izumishのBody & Soul

~アータマばっかりでも、カーラダばっかりでも、ダ・メ・ヨ ね!~

シャネル ネクサスホールでジェーン エヴリン アトウッドの写真展「soul」を観る

2022-04-30 14:30:04 | 日記・エッセイ・コラム

久しぶりに銀座にお出かけ。

歌舞伎座では終了間近の「四月大歌舞伎」がかかっていて、入場前の観客で賑わっていた。それを横目に、ワタシは三原橋を越えて東劇に。上映中のシネマ歌舞伎「桜姫東文章 上の巻」がお目当てである。板東玉三郎と片岡仁左衛門が36年ぶりに演じた演目のシネマ版である。

シネマ歌舞伎はこれまで何度か観たことがある。舞台上の歌舞伎を映像に、さらにそれに纏わる背景や舞台裏の解説などを編集してあるのでとても分かりやすいし、台詞も聴きやすい、細かい表情や所作もアップで観られるので内容や筋が理解できるし、これはこれでワタシは大好き!桜姫と清玄、それに桜姫と権助の関係性が(やっと)分かりました

 

映画が終わって次は、シャネル・ネクサス・ホールで開催中の「soul jane evelyn atwood」展。5月9日までの展示だから、なんとか会期中に間に合った。

銀座通りに面したCNANELの角を曲がって横の入り口からエレベーターで4階に。これまで何度か来たことがあるが、いつも、ドアマンに迎えられて正面入り口から店内に入ったのだが、今回は横の入り口からだ🥺束の間のシャネル店内の雰囲気に触れられなくて残念(>_<)

jane evelyn atwood(ジェーン エヴリン アトウッド)は、1970年代からパリを拠点に活動する写真家。”社会の周縁に生きる人々の姿を収めた作品で、第1回ユージン・スミス賞や、ライカ社のオスカー バルナック賞、他、権威ある賞を受賞”。はじめての作品は1976年、パリの娼婦たちの姿を撮影したもの。以来、女性服役囚、地雷の犠牲者など、直面する苦難に向き合い、生き抜いていく人々の姿を捉えたプロジェクトを数多く手掛けている。2001年同時多発テロや1995年阪神淡路大震災なども取材しているという。

以来、女性服役囚、地雷の犠牲者など、直面する苦難に向き合い、生き抜いていく人々の姿を捉えたプロジェクトを数多く手掛けている。

1976年、パリの娼婦たちの姿を撮影したはじめての作品からは、パリの街角に佇む娼婦たちの真っ直ぐにこちらを見つめる視線の強さとその背景にあるまだ暗闇の残るパリの街。。。

あるいは、手錠をかけられたまま出産する女性服役囚の様子、あるいは、アフガニスタン(戦闘?地雷?)で手足を失い義手をつけてリハビリする男性(兵士なのか民間人なのか)、あるいは収容所で入浴する女性たち。。。。どれも衝撃を感じる映像なのだが、彼らに寄せる写真家の目は、困難の中にある彼らに寄り添い、支えているような大きな温かさを感じる。

展示されている作品のほとんどはモノクロ写真で、それだけに背景や時代の空気、その場の匂いまでもが思われる。年代順に並べる展示ではないのだが、時代に関わらず人間は今も同じようなことをやっているのだなぁ〜という痛みを感じずにはいられない。どれも心を揺さぶり、深く染み入る写真の数々であった。

シャネル・ネクサス・ホールは、日本ではほとんど知られていないアーティストの作品展や、日本の若手音楽家のコンサートなどを開催している。時々チェックしてみると思いもかけない素晴らしい作品に出会うことがある(*^_^*)

↓かつては、こんなボヘミアンな夜があったのだ。

ネクサス・ホールの予定はこちら 

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陳 鑫 著 「陳氏太極拳図解」その18〜 第九勢・再収から第十勢・前堂拗歩(前半勢)まで

2022-04-29 13:03:53 | 太極拳

前回「その17」からだいぶ時間が経ってしまった(^_^;)(いつもそんなこと言ってる💦)。

「陳氏太極拳図解」18回目の翻訳・意訳。方角など易経の言葉が出てくるが、根気よく読めば大体の意味は把握できる(はず)。読めば読むほど、深い(けれども)シンプルな意味が分かってくる。。

〜〜〜〜〜・〜〜〜〜〜〜〜・〜〜〜〜〜〜

第九勢 再収から 第十勢 前堂拗歩(前半勢)まで

第九勢 再収

 内勁の運行は十分でありたい。これが十分でないと、足だけ運行している中に下勢の機が動じる。これは陰極陽生の勢で、自然の理である。眼は右手を見、頂勁を整え、胸は合、これは拳の要求となる。上下骨節は各々その役目を果たすようにする。

図解

  • 左手甲を上に向け、指をそろえ下勢の伏脈とする。その他は同じ。
  • 右手の手甲を外に向ける。
  • 左足指を地に着けるのは虚歩といい、下勢の伏脈となる。
  • 右足は平らに地を踏み、これは実脚で主動。
  • 下腰勁尻部をやや起こし、胯勁を自然に合わせる。

上勢の初収の際は顔を西南方向に向け、足も西南に向ける。左先右後、斜め三歩のところで胸を西南に向けて止まる。この姿勢は斜行拗歩後再収して、顔を西北に向けるが、心は西方に集中させ、拳を一直線に打つようにして、下勢が前勢の「搂膝拗歩」と呼応するようにしなければならない。右手は順転、左手は一斉に一回り順転、右手指を拡げた後併せて右耳前身体から約7〜8寸のところで停止させる。左手指は揃えて左膝から5〜6寸、身体から7〜8寸間隔の位置に落とし、右手と一斉に停止して停止しない様な状態である。

七言俚語

初収の旋回は自然な中に妙を得ており、今までの回転は大きすぎると思えば、今度は転回するごとに小さくなり、小さくて円を描くことができなくなってはじめて対極の神髄を会得できるもの。この技の秘訣は何だろうかと聞かれても、簡単には言えない。とにかく一心に、精を出して長期間をかけてやれば自然にい悟りが開くものである。陰陽の消長は毎日続けることにあり。一開一合が身体で循環され、時間が経つにつれて、真の功徳が現れる。拳中の秘訣とはこれである。心を平静に細心の思慮をもって培われるとよい。

 

第十勢 前堂拗歩(前半勢)

  • 前堂は足を前に運んでいき、上勢は斜行、そして正面に向きを変える。
  • 左手は内側から上へ、そして外から回転させて持ってくる。五本の指は地に向け、水が下勢につくような気持ち。
  • 右手も内側から下に向け、外に向かって上行させ、上から内側へひとまわり回転させ、手は下に向かって刺す。このときの気持ちはちょうど滝が落ちるような勢いで猛烈かつ鋭い。
  • 左足を上げ、順転で半周り、足指をつけて開歩、右足が来るのを待って平らに踏む。収回できれば収回する。このときの境地は虚であり、霊に満ちあふれたものである。
  • 右足はまず平らに、しっかりと地を踏み、左足指が地をつくのを待って前に向かって第二歩を踏む。
  • 腰は大きく曲げ、左足が開歩すると左手も続いて回転し、肩は上体を連れて下に向かって刺す。ちょうど滝が落ちるように勇猛に、虎が山を下りるようにすばやく。

 左足は左手に随って内側、外側に向かってひとまわりさせ、足は西北に一歩開き、右手は左手に従い、これもひとまわりさせ、左足は軽く地をつき、両手は猛虎が下山する勢でおとす。

 上勢がこの取剥の勢を取るのは、陰が極まれば陽が生じるの理にちなんだもので、大成果がなければ陽は生まれず。大成果が上で消えれば下に生まれる理である。

剥中の爻(こう)はすべて坤(こん)で、坤と陽はたえず相互に生まれるもの。それ故前勢の手は上に、ちょうど成果が坤乾入り交じるように出没し、中気はその中にあり、左手と右手を翻せば陽が現れる。即ち、七日往復の象である。

 

内勁図:左手を前に順転ひとまわり。ここは滝水のように、左脚歩を踏み出しながら手の転回をする。即ち左脚も左手に随って円を描くので、まっすぐに歩き出すのではない。

 右手は左手と一斉に運動し、一方が上になると他方は下に、交互に上下させて運行させる。左足が一歩出ると左手は膝を抱き、手を旋回させ、右足も一歩ついて行き、右手も膝を抱いて順転で円を描く。

 

  

 

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5月の太極拳と経絡ストレッチ教室のご案内

2022-04-22 10:47:47 | 教室と講習会のお知らせ

モッコウバラが咲き乱れ、新緑が芽吹き始めている。昨夜の雨がベランダ側の窓をきれいに洗い流してくれた(*^_^*)

昨日は、夜、陸 瑤先生の形意拳横浜講習会があった。いつものようにみっちり、キッチリ、細かい身体の使い方をチェック。思いっ切り腰から手を打ち出す崩拳(ポンジェン)を集中的に練習。お陰で日曜・月曜にあった「ゼロから呉式講習会合宿」でメチャクチャ痛かった(^_^;)大臀筋・中臀筋の痛みは、スッキリ解消。身体も気分もスカッ!と軽くなりました。

終わって外に出たらザアザア降りの雨。雨の匂いの中に芽吹き始めた瑞々しい若葉の匂いがうっすらと感じられて、気持ちい〜〜い\(^O^)/

5月も太極拳と経絡ストレッチ、それに陸先生の形意拳講習会で、元気に夏に備えたい。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・〜〜〜〜〜〜〜〜〜

5月の練習予定は以下の通り。

■陳式太極拳普及会土曜日教室

〜中国・陳家溝伝来の陳式太極拳。深い呼吸と共に自分の身体を感じながら動くことで、免疫力も高まります。

毎週土曜日13:00-15:00 初回体験 / 1,000円

07日 13:00-15:00 京急南太田駅・フォーラム南太田トレーニング室

14日 日本太極拳友会交流大会参加のため教室はお休み

21日 13:00-15:00 磯子スポーツセンター第3体育室

28日 13:00-15:00 元街小学校体育館 ※陳式剣プチ講習会⑧

詳しくは陳式太極拳普及会HPを。 

 

■カルチャー本牧教室

〜ストレッチと合わせて、老架一路の一段・三段だけをゆったり気持ち良く。経絡ストレッチだけの参加も大歓迎!

第2・第4木曜日/太極拳、第3木曜日/経絡ストレッチ 

12日、26日 11:00-12:30 陳式太極拳   

19日 11:00-12:30 経絡ストレッチ体操

場所:横浜市営バス「本牧一丁目」バス停下車すぐ。「HOT MOTTO」2階

申込み・問い合わせは linmuizumi@gmail.com

 

■経絡ストレッチはまじょ会

経絡ラインに沿って呼吸と合わせて身体の奥からストレッチ(*^_^*)姿勢を整えて、肩こりや膝の痛み、腕が重いなど自分の身体をよく聞くことで自力で調整する方法を知りましょう。

毎月第2月曜日

5月9日 13:00-14:30 神奈川スポーツセンター研修室  

    参加費:1,500円 ※初回体験500円

申込み・問い合わせは linmuizumi@gmail.com

 

★★陸 瑤老師の形意拳横浜講習会 

月2回木曜日夜

5月12日(木) 19:00-20:30 横浜・西スポーツセンターサブアリーナ

       ※横浜駅よりバス5分。浅間町車庫裏

 26日(木) 19:00-20:30 横浜・西スポーツセンターサブアリーナ 

参加費:2,000円+会場費分担(参加者アタマ割り)

すべてのお問い合わせは linmuizumi@gmail.com

 

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岩波ホールで、「金の糸」を観る

2022-04-06 16:53:06 | 映画

ラナ・ゴゴベリゼ監督が「日本人が数世紀も前に壊れた器を金で繋ぎ合わせるように、金の糸で過去を繋ぎ合わせるならば、過去は、そのもっとも痛ましいものでさえ、財産になるでしょう」と語るように、監督が91歳にして発表したこの映画は、日本の金継ぎ(きんつぎ)をイメージした、老いることの寂しさを自覚しながら”過去と和解”し、「過去を乗り越えたなら、あとは未来を楽しむだけ」と、豊穣な人生を示唆する物語。

 

ジョージア(旧グルジア)の首都トビリシに住む作家のエレナの79歳の誕生日に、突然、かつての恋人から数十年ぶりに電話がかかってくる。。。それをきっかけに、若かった頃2人で街頭でタンゴを踊ったことを想い出し(美しいシーン)、同時に、突然同居することになった元ソ連の高官だったミランダ(娘の姑。アルツハイマーの症状が出始めて)への様々な確執が蘇り、誕生日を忘れてしまっている家族達への不満。。。。ミランダが家を出て街を彷徨い、廃墟に佇むところで映画は終わる。

舞台となっているエレナの住まいは、旧市街の古い石畳の舗道から一歩中に入った、中庭をかこむように建つ古い木造の集合住宅(中国の胡同のようだ)。中庭を囲んで住む住人たちは、いまだ人情を感じさせる付き合いをしている。懐かしく、親密で、暖かく、穏やかな暮らしに陰を落とすのが、エレナやミランダの記憶の奥に残るソヴィエト連邦下での時代。。。。その当時のエレナやミランダが過ごしていたことが、断片的に言葉や映像で示唆される。

ジョージアも、かつてウクライナと同じような経験を経てきたという。ウクライナへの侵攻によってジェノサイトと言える状況が明らかになりつつある今、東欧の歴史とそこに纏わる人の歴史とを考えずにはいられない。

 

閉鎖が決まった岩波ホールの歴史と、かつてそこで観た沢山のヨーロッパやアジアの名画の数々(「旅芸人の記録」、「ファニーとアレキサンドル」、「8月の鯨」、「芙蓉鎮」等々)を想い出す。5時間を超える映画もそこで観た。(ワタシ自身の)記憶とその時代に想いをはせると、身につまされるほど深い味わいのある作品であった。

 

 

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沼沢ゆかりさんは、「見えぬものの美」グループ展に出品

2022-04-04 11:30:29 | アート・文化

絵画、イラスト、写真、クラフトetc.など多様な手法・視点で作品を発表しているアーティスト20名余りが描いたそれぞれの「美」。

それぞれの視点は違っていても、美しさや平和、安らぎ、祈り等々、思い求める心は同じ。社会や地球や自然環境や複雑に絡み合う世界を前に、個々の気持ちに寄り添う作品が並ぶ。

友人でもある沼沢ゆかりさんは、イラストレータでもある一方素晴らしいシタール奏者でもある。優美で叙情性のある沼沢さんのシタールを、また聴きに行きたいなぁ。

 

■見えぬものの美

会期:2022年4月4日(月)ー4月12日(火)

時間:12:00-19:00 最終日は17時まで

場所:Gallerie la (銀座・奥野ビル601号)

http://www. salondela.com

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