陳 小旺老師による「五層の功夫」、いよいよ第三層に入ってきました。
二層から三層に行くのは、これが難儀だという(ような)ことを、以前陳 正雷老師が言っていた。
ここまで行けるのは・・・・無理だろうな~・・・・・
(※以下の原稿は、日本陳式太極拳学会会報「陳家溝」より許可を得て引用しています)
~~~~~~~~~~~・~~~~~~~~~~~~~~
「五層の功夫」陳 小旺
第三層の功夫
「練習面」
“上手な練習法は、園を小さく練ってゆく”?練習法としては、大園から中園へ、中園から小園へ、小園から無園へという順序があります。
ここでいう“園”とは手足の動きの大小ではありません。第二層と三層の接点段階では、内気の貫通が大園なのです。内気が希薄のため動作の幅を大きくする必要があります。
第三層の功夫は、大園から中園への段階です。
この初期では、打拳中、わずかに気を抜いたり、疲れを感じて内気の運行にさしさわりがおこる時期で、一挙手一投足いずれに意も気も到達し、内気をもって外形を表現するよう心がけます。心で力を流し、気で身を動かすのです。
内気は丹田より発し、骨格の節々に流れ、皮膚を通して両手足の先端に注がれ、再び丹田に戻ります。これが纒繞往来すれば運動は自在となります。動作に技撃法を求めると動作は明確になってきます。
推手は拳勢を検査する基準でもあり、多めに練習するとよいでしょう。練拳での不明点は対抗性の推手で解明していきます。自らの拳架の正確度を推手により実証していけば、相手を知る功夫の練習となり、内勁の質も向上します。
拳論に“意気が君主で骨肉は下臣”とありますが、意を重視し、力を用いないようにするためには、まず姿勢の正確さが必要です。“外形は娘のようにして、内面に金剛を宿す”という外柔内剛でエネルギッシュな勁を求めます。内気が速やかに流れれば意が主となり、一挙一動は大脳支配のもとで意気運動がなされます。気が体内をいかに流れているかのみを考えることは絶対にありません。もしあれば動作を軽視した自己陶酔になり、間の抜けた太極拳となり気勢の散漫さをもたらします。“気ではなく、精神にあり、気にあれば滞る”と言われている通りです。
すでに体質も強く鍛え上げられた段階ですから、毎日15回は繰り返します。4回ほど二路を入れてもかまいません。さらにその他、武器を用いた練習や、発勁動作を増やしていきます。こうして第三層で2年ほど経過すると、第四層の功夫へと突入していきます。一路のみの練習でも可能ですが、何ごとも経験が必要です。
「技撃面」
第三層は、練習中でも身体内外が体系的となりましたがまだ内気の貫通が希薄で、筋肉活動と内臓器官に築かれる協調関係が固まっていません。したがって、対抗性推手と技撃では一般的にはかなりうまくいきますが、手強い相手にぶつかり相手の進攻が快速で力があれば、やはり掤勁が不足で自在に化わせません。相手をとばして自分もまたころぶことが往々にしてあります。つまり、内気の充実が不足していて周身で構成する体系が安定せず、こわばりと無理やりに相手を引いたり突いたりします。“三陰七陽まだ硬い”というところです。
(日本陳式太極拳学会会報「陳家溝」より)
以下続く。
二層から三層に行くのは、これが難儀だという(ような)ことを、以前陳 正雷老師が言っていた。
ここまで行けるのは・・・・無理だろうな~・・・・・
(※以下の原稿は、日本陳式太極拳学会会報「陳家溝」より許可を得て引用しています)
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「五層の功夫」陳 小旺
第三層の功夫
「練習面」
“上手な練習法は、園を小さく練ってゆく”?練習法としては、大園から中園へ、中園から小園へ、小園から無園へという順序があります。
ここでいう“園”とは手足の動きの大小ではありません。第二層と三層の接点段階では、内気の貫通が大園なのです。内気が希薄のため動作の幅を大きくする必要があります。
第三層の功夫は、大園から中園への段階です。
この初期では、打拳中、わずかに気を抜いたり、疲れを感じて内気の運行にさしさわりがおこる時期で、一挙手一投足いずれに意も気も到達し、内気をもって外形を表現するよう心がけます。心で力を流し、気で身を動かすのです。
内気は丹田より発し、骨格の節々に流れ、皮膚を通して両手足の先端に注がれ、再び丹田に戻ります。これが纒繞往来すれば運動は自在となります。動作に技撃法を求めると動作は明確になってきます。
推手は拳勢を検査する基準でもあり、多めに練習するとよいでしょう。練拳での不明点は対抗性の推手で解明していきます。自らの拳架の正確度を推手により実証していけば、相手を知る功夫の練習となり、内勁の質も向上します。
拳論に“意気が君主で骨肉は下臣”とありますが、意を重視し、力を用いないようにするためには、まず姿勢の正確さが必要です。“外形は娘のようにして、内面に金剛を宿す”という外柔内剛でエネルギッシュな勁を求めます。内気が速やかに流れれば意が主となり、一挙一動は大脳支配のもとで意気運動がなされます。気が体内をいかに流れているかのみを考えることは絶対にありません。もしあれば動作を軽視した自己陶酔になり、間の抜けた太極拳となり気勢の散漫さをもたらします。“気ではなく、精神にあり、気にあれば滞る”と言われている通りです。
すでに体質も強く鍛え上げられた段階ですから、毎日15回は繰り返します。4回ほど二路を入れてもかまいません。さらにその他、武器を用いた練習や、発勁動作を増やしていきます。こうして第三層で2年ほど経過すると、第四層の功夫へと突入していきます。一路のみの練習でも可能ですが、何ごとも経験が必要です。
「技撃面」
第三層は、練習中でも身体内外が体系的となりましたがまだ内気の貫通が希薄で、筋肉活動と内臓器官に築かれる協調関係が固まっていません。したがって、対抗性推手と技撃では一般的にはかなりうまくいきますが、手強い相手にぶつかり相手の進攻が快速で力があれば、やはり掤勁が不足で自在に化わせません。相手をとばして自分もまたころぶことが往々にしてあります。つまり、内気の充実が不足していて周身で構成する体系が安定せず、こわばりと無理やりに相手を引いたり突いたりします。“三陰七陽まだ硬い”というところです。
(日本陳式太極拳学会会報「陳家溝」より)
以下続く。
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