沖縄・台湾友の会

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トランプの副大統領候補にダークホース   ニッキー・ヘイリーが本命とみられていたが、突如サウス・ダゴダ州知事

2023-09-10 07:32:41 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023)9月10日(日曜日)弐
        通巻第7905号 
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 トランプの副大統領候補にダークホース
  ニッキー・ヘイリーが本命とみられていたが、突如サウス・ダゴダ州知事
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 国際的には無名なれど、全米の政治通ならその名前を知っている。  
 クリスティ・ノエムはサウス・ダゴダ州知事。知事選では民主党候補を寄せ付けず、62%の得票。銃規制に反対。「孫のおとこの子も拳銃をもっているわ」
中絶問題ではトランプに同調し、同性婚には鮮明に反対。2018年に知事選ではトランプが駆けつけて応援演説をした。

2023年9月8日、サウス・ダゴダ州の共和党大会で演題に立ったノエム知事は「2024年大統領選挙は、前回不正選挙で下野させられてトランプを支援します。全力を挙げて、できることの総てをトランプ大統領再選のために尽くします」。
会場からはやんやの喝采を受け、FOXニュースは「副大統領候補に浮上した」と報じた。下馬評ではニッキー・ヘイリー元国連大使が『副大統領』の本命とみられていたが、突如サウス・ダゴダ州知事が浮上した格好になる。

 ノエムは下院議員四期。大學は中退し三人の子供を育てながら連邦下院議員を務めた。
 なぜ保守がこれほど強いかと言えば、州人口88万人のうち、75%が白人、次がインディアンである。 黒人の比率は僅かに1・4%だ。

 サウス・ダゴダ州はスー族が最後まで白人の開拓団と闘った。ダゴダはちなみにダゴダ族からの命名で、バッファローや多彩な動物と巨大な公園、州の真ん中をミズーリ川が流れ、穀倉地帯でもある。サウス・ダゴダ州が観光で有名なのは四人の大統領を岩盤に彫ったラシュモラ山国立公園。この州の最大の産業はエドワード空軍基地。そのうえ同州の消費税は4%と全米値低い。アメリカの田舎の中の田舎である。

この儘では米国の核の傘は破れるか         櫻井よしこ

2023-09-10 07:30:53 | 日記
わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
                 頂門の一針 6619号 

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 この儘では米国の核の傘は破れるか 
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          櫻井よしこ

今月18日、ワシントン郊外の大統領山荘、キャンプ・デービッドでの会見で、バイデン大統領はこう切り出した。

「もし私が幸せそうに見えるなら、それは私が幸せだからだよ。すばらしい、すばらしい会談だった」

左右の岸田文雄首相、尹錫悦大統領を見ながら、バイデン氏は満足そうだった。「ワシントン・ポスト」紙は日米韓三首脳による会談の意義は計り知れない、と論評した。

会談では中国についても論じられたが、キャンプ・デービッド会談は中国を念頭に置いたものではないとバイデン氏は取り繕った。しかし、首脳三人が集結したのは、まさに中国の脅威に単独では対処しきれないと考える米国が日韓両国にコミットさせるためだったはずだ。

「歴史的」な首脳会談では、日米韓の安全保障協力を新たな高みへ引き上げ、自衛隊と米韓両軍の共同訓練を毎年実施し、今年末までにミサイル警戒データのリアルタイム共有を開始し、経済的威圧に対抗するサプライチェーンを強化するなど多くの目標が並び、地域的脅威には日米韓の連携で当たる体制となった。

米国の切望する、軍事面を筆頭とした日韓の幅広い協力体制の形が、一応整った。米国には日韓双方を何としてでも協力させなければならない事情がある。一言でいえば、米国による拡大抑止、核の傘はこのままでは破綻しかねないのだ。防衛研究所防衛政策研究室長の高橋杉雄氏が8月11日、「言論テレビ」で語った。

「米国が圧倒的な力を持っていた時代が終わりつつある。中国は2035年には1500発規模の核を持つ。米国の力が相対化され、米中間にMAD(相互確証破壊)と言われる状況が生まれたら、米国の核の傘の下にある同盟国はやや心配になる。これは1970年代に欧州の同盟国が感じたのと同じ不安です」

高橋氏はそもそもバイデン政権の安全保障の論理がおかしいと指摘する。22年10月にバイデン政権は核戦略文書、「核態勢の見直し」を公表した。安全保障環境はどの分野でも悪化していると分析しながら、核兵器の役割は減らすとしたのだ。

核弾頭の寿命は30年

「核抑止の専門家から見ると、米国内も含めて、大丈夫かという不安が拭えないのです」と高橋氏。

米国の核弾頭はいずれもかなり古く、一番新しいものでも1989年製、つまり34年前のものだ。ベルリンの壁が崩れ、冷戦が終わった後は新しい弾頭を作る理由はなかったからだという。だが、核弾頭の寿命は30年と言われている。

「ブッシュ政権のときに、それが大問題になった。で、オバマ政権以降、ピットという起爆装置など、部品の改修・更新を進めました。結果、弾頭の老朽化は今、それ程気にする必要はなくなった。むしろ問題は運搬手段です」と高橋氏は話す。

核戦力は大陸間弾道ミサイル(ICBM)、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)と、戦略爆撃機の3つから成る。米国のICBM、ミニットマン3は70年代前半に配備が始まった年代物だ。SLBMのトライデントは80年代、戦略爆撃機で一番古いのはB52、60年代の飛行機だ。

米国は今、ICBM、SLBM或いは潜水艦の近代化を進めているが、完成は2040年の予定である。他方、ロシアの一連の近代化計画は26年の完成を目指す。ロシアが新START(新戦略兵器削減条約)の期限が切れる26年を目指してきたのに対し、米国が遅れをとったのだ。さらに、前述のピットという起爆装置の生産能力が今の米国は非常に小さい。弾頭を増やそうとしても増やせない状況が生じている。

参院議員の佐藤正久氏も語った。

「米国保有の核弾頭は基本的に戦略核です。米国は戦術核を持っていない。だから中国の戦術核に対応するために潜水艦から発射する低出力の核、つまり戦術核を持つべきだという議論が起きて、トランプ政権下で作り始めた。それをバイデン政権は凍結してしまったのです」

ロシアと中国の核に対峙できない状況に米国は立たされている。このような状況がなぜ生まれたのか。欧州ではかつて旧ソ連の通常戦力が圧倒的に強かった。米欧諸国はこれに対抗できないために集団安全保障体制の北大西洋条約機構(NATO)を創り、通常戦力の弱さをカバーするために米国の核を導入した。

他方、今、ロシアが核を使うのではないかと恐れられている。ロシアはウクライナ戦で通常戦力をかなり消耗し、それをカバーするために核に頼ろうと考えかねないのだ。こうして見ると通常戦力で劣勢に立たされた側に、核を使う動機がより強く生まれがちなのが見てとれる。

戦後の極東、日本周辺はどうだったか。米国の海空戦力、つまり通常戦力は圧倒的に強かった。それに中国はどう対処したか。中国が対前年度比二桁の軍事費増額を実践し始めたのは、ベルリンの壁崩壊以降だ。ソ連邦の解体で中国は旧ソ連に遠慮することなく通常戦力の増強に邁進できた。中国は当時すでに米国と国交を樹立し、米国は中国を敵視せず、逆に大いに援助した。

民主党政権は核を使わない

結果、中国は極東における通常戦力で圧倒的優位を築いた。そしてここに来て中国は核戦力も大増産中だ。

ということは軍事バランスの構造上、極東の戦域で台湾有事、日本有事が起きれば、核の使用を考えざるを得ないのは、中国よりもむしろ米国ではないのか。

だが、民主党政権は「絶対に」核を使わないと、高橋氏は断言する。

「すでにウクライナのように、友好国が戦場になっていても、核であれ、通常戦力であれ、(ロシア本土への)攻撃を米国はためらっています。その場合、自分たちでやるしかないですね、ということになります。それは僕たちの側から見れば、見捨てられるということですね」

佐藤氏が付け加えた。

「同盟イコール自動参戦ではありません。フォークランド紛争の時、同盟国のイギリスが米国に軍隊派遣の支援を求めましたが、米国は拒否しています。自分の国は自分で守るということに尽きます」

日本は戦後78年間、ひたすら現行憲法の悪しき平和主義の夢に浸ってきた。どんな時も米国に守ってもらえると考えてきた。いま状況は大きく変わりつつある。その中で、米国の対日観も大きく変化し始めている。日本も安全保障において自立し、米国にとって強い味方であり、支える力になってほしいという姿勢への変化だ。米国は戦後一貫して軍事的に日本の頭を押さえ続けてきた。その米国の日本を見る目が本質的に変わったいま、わが国は米国の意図を正しく把握し、如何にして共に守り合うかを考える時だ。憲法改正は固(もと)より、
安全保障で力強く自立するための方策を、核の共有や戦略的配備を含めてタブーなく議論し、真っ当な勇気ある民主主義国になる時だ。        


ギャビン・ニューサム(カリフォルニア州知事)「2024には挑まず」   「バイデン再選に努力し、次はハリス副大統領が順当」(NBCニュース)

2023-09-10 07:30:05 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023)9月9日(土曜日)
        通巻第7903号 
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 ギャビン・ニューサム(カリフォルニア州知事)「2024には挑まず」
  「バイデン再選に努力し、次はハリス副大統領が順当」(NBCニュース)
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 9月8日のNBCニュース番組で、ギャビン・ニューサムは2024年への立候補を訊かれ、「ありえない。バイデン大統領が再選をめざしているのだから、それへ向かって努力すべきであり、順当にいけば、次はカマラ・ハリス副大統領でしょう」。

 ニューサム(カリフォルニア州知事)は「民主党の秘密兵器」とされ、バイデンがこけたら間違いなく彼が民主党公認候補となって2024年大統領選挙に挑むと観測されている。
すでに三年前から、ニューサムの名前が取りざたされるのは、かれの履歴と知名度である。

 ニューサムはサンタクララ大學卒業、家事でワイン営業。2003年にサンフランシスコ市長に史上最年少で当選し、全米の注目を集めた。そしてカリフォルニア州知事に挑み、現在、二期目。ゲイパレートに参加し、同性婚を認めるなど、過激なリベラル路線は、カリフォルニア海岸部(都市はすべて海岸部)の住民にはうけるが、ほかの農業地帯、山間部などは「ニューサム NO」だ。

 ニューサムには「CITIZENVILLE」(「市民の市」という意味になる。ペンギンブック)という著作を顕しており、「デジタルをうまく政治に活用すれば、対立をさけ、政治は円滑化する」などと主張している。カリフォルニアの若者、とくにシリコンバレーが喜びそうな主張だが、結局何を言いたいのか不明である。

 さて「2024年には出ない」という発言の裏を読もう。
ニューサムは「出馬する」と示唆しているのである。バイデンデではもはやトランプに勝ち目がない。だからニューサムは『バイデンの不出馬宣言』を待っているのである。