4月14日(日)は、久しぶりの陸瑶先生の形意拳講習会であった。
前回の講習会は去年9月17日。その後11月18日の「大陸武術協会演武大会」に参加して以来の形意拳である。ワタシ的には、3月13日の乳がん手術の退院後ちょうど1ヶ月後の講習会だ。
陸先生の講習会は、形意拳だけでなく太極拳全般についても沢山のことを知り、体感し、学ぶことができる貴重な場。
この日は最初の基本に戻って、三体式の身体の状態を確認。太極拳と違って形意拳では、身体をギュッと中心に集める(締める)。陸先生を見ていると、腰やら股関節やら臀部やら内腿やらがググッと動いて、それにつれて背中がブワ〜ッと膨らんでいく様がよ〜っく目に見える!。。。「先生、よくそんなに動きますね〜!!??」(ビックリ&大笑い)
「鳩尾を下に!お尻は上に(当然、お尻は仕舞ったまま)!」
えっ、えっ!!?? ど、ど、どうやるの〜??。。。。姿勢を直してもらうと、腹直筋やら斜腹筋やら腸腰筋やら腰を支える筋肉と臀部、それに脚の付け根回りの筋肉が総動員で動いているのを感じる(脚痛いっ!でも不思議とこの痛さは翌日までは持ち越さない)。
立ち方の次は、五行拳の中の劈拳である。
“両手を斧のように打ち下ろす”劈拳の両手は、広背筋を使って背中から腕が伸びて全力で腕を打ち下ろすことを言われた。陸先生のお手本は、バシッ!と下に沈み落とす感じで、それはそれは威力がある。。腕には重さもあるよ。斧、だからね。
全身で!思いっきり!上品なし!遠慮なし!カッコツケなし!。。。ということで、ワタシも思いっきり(髪を振り乱して?)やってみました(だからスカッと気持ちいいのだワ)。
その昔陳家溝に行っていた時、陳正雷老師から「もっと全身を使って!」と言われたことがある。それを思い出すと同時に、今になって初めて「ああ、全身を使うってこういうことか!!」と目からウロコ。
腕は肩からでなく腰から背中からと繋がって動く。まずは大きな動作で繋がりを感じて、それから小さい動きになっていく(大架から小架に)。腰や背中が硬いままでは肩から先だけで手を動かすことになって身体の中と繋がらない。。。。形意拳を練習すると、普段やってる陳式太極拳への理解が深まるのであった。
陸先生は「アタシは気とか、勁とか、丹田とか、幽霊とか(!?)、目に見えないものは信じない(笑)!」と言ってるが、(幽霊はさておき)太極拳でしきりに言う意識、気、勁などは“結果としてそうなる”ということなのだろうな。。。
大好きなマシュー・ボーンの「白鳥の湖」やヤン・リーピンの「覇王別記」を観ても、彼らの「肩」は見えない。身体の中から手が繋がって、だから優美で力強い動きが可能になる。武術に限らず、すべて身体を使って行うことの基本は同じだ。。。そんなこんな考えると、ワタシも身体表現としての太極拳を求めていけばいいのだと思う。
帰り道、一緒に受講した仲間が「今日の練習は結構ハードでしたが、大丈夫でしたか?」と気遣ってくれた。ウン、最初は一抹の不安もあったが終わってみれば大丈夫!思いっきり身体を使って、最後の連環拳3回往復通しも何事もなく終わり、かなり密度の濃い一日でありました。
〜実はネ、講習会が終わった翌日に、備忘録を兼ねてブログに書いたのだけど、何故か記事が投稿されないことに気がついたのが数日後。。。。ショックッ!のあまりその後手付かずのまま。やっとの思いで気を取り直して書きましたとさ。