izumishのBody & Soul

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テレンス・スタンプとABBAが繋がった

2022-01-23 15:11:33 | 日記・エッセイ・コラム

友人から40年振りに新曲を発表したAABAの動画がLINEで送られてきた。

当時は聴かない日はなかったくらいに、リズミカルで明るい曲がラジオからもテレビからも流れていた。。。

 

たまたま、その数日前に、横浜の映画館「シネマ シネマジャック&ベティ」で、ケン・ローチ監督の古い映画「夜空に星のあるように」(1967年英)を観た(雨の降る日の朝9時の上映!)。

1960年代の若きテレンス・スタンプが出演している映画で、この映像の一部が、1999年のアメリカ映画「イギリスから来た男」の回想シーンに挿入されているという、希有なエピソードがある。

「イギリスから来た男」は、ピーター・フォンダがアメリカの(チャラい)プロデューサー役で、テレンス・スタンプは刑務所から出所したら(ここでは)娘がアメリカで死んだ、と聞かされ「娘が死んだ理由を知りたい」とハリウッドにやって来きたお話(ザックリすぎるけど)。そこである程度年取った2人の違いに愕然とする思いだった。ピーター・フォンダの薄っぺらいヘラヘラした表情、立ち居振る舞いに比べて、テレンス・スタンプの哀しみを秘めた信念のある男の佇まいの感動的なこと!その映画はオンタイムで観たのだが、その時から「夜空に星のあるように」を観たい、と思い続けていたのだった。

 

それ以来、テレンス・スタンプが出演する映画は(テレビ上映でもリバイバル上映でも)気をつけていたが、1994年「プリシラ」を観てまたビックリ(゚Д゚) ここでテレンス・スタンプは、ドラァグクイーンを演じていたのだ!

ドラァグクイーンの世界的なお祭りに参加するべく、オンボロ車で2人の仲間と広大なオーストラリアを移動する旅。田舎に行けば行くほど、偏見と差別に晒される彼ら。ここでもテレンス・スタンプはどんな状況でも誇りを捨てず、不要なトラブルを避け、2人の年若い仲間をフォローしながら旅を続ける。

なにしろ、デビュー当時「世界でもっとも美しい俳優」と言われたほどの美形。年取るほどに深みがまして、惚れ惚れする見た目、話し方、表現の深さ(*^_^*)

 

でね、「プリシラ」の中で、ドラァグクイーン達の中ではAABAがとても人気があって、象徴的な存在であるように語られていた。「ダンシング・クィーン」とかが人気の火付けだったのかなぁ〜。。。って感じだったけど、今、去年40年ぶりに活動を再開して新曲を発表したというニュースを聞くと、不思議な感じがするのだ。ABBAの40年振りの新曲を聴くと、軽やかな歌声は昔と変わらず、年なりに重ねてきた年月を感じさせる歌詞やメロディーも以前より心に染み入る。

 

イギリスには、年取ってどんどん魅力的になってくる俳優がいる。

テレンス・スタンプ以外にも、私が大好きなマーティ・ショウとか、ショーン・コネリーもそうだったし。バネッサ・レッドグレーブとテレンス・スタンプが夫婦役で共演した「アンコール」も始まった途端に感動して涙涙だった。2012年の作品ですでに2人ともしっかり年取って、映画の中でも老夫婦を演じている。映画館の大画面にいきなり2人の顔がアップで出てきて「え〜っ!!こんなに年取っちゃったの〜??!!」。頑固で無口で気難しい夫と、病を抱え車椅子生活ながら陽気で、ロックやポップスを歌う風変わりな合唱団「年金ズ」で歌うことを楽しみにしている妻。こんな合唱団があれば私も入りたい!と思うくらい楽しく明るい合唱団。。。

妻が亡くなって号泣する夫、妻の代わりに合唱団でソロを取ることを否応なく承諾することになり、大会でソロのパートを歌うことになった夫の戸惑いやラストに、もう、観ている方も大号泣!最後は、みんなでバスに乗って「5位だよ〜!5位だよ〜!!」と歌いながら帰る「年金ズ」のシーンは、なんか、年取るのが楽しみになってくるような終わり方で忘れられない。

 

と言うわけで、年明けは、テレンス・スタンプからABBAに繋がって、懐かしくしんみりした気持ちになりました。

・1967年制作「夜空に星のあるように」

・1999年「イギリスから来た男」

・2012年「アンコール」

・1994年「プリシラ」※右がテレンス・スタンプ  

 


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