沖縄・台湾友の会

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フランス保守政界に27歳の希望の星が誕生   RNのルペンは国民議会の活動に集中し、次の大統領選挙へ

2022-11-06 20:59:54 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和四年(2022)11月6日(日曜日)
         通巻第7513号  
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 フランス保守政界に27歳の希望の星が誕生
  RNのルペンは国民議会の活動に集中し、次の大統領選挙へ
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11月5日、フランスの保守政党「国民連合(RN)」はパリで党大会を開催し、ルペン前党首の後任に、27歳という若さのジョルダン・バルデラを選出した。ルペンは国民議会(下院)の議席数躍進を踏まえて「議員団長」に政治活動を集中させる。

ルペンは、4月の大統領選出馬直前、党首職を離れ、バルデラが党首代行を務めていた。ウクライナ戦争で廊下鳶をつとめたマクロンとは大接戦だった。
決選投票で左翼系が連合し、マクロン一本に絞ったため、ルペンは惜敗したものの欧州全体はスウェーデン、オーストリア、イタリアと保守政権が復活しており、フランスでも保守回帰の大きなうねりがある。

次は2027年の大統領選挙での挑戦をルペンは目指すとし、「わたしは党を離れるのはない。いつでも国民の望むところにいる」と発言した。

四月の大統領選直後、六月のフランス下院議会で、RNは8議席から、いきなり89議席と11倍に躍進し、サロン・マルキストの多いフランスでも左翼が大きく退潮した。サロン・マルキストとは着飾ったパーティでワインを飲みながら「革命」を論じる左翼知識人を意味する。
フランスの下院は国民議会で定数は577議席。上院は348議席だが、これは地方議員等が選ぶ間接選挙である。

 RNの新党首となったバルデラはパリ出身。2012年にRNに入党し、19年から欧州議会議員を務めてきた。なおメディアがRNを「極右」とするのはただしくない。『保守政党』と呼称すべきである。