2013年9月21日(土)
そろそろお彼岸、お彼岸といえば…、
…ですよね!
近場の知られたところでは「ひだか巾着田」の彼岸花が有名だが、
私の定番といえば“北本自然観察公園”だ。
車で30~40分程度ということもあり、よく鳥見や季節の花、
Cobbyとの散歩に使うところだ。
なにせこちらは里山の環境を維持することに尽力しておりこの自生する彼岸花も
毎年バランスが変わり、その自然な佇まいがとても美しいと思っている。
また自分的には忘れることのできない「奇跡の一枚」を撮っている場所でもあり、
ここを外すわけには行かないのです…。
朝9時頃到着、土曜なのだが連休・お彼岸ということもあり、駐車場はガラガラ、
ゆっくり花探しができるかとゲートへ向かう。
まずは第一のエリアへ向かう、いきなりたくさんのツリフネソウがお出迎え。
ここのツリフネソウは2009年に新種として認められた「ワタラセツリフネソウ」というものだ、
それにしても不思議な作りです、本来茎に繋がるだろう花の根元は、クルッと丸まって尻尾のよう、
背中にしっかりガクが付いて茎にぶら下がってます。
濃い緑に囲まれて、こんな木道を気持ちよくあるきます。
Cobbyが一回木道を外れ落ちました、草を食べながら歩いて踏み外したようだ。
なにせ彼は草が好き、なんでもOKというわけではなさそうだが、
こちらのスタッフから前に「ベジタリアンなのかしら?」と言われる始末(笑)。
さあ、見えてきましたきれいな赤の「曼珠沙華」。
広く群生しているわけではないのですが、こちらでは一本ずつきれいに見分けられます。
望遠でないとキツイ距離の花が多いですが、今回はとてもきれいな個体が多いです。
タイミングが良かったみたい。
こんな風に木道からの斜面にポツリと咲いていたり…、
絶妙な間隔で、また絶妙な本数で咲いてます。
いいですよね、この距離感!
まるでフラアワーアレンジされた作品を見るようです、蕾から五輪くらい固まった曼珠沙華の流れがみごと。
ってアレンジしたのはこの女郎蜘蛛ではないですよ(笑)、写っちゃうんですよね~。
単独の可憐な花(パート2)。
これくらいがいいボリューム感ですね、大好きですこういうの。
フレームに2~3グループが写り込んでいい感じです。
里山をキープされている場所に自生する曼珠沙華、まさに自然で心和みます。
こうしてひとつの曼珠沙華を見ていると自然の造形というのは素晴らしいですね。
茎から6~7本の花、花びらはリボン状で絡まり、一つの花に雄しべは先端が黄色の花粉を付け6本、
先に何もない雌しべが1本。それぞれが合わさってこの素敵な空間を作っています。
半逆光から狙うと、茎などがシルエットに、日光に照らされた花の赤が浮き上がってきます、
素晴らしいですね。
少し数がまとまって咲いている区画もあります、
木漏れ日があたり光っている花とのコントラストがまたいい。
奥の蕾から立派に咲いたものまで、連続写真のように・・・、
シベがまさに冠のよう。
このエリアのベストショットです。
木漏れ日が茎から下を照らし、まるで茎が光っているような演出です、
ちょっと幻想的でした。
Cobbyも喉が渇いたかなと、センター横で休憩です。
水筒の水をがぶがぶ飲み干していました、相当太陽の下で参ってしまったようです。
写真に夢中になると一瞬Cobbyを忘れてしまいます、悪いことをしてしまった、
ごめんなさいです。
キリッと復活したCobbyの後ろ姿(笑)。
この強い日差しですものねえ、後半は日陰があるぞ!
一息ついたので、いよいよメイン会場へ向かいます。
途中の広場になっている場所ではたくさんのススキが、秋の風情を醸していた。
こちらはミズヒキ、鮮烈な赤は過ぎたのか、少しピンクがかった色になっています。
よく見ると内側が白くなった花を咲かせています、これまたとてつもなく小さな造形美。
とても可愛らしく、見とれてしまいます。
またまた変わった花に遭遇です、「シュウカイドウ」という花です、茎がまさにショッキングピンク、
花は少し薄めのピンクでシベが黄色。
私にはどうもなあ~、という感触です、奥に見える蕾はとても可愛いのですがねえ~。
足元を見ると、また変わった花が・・・、
なんとキノコでした。
真ん中の土がシベに見えてしまった、花の形に見えますよねえ、
紛らわしいったらありゃしないです(笑)。
さあ、着きましたここが大好きな曼珠沙華ロード(けして名前はついてません)です。
道沿いに曼珠沙華が咲き誇り、とても素敵な散策道です。
木陰と日向のコントラストがまた素晴らしいところなんです。
どうでしょうか、また感じる色が違います。
ってレンズ変えたので「レンズの味」の違いです(^-^;
素敵です。
日向はとても強い日差しのためでしょうか、花の色が少し「赤」が薄れているように感じます、
それもまた色の濃淡が出て見る者を飽きさせません。
艶かしいくらいの素晴らしい眺めです。
素晴らしい真紅の世界、やあとても楽しめました。
ふと横を見ると、Cobbyが木陰の冷めた地面で涼しそうに休んでいました。
「もうご主人の写真に夢中は想定内です」と言わんばかり(笑)。
しばしシャッターチャンスを待って近場の花を見て回ります、
これはとても小さな可憐な花でした。
「キツネノマゴ」という花だそうです、花の名前の由来が想像できません・・・(^-^;
このへんは蝶も多いんです、これはシジミチョウの仲間。
もう少しで綺麗な羽を開くところだったのですが、Cobbyがちょっかい出して飛んでしまいました。
しばらく待ったのですが、今回は残念ながらおあずけでした。
あきらめてさんざん付き合ってくれたCobbyへのお礼に散策路を大きく回り散歩に付き合います。
途中でこんな大きな「カラスウリ?」を発見、集まってくる野鳥が狙うでしょうね、
美味しくなるのを待っているのでしょうか・・・。
この日はこれで帰宅。
なんといってもお彼岸のせいか帰路はいつもの倍以上時間を食ってしまいました、
この時期はしょうがないのでしょうね。
家の駐車場についたCobby。
やはり相当暑かったのか、そばの涼しい草むらにへたり込んでしまいました。
コンビニで買ったロックアイスは冷たすぎるかなと体の横につけてみたら
とても気持ちよさげにしてました、また行こうね、Cobbyくん(笑)。
今回おあずけになったのはこの「ナガサキアゲハ」の飛来、前日は目撃されていたのですが、
残念でした。
この写真は2年くらい前の同じ場所、ぜひ再チャレンジしたいですね~来年かな・・・。
今回のリベンジは近々「白い曼珠沙華」を撮ってこようか・・・。