消えゆく霧のごとく(クンちゃん山荘ほっちゃれ日記)   ほっちゃれ、とは、ほっちゃれ!

きらきら輝く相模湾。はるか東には房総半島の黒い連なり。同じようでいて、毎日変わる景色。きょうも穏やかな日でありますよう。

幻冬舎ルネ新社文庫化のひとつの例

2018年06月08日 15時25分30秒 | あまりに日常的な光景

この記事は2020年3月11日アップですが、諸般の事情で2018年6月8日附記事の直後につづくようup日時を変更しています。

悪徳商法は著者の人生そのものを変えかねない

通りすがりさんがお知らせくださった方のブログに、遅まきながら行ってみました。
この方は、2016年師走にソフトカバーの単行本を出し、2018年晩秋に文庫化の話が持ち込まれ、2019年9月に文庫本が出ています。

そのプロセスの一部をご本人のブログ記事から引用してみますと、次のようなことになります。【 】内はブログ記事オリジナルです。

https://ameblo.jp/kt-philo7/entry-12421927174.html

■「いま僕らに必要な道徳」文庫化決定!/日本人であることの誇りを/ほか
2018年11月30日
【同社で文庫化された本は、私が調べた新書、絵本、マンガ、写真集を除く225冊の単行本のうち、たったの6冊。
 つまりは2.66%。100冊中3冊も文庫化されない。
 編集者によると、10人程度の編集者による「作品評価会議」によって、多くの項目を厳正に審査されて選ばれる確率は、全体ではその程度かもっと低いという。
 そして、なんと私の著書に対する評価はビックリするくらい、すこぶる高いものだった(本の後半は、他の作品をいくつも抱えている編集者とは連絡を取らず、短期間でブログと並行して「やっつけ」で書いたんだけどね…)。】

そうして、文庫本が出た2019年9月以降の状況については、以下の2本の記事がありました。【 】内は同様。

https://ameblo.jp/kt-philo7/entry-12541591025.html

自著売り切れ/日本の終わり、大凶の10月/台風、大雨の被災地復興/五輪詐欺/立花氏批判
2019年11月03日
【私の本、「いま僕らに必要な道徳」(幻冬舎MC)の文庫版が、私の地元である立川のオリオン書房ルミネ店と、拝島駅のディラ拝島の2つの書店で、発売わずか1ヵ月ほどで売り切れになっていたのは、日本の道徳が復活する一縷(いちる)の望みであり、草の根の一歩であった(以下、道徳については、本ブログの最終項を参照)。
 この2書店には追加注文していただくことを切に希望している。】  

 

https://ameblo.jp/kt-philo7/entry-12565615732.html

2020年1月 新宿で自著売り切れ/「日本を変える力」/激動の正月
2020年01月09日
【新宿東口にある紀伊國屋書店・新宿本店、小田急百貨店新宿店にあるSTORY STORY(有隣堂)、 新宿駅西口にあるモード学園コクーンタワーのブックファースト新宿店、そして京王百貨店にあるMARUZEN (丸善書店)新宿京王店の大型書店4店舗である。
 私が若いころからずっと通っていた新宿南口にある高島屋タイムズスクエアの「紀伊国屋 新宿南店」がなくなったが、まさに「激売れくん」状態であり、10月の時点で売り切れていた立川ルミネのオリオン書房と拝島駅構内のBOOK EXPRESSディラ拝島も含めて、「置けば速攻で売れる」という状態である。
 
 これら6店舗はいずれも巨大駅の近くであり、客の往来が激しいが、しかし、在庫がもう置いていないために、次に来店したお客さんは買えない。そういう意味では「完売したにも関わらず、書店に追加注文してもらっていないため、その後は置いてもらっていない」という状況は非常に残念である。

 そうした、私の本が完全に早い者勝ちにある状況の中、私がここまで来るのにマスコミからの無関心もあり、16年もかかった。社会で何も成しえないまま、もう46歳である…。】

なんという罪 深い出版社なのでしょうか。おそらく500部だか1000部だかについて、「ほぼ売り切りました」とか著者に伝え、10パーセントぐらいの「印税」を発行部数全部について払った可能性が高いでしょう。もともとご本人が支払ったお金ですから、痛くもかゆくもありません。

この著者はあちこちの書店店頭で「売り切れ」になったと書いているのですが、本屋は商売ですから、売れたらすぐに仕入れます。版元は本屋に出す本がなくなって、さらに売れると見ればすぐさま増刷しますわな。
ところが、刷り増した形跡などどこにも見当たらず、Amazonでは現在も新本が売られています。

一方、本屋さんは商売ですから、ここ繰り返しがしつこいな! 売れない本はいつまでも店頭に置いておけないのでばんばん版元に返本します。店のデータでは「売り切れ」としておくでしょうよ。

文庫にはレビューはついていませんが、単行本の時期のAmazonレビューがありました。著者のブログのファン?以外の方のレビューに説得力を感じました。こうした不評の書評について、多少のいざこざになったことがレビューに追記されています。

https://www.amazon.co.jp/%E3%81%84%E3%81%BE%E5%83%95%E3%82%89%E3%81%AB%E5%BF%85%E8%A6%81%E3%81%AA%E9%81%93%E5%BE%B3-%E9%AB%98%E6%BE%A4-%E4%B8%80%E6%88%90/dp/4344994353

 

幻冬舎は、もうこういった真摯なお方を弄ぶ阿漕な商法はやめるべきでしょうね。

 


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