日本でもお馴染みのDEAN & DELUCA
段々と冬が近づいてきている今日この頃。
街中はホリデーシーズンに向けてソワソワ感が増してきている。
来週に控えたサンクスギビング(※)。
アメリカではクリスマスに続くビッグイベントである。
※サンクスギビング=『感謝祭』
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イギリスからアメリカ・マサチューセッツ州のプリマス植民地に
移住したピルグリム・ファーザーズの最初の収穫を記念する行事。
ピルグリムがプリマスに到着した1620年の冬は極寒により
大勢の死者を出したが、近隣に居住していたインディアンの
ワンパノアグ族の助けにより、ピルグリムは生き延びることができた。
翌1621年の秋は収穫が多かったため、
ピルグリムはワンパノアグ族を招待し、
神の恵みに感謝して共にご馳走を食べたことが始まりだとか。
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そんでもって、
そのサンクスギビングの翌日(ブラック・フライディと呼ぶ)
からのセール(日本で言うところの「福袋ダッシュ!元旦セール」)
を幕開けに、本格的な「セール時期」に突入するNew York。
…ということで、
今月末から来月にかけてNew Yorkへいらっしゃる予定の方へ朗報。
ずばり、買い物天国です。
つい先日、久しぶりに朝のマンハッタンの空気を感じた。
何の予定もないのに自主的に早起きすることが得意でない
(単に気合が足りないだけ&いくらでも寝られる)私。
その日は嬉しいことに、朝から入ったスケジュール。
やっぱ早起きっていいよね、と実行した後は思うのに。。。
やっぱ足りない、私の気合い。
それはいいとして。
新しい企画の撮影があったその日。
向かった先は、
DEAN & DELUCA、Soho店。
http://www.deandeluca.com/
言わずと知れた、New York発の食のセレクトショップ、
日本でも人気のDean & Deluca。
Dean & Delucaの代表ともいえるフラッグシップがココ、
Soho店である。
店内は広々としており、見やすい
マンハッタン内にいくつものロケーションがあるが、
やはり私は、このSOHO店がイチバン好きだ。
もとはチーズ屋さん(チーズを売ること)から始まったDean & Deluca。
チーズの種類、豊富です
ジャムやドレッシング、オイルなどの瓶ものの種類も豊富
…と言っても、
ここで買い物は数回しかしたことがないのだが、
近くを通るとついふらっと立ち寄ってしまいたくなる。
SOHOと言えば、
かつてのギャラリー街、現在はファッショナブルな地区
として知られているほか、
歴史的な古い建物が多く残っているエリア。
19世紀に建てられたキャスト・アイアン建築が多く残る
この界隈にふさわしく、
Dean & Delucaもその雰囲気に溶け込んでいる。
天井は高く、柱ひとつひとつに趣がある。
クラシカルな雰囲気が漂うその中で、
特に朝の時間帯は、コーヒーのいい香りが漂う。
サンドイッチやベーグルを注文するために列を作る人々。
「SOHO」っぽい、なんか小洒落た人たち。
メニューを見ていると何か頼みたくなっちゃう
そーいう人たちを見ながら、
コーヒーとベーグルの焼ける香りをかぐと、
「あぁ、New Yorkの朝だなぁ」
って思ってしまう。
もちろん、
このような優雅な朝は、半分以上幻想と理想。
グランドセントラル駅のラッシュ時の波がうまくつかめず
のまれそうになったり、
いくら待っても来ない地下鉄に勝手にイライラして
結局は走って汗かいちゃったり…
私の必死すぎる朝、そんなもん。
でも、たまに
こーいう優雅な「ザ・New Yorkの朝」を感じるのもいいもの。
…とは言っても、
今回の目的はわざわざその「朝」を感じにきたわけではない。
ミッションは、撮影である。
来年からの新企画(お楽しみに)に使用するイメージカット撮り。
この「イメージカット」ってやつ…その名の通り、
イメージを誘導するカット。
雑誌などの特集で、その特集の表紙(トビラと呼ぶ)に
必ずと言っていいほど写真があると思うのだが、
その写真がイメージカット。
特集の内容に導くため、内容を連想させるための写真であり、
とても重要な意味を持つ。
そんなイメージカットの撮影。
お願いしたのは、フォトグラファーの石川 さとるさん。
●石川さとる(諭)さん
http://satoruishikawa.squarespace.com/
石川さんが撮影した代表作のひとつ、
「NYのおさんぽ」(竹書房)
久しぶりに仕事でご一緒する石川さん。
今回の撮影が決まったとき、ぜひ撮ってもらいたいと思ったのが
石川さんだった。
事前にDean & Delucaで、店内のどこで撮影するかということ、
どんなカットでいくかは決めていた。
…が、いい「画」を撮るには、いろーんな条件が必要となる。
お天気、光や陽の加減、そして、人。
イメージカットを撮る際、その「イメージ」を
あえてこちらで創り込む場合と、自然なカット切りとる場合の
大きく2つがあるが、
今回の私たちの場合は後者。
Dean & Delucaでの朝の雰囲気を撮るには、
そこにある「風景」を切りとりたいと思った。
そのため、人が入ることは必須。
誰もいない朝のDean & Delucaは、
リアルなNew Yorkの朝ではない。
コーヒーだのベーグルだのフルーツだの…を求めてレジに列を作る、
あるいは、
窓際のスタンドで朝食を取るニューヨーカーの存在が必要だった。
そして、その他の条件とタイミングよく合う風景があったとき、
それがイメージカットとなる…ことが多い。
そのため、イメージカット撮影には、
たとえ1枚の写真でも、
ベストショットをおさめるのに数時間かけることはよくあること。
もちろん、限られた時間の中でおさめるということが大前提ではあるが。
嬉しいことに、その日は快晴。
私たちが狙っていた窓際のスタンドもすぐに空いた。
店内からガラス越しに見えるBroadway。
通り過ぎていく色々な人を見ているのもまた楽し
ベストポジションもわりとすぐに見つけることができ、
石川さんが撮影にとりかかった。
…その間、店内の様子を観察する私。
平日の午前中、スローな時間の流れるDean & Deluca。
朝のラッシュ時はとっくに過ぎている。
みんな何している人だ?―素朴な疑問。
あのサンドイッチ、朝食代わりかな?豪華~。―普通に羨ましい。
社員証つけたままだ。まだお昼じゃないけど―オフィス抜け出してきたの?
私の目の前でもこんなシーンが。
透明感のあるステキな女性。
彼女が食べていたバターベーグルを見ていたら
無性にベーグルが食べたくなった
彼女が去って行った後やってきたのは、
イタリアンメンズ。
ちょいワルか!?
聞こえてくるイタリア語が美しい
いや待て、糸井重里か?
似てません?
と思ったけど、
やっぱ違ったね。
しかも、見よ。
その小さなカップ、やはり朝はエスプレッソなのね。
アメリカン・コーヒーは水だと?
続いて外に出てみると、何とステキな風景が。
家族そろって朝食タイムかしら
早く外に出たいんだよね
…こうして、お昼前には無事に終了。
Dean & DelucaにてSOHOの朝を楽しんだ。
たまにはこーいうのもいいもんです。
いつもと違う場所で過ごしてみる朝…
いい気分転換になったり、新たな発見があるかも。
ぜひお試しあれ。
そんでもって、Dean & Delucaと言えば、
コレでしょ。
日本でも流行ったよね、キャンバス地のバッグ。
これはあるのかしら?
これは?