カメラの露出を理解するのはとても大事なことなのはわかっているが、なかなか難しいもんですね。
普段はRAWで撮影し、現像段階でソフトによってWBや露出補正などでテイストを変えてみるが、
ちょっとじっくり物撮りでカメラ設定を変えて撮ってみたらどう違ってくるのか試してみた。
まず普段はあまり変えたことがない「測光パターン」をいじってみる、
テーブルに置いた愛用の“ZIPPO”、以前に室内撮りでいい雰囲気だったフラッシュ・ディフューザー
「クリップオン・ソフトライト・スクリーン」を使用した。
(レンズは AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D を使用)
露出は 【ISO 200, f/3.2,三脚使用】で全て一緒の条件として撮影。
最初は「マルチパターン測光」、WBをフラッシュにしている露出補正を+0.7evで・・・、
狭い私の部屋で(30Wの蛍光灯1本の状況で)撮っている(笑)。
少し暗めだが、ブラスの質感がとても良く出ていてこのディフューザーは気に入っている。
そして次が、設定を「中央重点測光」にしてみる(他はすべて一緒)・・・、
よりブラスの質感が浮き出た感じになった、明るさのバランスが違う感じ。
背景がスッキリしてZIPPOがきれいに浮き上がってくる感じですね。
測光方式だけで他は全て条件は一緒なのですが、こんどはディフューザーを外して
BioLiteという私の使っている机のライト(40Wの電球一本)で照らしたものになる・・・、
WBを「オート」にして撮るとこんなかんじだ(-1.0ev)、
たしかに実際の色・質感はこれが一番近いかもしれない、とても素直な感じで撮れてます。
次にWBを「白色蛍光灯」、補正-0.7evで撮ったもの。
背景のスッキリした色合いといい、ZIPPOの陰影といいこの写真が一番好きですね。
全体の明るさもとても気持ちのいいものだ。
次のものはWBを「電球」、-1evにしてみた。
ディフューザーを付けた時の感じに近いです、こちらもいいですね。
使い続けて30年という“ヴィンテージ”の風合いがにじみ出ているのがいいです(笑)。
カメラの液晶でもいい感じがわかったので、そのままISO感度を上げてどこまで絶えられるかをテスト、
こちらはISO1600で撮ったもの。
PCで等倍にしてみてもあまり劣化は感じられなかった限界がこのISO1600だった。
(さすがにISO3200は見られたものではありませんでした:当然ですかね)
これは意外、D300sはISO800くらいの高感度はほぼ見るに耐えないと思っていたのだから。
レンズ(Micro-Nikkor 60mm f/2.8D)のおかげもあるかもしれない。
以上見てきた感想は、撮影時の対象によってこうした違いを分かった上で設定を変えてやれば
思った以上に現像時のソフトに頼る比率をかなりの確率で低くでき、
満足できる仕上がりにするための時間が短縮できるという事がよく理解できた。
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