(「Wood’s Book」第3章の翻訳を掲載中ですがちょっと寄り道です)
GN以外のアメリカ型機関車(特に関節型)にも小生大変興味を持っております。その中でも、通常のマレーの2組の走行装置に加え、テンダー下にも走行装置を持ち、合計3組の走行装置を持つトリプレックスには非常に興味を持っていました。当初、その存在を知ったのは、30年くらい前のTMSだったと思います。トリプレックスとなりますと、アメリカでもErie鉄道とVirginian鉄道の2形式があるだけです。練馬のとれいんギャラリーにErie鉄道のトリプレックスが置いてありまして、いつもうらやましげな目つきで見ておりました。(また、最近では、横浜のフォムラスにErie鉄道とVirginian鉄道の2形式両方が置いてあって目の保養になりました。)
その後、2000年に天賞堂の4階で未塗装のErieのトリプレックス(Key/Sumhongsa)を見つけ、思い切って買ってしまいました。これまで、タンスの中で眠っていたのですが、いつかは塗装してやりたいと思っていました。しかし、このトリプレックスはボイラーの色がロシアンアイアンブルー(ワークスKさんの鉄道模型大辞典によりますと「鉄の表面処理の一つで、薄い四酸化三鉄の膜を作り油拭きすることで青紫色の光沢ある外装となる。19世紀末の4-4-0などのボイラーに多く用いられた。近代機でもT&PのI-1などにも見出すことができる。清浄な鋼板を400℃の加熱融解した硝酸ナトリウムにつける方法がとられた。模型では塗装によってこの色調を出そうとするが、実物の反射光による発色を再現するのは困難である。」とされています)でして、塗り分けの大変さもあってまったく手が付きませんでした。
今般、「コネクション」の津田代表取締役様に、無理の上に無理を申し上げて、塗装していただきました。料金は、サラリーマンの小生にとって「安い」とはいえませんが、上記のような大変な塗装であることを考えると、大変リーズナブルな価格で対応していただきました。ロシアンアイアンブルーについては、とれいん誌にも作品を発表されているアメリカの巨匠Larry Edwards氏の作品である「D&RGW #94 4-4-0」を色見本として、コネクション様で7色の色を配合していただき最高の色に再現していただきました。(Larry Edwards氏は、記事の中でご自身のロシアンアイアンブルーの塗装を「これで完璧」とおっしゃられておりますので、この色をまねさせていただきました。)
更に、車輪のタイヤ部分に実物同様に白を入れていただき、よりムカデ足が目立つようにしていただきました。
長年の夢でした塗装済みトリプレックスが姿を現し、感無量です。当社では、時代考証等は無視して、GNの同色系のビッグスカイブルーとグレイシャーグリーンのホッパー車の列車の先頭に立たせて活躍させたいと思います。
GN以外のアメリカ型機関車(特に関節型)にも小生大変興味を持っております。その中でも、通常のマレーの2組の走行装置に加え、テンダー下にも走行装置を持ち、合計3組の走行装置を持つトリプレックスには非常に興味を持っていました。当初、その存在を知ったのは、30年くらい前のTMSだったと思います。トリプレックスとなりますと、アメリカでもErie鉄道とVirginian鉄道の2形式があるだけです。練馬のとれいんギャラリーにErie鉄道のトリプレックスが置いてありまして、いつもうらやましげな目つきで見ておりました。(また、最近では、横浜のフォムラスにErie鉄道とVirginian鉄道の2形式両方が置いてあって目の保養になりました。)
その後、2000年に天賞堂の4階で未塗装のErieのトリプレックス(Key/Sumhongsa)を見つけ、思い切って買ってしまいました。これまで、タンスの中で眠っていたのですが、いつかは塗装してやりたいと思っていました。しかし、このトリプレックスはボイラーの色がロシアンアイアンブルー(ワークスKさんの鉄道模型大辞典によりますと「鉄の表面処理の一つで、薄い四酸化三鉄の膜を作り油拭きすることで青紫色の光沢ある外装となる。19世紀末の4-4-0などのボイラーに多く用いられた。近代機でもT&PのI-1などにも見出すことができる。清浄な鋼板を400℃の加熱融解した硝酸ナトリウムにつける方法がとられた。模型では塗装によってこの色調を出そうとするが、実物の反射光による発色を再現するのは困難である。」とされています)でして、塗り分けの大変さもあってまったく手が付きませんでした。
今般、「コネクション」の津田代表取締役様に、無理の上に無理を申し上げて、塗装していただきました。料金は、サラリーマンの小生にとって「安い」とはいえませんが、上記のような大変な塗装であることを考えると、大変リーズナブルな価格で対応していただきました。ロシアンアイアンブルーについては、とれいん誌にも作品を発表されているアメリカの巨匠Larry Edwards氏の作品である「D&RGW #94 4-4-0」を色見本として、コネクション様で7色の色を配合していただき最高の色に再現していただきました。(Larry Edwards氏は、記事の中でご自身のロシアンアイアンブルーの塗装を「これで完璧」とおっしゃられておりますので、この色をまねさせていただきました。)
更に、車輪のタイヤ部分に実物同様に白を入れていただき、よりムカデ足が目立つようにしていただきました。
長年の夢でした塗装済みトリプレックスが姿を現し、感無量です。当社では、時代考証等は無視して、GNの同色系のビッグスカイブルーとグレイシャーグリーンのホッパー車の列車の先頭に立たせて活躍させたいと思います。
四三酸化鉄だったのですか・・・勉強になります。
色は、おまわりさんに拳銃を見せてもらえば、まさにその色が四三酸化鉄の色です。通称ガンブルー。
今のおまわりさんの拳銃はケースに入っていて、ちらっとも、見えないので、銃砲店に行って、散弾銃の銃身を見るのがいいかもしれません。
MTHのトリプレックスいいですねぇ~。ビデオ見ると、低速が滑らかなのがうれしいです。やっぱり、鉄道模型はスローが聞かないと・・・・。
シリンダーブロックが3組とも同じ形状なのは、走りがいいと片目瞑っちゃいます(^^;
http://www.northeast.railfan.net/images/tr_vgn802.jpg
がありました。
MTHのエリーのトリプレックスのロシアンアイアンぶるーは、うちのにかなり似てますが、若干メタリックが強いですね。でもOゲージだと結構デティールも良いし、惹かれますねえ。どこか走らせるところ無いですかねぇ・・・。
小生のVGN XA(すいません、KEYではなくPSCでした)は前部動輪群の左右動が小さく、曲線通過は全く考慮されていないようです。
WSMから発売されたVGN AF(2-8-8-0、XAの改造機)は実物同様、非常にスムーズに走ります。Triplexを諦めたVGNが持ち出したAE(2-10-10-2)はCB/KMT製品があります。これもよく走ります。写真が投稿できれば、並べた姿をお見せできるのですが…。
MTHのERIE Triplex、色目がよく判る写真が下記サイトにございます。さすがに動輪の白は入っていないようですが、全体の色目はいかがですか?。これが走るレイアウトは壮観でしょう。
http://www.toytrains1.com/triplex.htm
MTHのモデルは知りませんでした。Oゲージだと迫力あるでしょうね。サウンドとか発煙装置も付いているようですし、値段(699ドル)も魅力的ですね。(でも走らせるところがないですね・・・。)
私もムカデ足は大好きで、KTM/ERIEのトリプレックス(unpainted)と、KEY/VGNのトリプレックス(FP)を所持しています。いずれも中古で入手いたしました。
残念ながら両方とも「走行に難あり」です。KTM/ERIEは1モーターからシリコンチューブを介してボイラー下の2つの台車を駆動するタイプですが、設計に無理があり、まともに動いてくれません。
鉄道模型社(後期)の怪しいキットを何台も完成させている達人に見せたことがあるのですが、「こいつをまともに動かすには、動力周りを全部作り替えなきゃならん。バルブギアもかなり怪しい。まさか私に頼むつもりじゃないでしょうね」と見透かされ、もう何年も静態保存状態です。KEYのものとは違ってディテールはまあそれなり(1960年代の製品だから仕方なし)。特に低圧シリンダーへ向かう蒸気管の処理の潔さは…です。下回りはシュパーブに準じて黒メッキされております(小生所有のものはその上から金色が吹き付けられています)。
Key/VGNのトリプレックスは1990年代の製品ですので、ディテールの面では申し分ありません。ただ、購入後、直線を3往復させたところで前照灯(定電圧)が切れました。5時間かかって玉を交換(バルブギア組むのには手が6本必要です)したのですが、どこかでショートしたらしく、復旧後6往復目で再断線し、そのまま放置されています。曲線通過はとても無理でしょう。
実物のトリプレックスは、ERIEのものもVGNのものも、時速5マイルを出すのがやっとであり、しかも "often ran out of the steam"になったと言います。ちなみに、XFに見切りを付けたVGNがALCOから購入したAE(2-10-10-2)も「歩いた方が速かった」と言うから恐ろしいことです。
『とれいん』No.336(2002)にはトリプレックスがシンプルマレーだったという表記がありますが誤り。ERIEのもVGNのも複式機です。右の高圧シリンダーから出た蒸気は前の低圧シリンダーに導かれ、左の高圧シリンダーから出た蒸気はテンダー下の低圧シリンダーに導かれます。
トリプレックスの発想は、1)低圧シリンダーの直径が小さくなるので全幅を狭くできる、2)同じ理由で前の動輪群のふらつきが止まる、3)動輪が増えるので牽引力があがる、という一石三鳥の効果をねらったものでしょう。
ERIEのトリプレックスは、MTH社がOゲージでダイキャスト製品を作っていますね。一応、ロシアン・アイアンの色を再現しています。
http://www.mth-railking.com/search.asp?item=30-1368-1
ALCO発足直後の機関車で、D-12型、後6400型
官鉄660~689の30両らしいのですが、
岩崎写真コレクションに入ってるそうです。
しかし、白黒写真なので、判定できません。
でした。
久保田富弘氏による、輸出用真鍮模型解説と思いました。久保田氏の著述がちょっと暗い書き方で、それが黒白写真と相乗効果を出してました。(TMS号数調べ中)
実物のエリートリプレックスは登場時かなりの反響があったようで、当時の技術本を見ていると必ず出てきて、「またかよぉ」というほどです。図面もあちこちの本に載ってました。
トリプレックスをデカ過ぎる、と揶揄する意見もありますが、その後もVirginian鉄道で採用されているのだから、それなりに良い評判もあったのではないか?と、考えてます。
実物が実際に鉱車を引くときは35km/h程度でしょうか?
鉄道黄金時代の貫禄が目に浮かびます。
Model Engineeringの投書内容「」は
"American Locomoives - an Engineering History 1830-0880" John White著からの引用、と断り書きがありました。
この本は図書館で閲覧したことがありますが、良書です。
19世紀のロシアの製鉄技術は高く、米国でもそれがブランド名として定着していた。ロシア製の本物もあったが、米国製の安価な模造品(?)もあった。
色合いとしては、昔の時計の中にあった渦巻きバネのような青光りする色かな?と思ったりしてます。機関車ボイラー覆い板の場合、無塗装で油で拭いただけと、言われているので、本当に錆びないのか不思議です。
Model Engineer 1996、3月、"Russian Iron"投書
Model Engineer 1996、8月、"Russian Iron"投書
Model Engineer 1996、11月、"Russian Iron and soft soap"投書「The finish was often a silver gray, but was also available in shades of green or brown.」等の見解が書かれてます。正しいか?は不明です。
米国の古典機関車の動態保存でロシアンブルーを塗料で再現したのが、どっかのネットにありましたが、色合いは管理人さんのトリップレックスと非常によく似てます。
日本の米製輸入機関車にロシアンブルーがあったような気がするんですが、今どうしても見つからないので、私の記憶違いな気もします。