izumishのBody & Soul

~アータマばっかりでも、カーラダばっかりでも、ダ・メ・ヨ ね!~

陳 鑫 著による「陳氏太極拳図解」への挑戦!〜その3

2018-08-21 13:42:47 | 太極拳

前回より続く。

 

"金剛捣碓"とは何であろうか。金剛は神の名で、剛は精金百錬の如く堅固なもので、それを持つ者は魔を降伏させる杵を手にしているかの如く、丁度穀物が臼にあって杵に搗かれるようなものである。

右手は降魔の杵を持ち、左手はやや曲げて臼のように成し、その堅剛沈重さを取り、また、両手でそれを一箇所に収めて心を護る。打拳の時は鼻を中心とし、左手で左半身を司り、右手で右半身を司る。それぞれの足は手の動きに従って動かし、心身の気は決して軽んじてはならず、運動の時は手で肘をリードし、肘で上腕をリードする。即ち手中の気は、手と腕をリードすることに止まり、これ以上を超えてはならぬ。これを超えると動作が硬くなるからである。上体の手が運動すれば下体もこれに従い、上下相従い、中間の動作も皆これに従うため、一気貫くことができる。

道場に上がれば端正に立ち、両手自然に垂れさせ、両足を揃え、両膝はやや曲げ、股間を開き、股を開けば心気発動し、まず左手のリードで左足を半歩前進させ、続けて右手で右足をリードし、右手は下より左手の外側を一回りさせて上に上げ、両手を繋ぎ環を回すようにして一回りさせた後、右手を左手の掌中に落とし、手と心を合わせて停止させる。右手と右足は軽く浮かせ、左手と左足はしっかりと地を踏み、土が地に委ねるが如く百穴に身体をリードさせるよう、そして清気が上昇し、濁気が下降するようにする。

清気は如何にして上昇するであろうか。それには心を平和に保ち、気を静める外はない。こうすれば濁気も下がり、この状態が終わると上体の清気は皆丹田に戻り、心気が下がれば、全体の気も総て下がる。太極拳の道理は、始めから終わりまでこの状態の一貫で、これは即ち正身法とも言うべきもので、端正でしかも厳粛充実していながら虚無の如く、柔のように見えてその実は剛である。上下四方如何なる状態に遭遇しようとも、それに応ずるだけの力を備え、大勢の者の中にいあってもそれを引率することが出来、理は充実して気持ちは平静にしておる。打拳の運営も円滑で、流れる如く意気は停滞することがない。各動作が終わった後は、渾然と太極の気象にかえり、いささかの痕跡をも残さず、外観さながら停止しているかの如くであるが、内面絶えず太極が運行している。これが太極の奥義である。

両太腿の付け根、股の部分を開け、開き方は大小を問わない。いささかの開きも開きと認められる、というのは、心が開けば股も開くわけで、この開き方を知らない者はたとえ三尺の広さに股を開いても開いたことになならない。学ぶ者は細かく研究を要する。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

陸 瑶老師の「形意拳講習会」のご案内

2018-08-21 13:24:09 | 教室と講習会のお知らせ

2013年に品川区武術太極拳連盟主催による陸 瑶先生の「形意拳講習会」を始めてから、今年で5年。

年にせいぜい2〜3回程度の受講では(しかも歳いってからのスタートだし)、たいした進歩も望めないが、それでも、めげずに続けてきたお陰で、大分身についてきたこともある(と、自分では思う)。形意拳をやって翻って太極拳を見直すこともあるし、身体の軸や腰の安定、足からの伝わりの感じ方等々、太極拳の拳論を身体を通して確認する習慣が出来た。

何より、陳式太極拳の指導を受けた故・三代一美先生から「形意拳をやってから、腰のキレが良くなった」と言われたことが何より嬉しかった。。。

 

そんなこんなの形意拳講習会。

次回9月17日(月・祝)の午後13:00-16:30、東品川文化センタースポーツ室にて開講。

初心者でも全然OK!  陸先生の楽しい、キビシイ、身につく講習会に是非!

ワクワクドキドキすること、間違いなっし!ですヨ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする