前回からの「金剛捣碓」の動作と勁の解説の続き。
手足の纏糸勁についての説明と図がある。図を見てるだけでも入勁・出勁の具体的なイメージが分かる。
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(1)内勁を肩から腕に運行させ、爪に至らす。
(2)内勁を指原から腋、肩へ運航させる。
(1)図は出勁で、(2)図は入勁である。
(1)の上腕勁は心より発し、肩を通り肘に到り、そして指に行く。これは順纏法で骨から肌にいたり、肩から指に到る。出精法という。(2)は指から肩に到る逆纏法で入精法とも言い、敵を近寄らせる法である。
両腿の勁は、総て足指先から起こり踵を伝って膝に到り、大腿の付け根に到り、両腿の付け根の間を股(月+當)と称し、会陰穴とも言う。運動の時は、踵を地に踏みつけ、次第に足を通り、脛を運行して上腿部に到る。正に大地にしっかりと踏み構えた姿勢である。
気機手肘の間に行き、これを纏糸勁と言い、手足皆その中にあり。