常に上がるようであれば、その時期だけすぐに使うレンズ以外をリビングの防湿庫へ避難させて湿気を避けるという手もありなんですよねえ...これが一番現実的かな。

ということでなんとかこのまま本棚をレンズストッカーとして使用することは可能になったようです。

安く手に入れて大いに楽しむということをモットーに<チープ・リッチ>ということを自らに提唱していたオールドレンズですが...その大切なメンテナンスも頭と手間を使って<チープ・リッチ>でいきましょうというお話でした。

 

 ※ カメラ : Nikon Coolpix P7100


秋があっという間に終わりそう?...

2019年11月13日 | 00. 愛用カメラ機材
つい先日『小さい秋』を見つけに散歩に出たばかりでしたが、あれからたった3日経過しただけですが日曜にはあの紅葉葉楓(モミジバフウ)が真っ赤になっていました。
気温がぐっと下がりだしましたので紅葉の進み方も早くなったようですね。
 
 
三日前の景色が嘘のようです、もう紅葉真っ盛りという感じですよね^^。
 
 
ご覧のようにグラデーションどころではありませんね、紅一色です。
足元には既に真っ赤になった葉がどんどん落ちだしています、都会の紅葉ですから12月までゆっくり楽しみたいなというところですね...ひと月ほど先の状況を想像すると寂しささえ感じてきます。
 
さて今回使用している「Ai Nikkor 35mm F2S」は手に入れてからずっとレフ機のD700で使っていますが、きょうもその重いカメラを下げて散歩してます...いつものX-T2とは雲泥の差です。
このレンズ、同じレンズ構成のオールド「Nikkor-O・C Auto 35mm F2」をずっと使っていたものですから入手を躊躇してましたが、MFレンズとしてのNikkor 35mm・F2の最終形としてやはり持っていたくてカメラ販売店で「中古良品」を手にして思わずゲットしてしまったものなんですね(笑)。
 
(f/2, 1/2500, ISO200, +0.7EV) 
こうして最短撮影距離(30cm)で撮るとさすがにNikkor-O・C Auto 35mm F2同様に背景どころかヨシの茎でさえボケていますね...このへんは共通した写りを感じます。
でも色味がぜんぜん違うんですねえ...
 

(f/2, 1/5000, ISO200,)
Nikkor-O・C Auto 35mm F2は比較的あっさりした感じでしたが、それに比べ強めに出る傾向です。開放ではこうして周辺減光は結構はっきり目に出ますが、1段絞るだけで驚くほど改善します...開放の「味」は楽しめます(笑)。
 
(f/2.8, 1/800, ISO200, -0.3EV)
これは神社の境内での菊の品評会にてのカットですが、狭い空間にぎゅうぎゅう詰めでなんとも可愛そうだったんですが、どの花もきれいで見応えがありました...せめて自然光の下で撮りたかったんですがねえ^^。日陰の奥の花のボケ方も汚くならずNikkor特有の何があるかわかるというボケ方ですね。
 
氷川神社のにゃんこもいい感じで撮れましたねえ...
 
(f/2.8, 1/2000, ISO200, -0.3EV)
1~2段絞るとにゃんこの臨場感も出るし奥のにゃんこも姿かたちがハッキリ分かります。
これが開放で寄ると...
 
(f/2, 1/2500, ISO200, -0.3EV)
日陰にいるにゃんこが程よいボケの中で引き立ちますね...いい表情してくれました、この距離感では奥のにゃんこは「大きなネズミ」と言われても分かりません(笑)。
 
(f/2, 1/2500, ISO200, -0.3EV)
いつもの花のきれいな庭のお宅ではピンクのバラがたくさん咲いていたんですが、あまりに太陽の光が強いので微妙なピンクを出したくて花だけ私の影を作って撮りました。まわりの明るい部分が若干グルグルっときてますかね...まあこれくらいはご愛嬌です^^;)。
家の方に何度かお会いして花の撮影許可をもらったんですが、『どうぞ中に入って撮ってください』と言われてもこちらには愛犬のCobbyがいるので、そうそうはズケズケ入れないんですよねえ...Cobbyが何をしでかすか分かりませんので(笑)。
 
それとこのレンズの耐逆光性能はというとそれほど強くはないようです。
 
(f/11, 1/500, ISO200, -0.7EV)
こうして太陽を光条が出るくらい枝葉に少し隠すくらいだとピントの行ってる中央の葉だけでなく全体的にスッキリとした画が出てきますが...
 
(f/11, 1/500, ISO200, -0.7EV)
まともに入ってしまうとこのようにフレアもゴーストも派手目に出てきます。
 
色味の出方も良くハッキリ系のレンズなので、ならばと試してみたのが...
 
(f/11, 1/400, ISO200, -0.3EV)
どうでしょう...太陽光に透ける葉がきれいなだけでなく、なんと葉の先から光の雫が落ちるように絶妙なゴーストが出てきてくれました。 
レフ機のD700ですからEVFのように撮りながら仕上がりを目にすることはできないですが、OVF上でもゴーストの様子くらいはなんとか見て取れますからこうしたコントロールはできそうです...逆光時このレンズならではの画をいまから想像膨らませてしまいます(笑)。
 
さて何度かのD700でのテストも済みましたので、いよいよα7IIIやX-T2で使ってみましょうかねえ。特に周辺減光を活かせるα7IIIではどんな画を出すか楽しみですね。
 
 ※ カメラ : Nikon D700
   レンズ : Ai Nikkor 35mm F2S