グレートノーザン鉄道

アメリカのグレートノーザン鉄道の実物(歴史、資料等)と鉄道模型(HO:レイアウト、車両)に関するプログです。

GNRHS Ref. Sheet No.350 Early Passenger Diesels

2008年08月01日 | グレートノーザン歴史協会
 グレートノーザン鉄道歴史協会会報に同封されてきたレファレンスシートNo.350は、F系ディーゼルが入る1947年9月以前のディーゼル機関車の歴史についてです。著者は、Norman F. Priebe氏です。
 グレートノーザン鉄道の創業者J. J. ヒルは、旅客列車には余り興味が無かったとの記録があるそうです。旅客列車は必要だが儲からないと言うことを理解していたためと言われます。このため、旅客用機関車については、効率化が急がれました。1926年(!)には、早くもALCO-GE-Ingersoll Randによるディーゼル機関車(当時の呼び名では「Oil-Electric」)5100号機が試験的に導入されました(写真上下)。その後は、なかなかディーゼルは導入されませんでしたが、1938年にEMCのNW1、5101号機(後に5300号機に改番)が導入されました。この機関車は好評で、すぐにNW3、5400号機~5406号機の7台の注文に繋がっています(1939年~42年)。これに続いたのは、最初のFT(1941年)ですが、戦争によって、その後はディーゼル機の割り当てをグレートノーザン鉄道は受けられませんでした。戦後は、1945年~47年にEMDのE7(13両)、1946年にEMDのNW5(10両)、1947年にALCOのRS-2(5両)が次々に導入され、その後のFシリーズの大量導入のお膳立てとなったとのことです。