レゲエマラソンの大会ディレクターであり、ジャマイカ・陸上界の父とも言われるFrano
アメリカにとって、クリスマスに並んで最も大きな祝日である感謝祭が終わり、
これで本格的なホリデーシーズン突入である。
ニューヨークの街中はキラキラしすぎるイルミネーションやショーウィンドウでまぶしく光り輝いており、
もうあと数日もすれば、ロックフェラーセンターのクリスマスツリー点灯式。
クリスマスモード全開の街にウキウキルンルンの人たちの、この雰囲気が大好きだ。
浮かれモードの街にマケズと、このあたしも今ドキドキワクワク真っ只中。
ただ、それは、近づいているクリスマスにではなく、あと1週間後に迫った、ジャマイカでのレゲエマラソンに。
ついに、やってくる。
年に一度の、あのイベント&レースが。
レゲエマラソン。
何ともその個性的な、一度聞いたら「?!」と思わずにはいられないそのマラソンレース。
毎年12月の第1土曜日にジャマイカのネグリルというエリアで開催されているIAAF(国際陸上競技連盟)承認の公式レース。
コースの1マイル毎にサウンドシステムが設置してあったりミュージシャンが演奏していたり…と、
レゲエを聞きながらコースを走ることができるジャマイカならではのレースである。
2014年(昨年)の様子
ジャマイカ≒レゲエ。
そのイメージは多くの人が持っているだろうが、このレゲエマラソンの魅力はレゲエだけではない。
たとえば…
①満点の星空の下でスタート(5:15AM)し、走りながら日の出が見られる。
②ゴールの後は、ジャマイカ一美しいとも言われる7マイルビーチに一直線!できる。
③ゴールの後は、さんさんと降り注ぐ太陽の下で生のココナッツジュースにジャマイカのビール・レッドストライプが味わえる。
1年通してアツいジャマイカでレースとなれば当然、日がのぼってからのスタートでは暑くてばててしまう。
故に、スタートは真っ暗な5:15AM。
つかめそうなほどに近い、そしてこれでもか!という程の満点の星空を見るだけで、私は毎年目頭が熱くなってしまうほど。
それに加え、スタートが近付くにつれ、ジャンべの演奏が勢いを増し、そのリズムが心地よく身体の中に響く。
スタートはボブ・マーレーのJammingと共に。
皆でJammingしようぜ、的な意味合いが込められているのだろうと勝手に解釈している。
あぁ、これ綴っている今この瞬間でさえ、ドキドキしてきた。
何度も言っているかもだが、いや、実際何度も言っているのだが、何度でも言う。
今、私がランナーとして色々とレースに出たり、走ることを続けているきっかけは、このジャマイカでのレゲエマラソンだ。
2011年、このレゲエマラソンに初めて参加した。
人生で初めてのレース。
10Kの参加。
運動は好きだったが、走ることにそこまで興味はなかった。
ジャマイカ好きが高じ、レゲエマラソンを宣伝するはいいが、自分が走ったことないのに
人に勧めることに何だか違和感。
だったら、まず、自分参加すればいいじゃん。
ということで、参加を決めた2011年の夏。
10Kとはいえ、今まで走ったことのなかった人間がレースに出るのだから、それなりに練習はした。
結果、すーーーーんごく楽しかったのだ。
それ以降、走ることへの意識が変わった。
何より、レースというものが楽しく感じるようになったのだ。
ニューヨークという街は幸い、常にいろんなレースが開催されている。
ランナーも多い。
いい意味で刺激を受けるランナーもたくさんいる。
それ以降、私は走ることの楽しさを、レースに出ることのわくわくを知ってしまい、
ハーフはじめ、中距離のレースに参加、2013年に人生初のフルマラソンとなるニューヨーク・シティマラソンに参加するまでに至った。
もちろん、今でも走ることは生活の一部のようなものになっている。
2011年以降、私にとって、ジャマイカでのレゲエマラソン参加が欠かせないものになった。
自分が楽しいことはもちろん、ひとりでも多くの日本人ランナーにこのレースの楽しさを知ってもらえたら、と素直に思う。
地道に宣伝しつつ、ランナーと出会えばどこであろうと口説き、
レゲエマラソン時期にジャマイカ現地で出会う日本人がいればすかさずナンパして、レゲエマラソンに参加してもらったりも。
このレゲエマラソンを通じて色々な友達ができたのも宝だ。
現地にいる日本人、日本からとおーーーい道のりを経て参加した日本人の方はもちろん、
ニューヨークから毎年参加する色々なチームの人たちとも現地で会えることの嬉しさ。
そして、毎年参加しているジャマイカ現地のランナーとの再会。
My Reggae Marathon family!
Reggae Runnerzのリーダー・Lisa、JTB(Jamaican Tourist Board)のKenton、Marcia。
Lisaは毎年、ニューヨークはじめとするこの近郊都市から100人近くのランナーを引き連れてレゲエマラソンに参加
ちなみに、私は2011年から毎年参加(2012年からはハーフでの参加だが)し、今年で5度目となる。
5年連続出場の日本人ランナーは唯一、この私
毎年フルマラソンを走る現地ジャマイカ人ラスタ・ランナーのWalker
3時間30分代で走るWalker。
彼のトレーニング方法は、裸足で海岸を走る、だそう。
至ってシンプル。色々考えさせられます
NIKE RUN CLUB NYCのグループラン。
NIKE RUN CLUB NYCのペーサーであり、NYRR(New York Road Runners)のスタッフであるAngelaは、10年以上レゲエマラソンに参加。
毎年、ニューヨークのNIKE RUN CLUBからもメンバーを引きつれてレゲエマラソンに参加する心強い味方です
2014年のレース前夜のパスタパーティーで出会った日本人ランナーの方々と。
昨年(2014年)の日本人ランナー参加者は43人で過去最高!
何とかひとりでも多くの日本人ランナーを増やしていきたい。
★ちなみに…2014年のレゲエマラソン・カテゴリー別&男女別の人数は:
10K ランナー総合計 877人(男性 309人、女性 568人)
ハーフ ランナー総合計 554人(男性 258人、女性 296人)
フル ランナー総合計 151人(男性 99人、女性 52人)
決して大きな大会とは言えないが、あれだけ世界からいろーんなランナーが集い、思い思いに楽しむレースはジャマイカならでは。
バケーションでジャマイカのビーチを楽しみにきたけれど、レゲエマラソンとかいうのが開催されているから、
10Kくらいなら出てみようかしら?という感じの人が多いのも事実。
その通りとでも言わんばかりに、10Kの参加が一番多いのも特徴。
だし、それでもOK!
No Problem!のジャマイカ。
実際に歩いている人も結構いる。
記録を狙うというよりは、楽しんで走る人が圧倒的に多い。
だから、走り始めて間もなくて、でも、レース自体には参加してみたいのよね~という方にはぜひ!
お勧めしたい。
かく言う私がそうだったから。
その後、ランに目覚めてしまうかもね!だけど。
とにもかくにも、
百聞は一見にしかず。
案ずるより産むが易し。
走ったことないし、、、とか、休みが取れないし、、、とか。
そんなこと、やろうと思えばできるでしょう!
本当にできない人もいるかもとは思うけど。
ジャマイカ政府観光局の公式スローガンをここで。
Once You GO, You KNOW...
一度行けば分かるから。その魅力!!!
確かに、日本からジャマイカって、遠いです。
日本からニューヨーク以上です。
しかも、日本からの直行便はない。
しかも、12月の第一土曜(今年は12/5)なんて、普通、休み取れるような時季じゃないのも百も承知。
しかも、その翌週は、ホノルルマラソンで、日本人ランナーはそっちに参加する人が圧倒的に多いのも現実。
でもね。
休みを無理して取ってでも、すんごい時間かけて行ってでも(日本から乗り継ぎ入れて、最低&最短でも20時間程はかかる)、
そんなの忘れさせるくらいの魅力と刺激が詰まっています。
このレゲエマラソン、そして、ジャマイカには。
だから、少しでも興味を持った方がいらしたら、ぜひに。
一度足を運んでみてください。
一緒に走り抜けて、共に輝く太陽の日差しを浴びましょう!
ちなみに。
ニューヨークからジャマイカって、フライトで3時間半。
ひとっとび。
西海岸行くより近い。
クリスマス前なので、値上がりする前。
そして、時差もない!
寒い冬とはいったんおさらばで、カリブ海の青さと風を感じに。。
まずは航空券をおさえよう。
2012年、現地で出会った多くの日本人ランナーの方々と。
このポーズ、、、どこかで、、、
このポーズ、、、やっぱり、、、
これね
ジャマイカが生んだ陸上界のスター
世界最速の男、ウサイン・ボルトのポーズ
よく考えると、マラソンって長距離だけどね。
あと1週間後の今頃は、もう走り終えているんだなぁとふと思ったら、すでに寂しくなってきた。
はやっ。
今年のレゲエマラソンは、12月5日(土)5:15AM~。
私はハーフマラソン出場です。
目印は、ピンクのJAMAICATシャツ。
現地でお目にかかる皆さま、パスタパーティーではこのピンクを目印にお願いします。
今年はどんな出会いが待っているだろうか!?そんなワクワクも今から胸が踊ってやみません。
では、レゲエランナーの皆さま、ネグリルで会いましょう!
今ちょっと迷っちゃっている方も、ネグリルで会いましょう!
大丈夫、レースのレジスターは、レース前日まで可能(現地にて)ですから。
走り終えたら、ビーチでゆっくり
夕焼けも美しい