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ハマスの最高指導者をテヘランで暗殺   イスラエルは沈黙。ハマスのなかの派閥の内ゲバの可能性は?

2024-08-01 21:45:12 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和六年(2024年)8月1日(木曜日)
     通巻第8350号   
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 ハマスの最高指導者をテヘランで暗殺
  イスラエルは沈黙。ハマスのなかの派閥の内ゲバの可能性は?
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 テヘランは、客人を自国領内で殺害され、顔に泥を塗られとして報復を宣言した。
 しかしイスラエルの犯行と断定しているのはイラン革命防衛隊だけで、ほぼすべての政府、メディアは「シオニストの犯行」とは示唆するものの、イスラエルとは断定していない。
トルコとカタールの非難のトーンが強いが、イランとの全面戦争というシナリオを前に、だれもが戸惑っている。

 各国外務省の非難声明も「暗殺」を卑劣で許せない行為だとしているが、イスラエルを名指しで非難していない。

 暗殺は「空爆」とされるが、ドローンなのか、ミサイルなのか。また機密とされる彼らの隠れ家を、イスラエルの諜報機関に「通報」したのは誰か? ハニヤはガードマンひとりに護衛され、午前二時頃に襲撃を受けた。
となればイラン側の警備の手抜かりでもある。なにしろ隠れ家はトップシークレットだから、情報漏れはイランの情報システムに欠陥があることも同時に示唆している。

 過激派指導者を殺害した場合、これまでイスラエルは堂々と発表してきた。
 2024年一月、ハマス政治部門のアリーリ指導者を殺害。
 七月三日、ヒズボラのナセル指揮官を暗殺。同十三日、ハマス軍事部門トップのディフを攻撃(死亡した模様)。7月30日、ヒズボラのシュクル司令官を殺害。といずれもすぐに発表しているが、今回は沈黙しているのである。

 暗殺されたハニヤは、じつは人質解放交渉ならびに和平交渉のキーマンで、カタールに滞在してガザのハマス指導部にあれこれを指導してきた。

ガザにいるとされるハマス軍事部門の指導者シンワールとは深刻な対立関係にあった。中東筋の情報をよむと人質解放をめぐって冷酷な対立があったという。

 不思議な事件、背後は単純に割り切れず、イランがイスラエルとの戦争を本格始動すれば中東全域を巻き込む戦争になる。そのときにほくそ笑むのは誰か?

(詳細は次号に)

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