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陳 鑫 著 「陳氏太極拳図解」その18〜 第九勢・再収から第十勢・前堂拗歩(前半勢)まで

2022-04-29 13:03:53 | 太極拳

前回「その17」からだいぶ時間が経ってしまった(^_^;)(いつもそんなこと言ってる💦)。

「陳氏太極拳図解」18回目の翻訳・意訳。方角など易経の言葉が出てくるが、根気よく読めば大体の意味は把握できる(はず)。読めば読むほど、深い(けれども)シンプルな意味が分かってくる。。

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第九勢 再収から 第十勢 前堂拗歩(前半勢)まで

第九勢 再収

 内勁の運行は十分でありたい。これが十分でないと、足だけ運行している中に下勢の機が動じる。これは陰極陽生の勢で、自然の理である。眼は右手を見、頂勁を整え、胸は合、これは拳の要求となる。上下骨節は各々その役目を果たすようにする。

図解

  • 左手甲を上に向け、指をそろえ下勢の伏脈とする。その他は同じ。
  • 右手の手甲を外に向ける。
  • 左足指を地に着けるのは虚歩といい、下勢の伏脈となる。
  • 右足は平らに地を踏み、これは実脚で主動。
  • 下腰勁尻部をやや起こし、胯勁を自然に合わせる。

上勢の初収の際は顔を西南方向に向け、足も西南に向ける。左先右後、斜め三歩のところで胸を西南に向けて止まる。この姿勢は斜行拗歩後再収して、顔を西北に向けるが、心は西方に集中させ、拳を一直線に打つようにして、下勢が前勢の「搂膝拗歩」と呼応するようにしなければならない。右手は順転、左手は一斉に一回り順転、右手指を拡げた後併せて右耳前身体から約7〜8寸のところで停止させる。左手指は揃えて左膝から5〜6寸、身体から7〜8寸間隔の位置に落とし、右手と一斉に停止して停止しない様な状態である。

七言俚語

初収の旋回は自然な中に妙を得ており、今までの回転は大きすぎると思えば、今度は転回するごとに小さくなり、小さくて円を描くことができなくなってはじめて対極の神髄を会得できるもの。この技の秘訣は何だろうかと聞かれても、簡単には言えない。とにかく一心に、精を出して長期間をかけてやれば自然にい悟りが開くものである。陰陽の消長は毎日続けることにあり。一開一合が身体で循環され、時間が経つにつれて、真の功徳が現れる。拳中の秘訣とはこれである。心を平静に細心の思慮をもって培われるとよい。

 

第十勢 前堂拗歩(前半勢)

  • 前堂は足を前に運んでいき、上勢は斜行、そして正面に向きを変える。
  • 左手は内側から上へ、そして外から回転させて持ってくる。五本の指は地に向け、水が下勢につくような気持ち。
  • 右手も内側から下に向け、外に向かって上行させ、上から内側へひとまわり回転させ、手は下に向かって刺す。このときの気持ちはちょうど滝が落ちるような勢いで猛烈かつ鋭い。
  • 左足を上げ、順転で半周り、足指をつけて開歩、右足が来るのを待って平らに踏む。収回できれば収回する。このときの境地は虚であり、霊に満ちあふれたものである。
  • 右足はまず平らに、しっかりと地を踏み、左足指が地をつくのを待って前に向かって第二歩を踏む。
  • 腰は大きく曲げ、左足が開歩すると左手も続いて回転し、肩は上体を連れて下に向かって刺す。ちょうど滝が落ちるように勇猛に、虎が山を下りるようにすばやく。

 左足は左手に随って内側、外側に向かってひとまわりさせ、足は西北に一歩開き、右手は左手に従い、これもひとまわりさせ、左足は軽く地をつき、両手は猛虎が下山する勢でおとす。

 上勢がこの取剥の勢を取るのは、陰が極まれば陽が生じるの理にちなんだもので、大成果がなければ陽は生まれず。大成果が上で消えれば下に生まれる理である。

剥中の爻(こう)はすべて坤(こん)で、坤と陽はたえず相互に生まれるもの。それ故前勢の手は上に、ちょうど成果が坤乾入り交じるように出没し、中気はその中にあり、左手と右手を翻せば陽が現れる。即ち、七日往復の象である。

 

内勁図:左手を前に順転ひとまわり。ここは滝水のように、左脚歩を踏み出しながら手の転回をする。即ち左脚も左手に随って円を描くので、まっすぐに歩き出すのではない。

 右手は左手と一斉に運動し、一方が上になると他方は下に、交互に上下させて運行させる。左足が一歩出ると左手は膝を抱き、手を旋回させ、右足も一歩ついて行き、右手も膝を抱いて順転で円を描く。

 

  

 



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