いわをのニューヨークでSink or Swim!?

「Sink or Swim」=「いちかばちか、やってみるしかない」の意。
だって、一度きりの人生だもの。

レゲエマラソンまであと、1週間。そこのあなた、まだ間に合いますよ

2015-11-29 00:49:14 | イベント

レゲエマラソンの大会ディレクターであり、ジャマイカ・陸上界の父とも言われるFrano


アメリカにとって、クリスマスに並んで最も大きな祝日である感謝祭が終わり、
これで本格的なホリデーシーズン突入である。
ニューヨークの街中はキラキラしすぎるイルミネーションやショーウィンドウでまぶしく光り輝いており、
もうあと数日もすれば、ロックフェラーセンターのクリスマスツリー点灯式。
クリスマスモード全開の街にウキウキルンルンの人たちの、この雰囲気が大好きだ。

浮かれモードの街にマケズと、このあたしも今ドキドキワクワク真っ只中。
ただ、それは、近づいているクリスマスにではなく、あと1週間後に迫った、ジャマイカでのレゲエマラソンに。

ついに、やってくる。
年に一度の、あのイベント&レースが。

レゲエマラソン

何ともその個性的な、一度聞いたら「?!」と思わずにはいられないそのマラソンレース。
毎年12月の第1土曜日にジャマイカのネグリルというエリアで開催されているIAAF(国際陸上競技連盟)承認の公式レース。

コースの1マイル毎にサウンドシステムが設置してあったりミュージシャンが演奏していたり…と、
レゲエを聞きながらコースを走ることができるジャマイカならではのレースである。




2014年(昨年)の様子


ジャマイカ≒レゲエ。
そのイメージは多くの人が持っているだろうが、このレゲエマラソンの魅力はレゲエだけではない。
たとえば…



①満点の星空の下でスタート(5:15AM)し、走りながら日の出が見られる。



②ゴールの後は、ジャマイカ一美しいとも言われる7マイルビーチに一直線!できる。



③ゴールの後は、さんさんと降り注ぐ太陽の下で生のココナッツジュースにジャマイカのビール・レッドストライプが味わえる。


1年通してアツいジャマイカでレースとなれば当然、日がのぼってからのスタートでは暑くてばててしまう。
故に、スタートは真っ暗な5:15AM。
つかめそうなほどに近い、そしてこれでもか!という程の満点の星空を見るだけで、私は毎年目頭が熱くなってしまうほど。


それに加え、スタートが近付くにつれ、ジャンべの演奏が勢いを増し、そのリズムが心地よく身体の中に響く。
スタートはボブ・マーレーのJammingと共に。
皆でJammingしようぜ、的な意味合いが込められているのだろうと勝手に解釈している。


あぁ、これ綴っている今この瞬間でさえ、ドキドキしてきた。


何度も言っているかもだが、いや、実際何度も言っているのだが、何度でも言う。

今、私がランナーとして色々とレースに出たり、走ることを続けているきっかけは、このジャマイカでのレゲエマラソンだ。
2011年、このレゲエマラソンに初めて参加した。
人生で初めてのレース。
10Kの参加。

運動は好きだったが、走ることにそこまで興味はなかった。

ジャマイカ好きが高じ、レゲエマラソンを宣伝するはいいが、自分が走ったことないのに
人に勧めることに何だか違和感。
だったら、まず、自分参加すればいいじゃん。

ということで、参加を決めた2011年の夏。
10Kとはいえ、今まで走ったことのなかった人間がレースに出るのだから、それなりに練習はした。


結果、すーーーーんごく楽しかったのだ。
それ以降、走ることへの意識が変わった。

何より、レースというものが楽しく感じるようになったのだ。
ニューヨークという街は幸い、常にいろんなレースが開催されている。
ランナーも多い。
いい意味で刺激を受けるランナーもたくさんいる。


それ以降、私は走ることの楽しさを、レースに出ることのわくわくを知ってしまい、
ハーフはじめ、中距離のレースに参加、2013年に人生初のフルマラソンとなるニューヨーク・シティマラソンに参加するまでに至った。
もちろん、今でも走ることは生活の一部のようなものになっている。


2011年以降、私にとって、ジャマイカでのレゲエマラソン参加が欠かせないものになった。
自分が楽しいことはもちろん、ひとりでも多くの日本人ランナーにこのレースの楽しさを知ってもらえたら、と素直に思う。
地道に宣伝しつつ、ランナーと出会えばどこであろうと口説き、
レゲエマラソン時期にジャマイカ現地で出会う日本人がいればすかさずナンパして、レゲエマラソンに参加してもらったりも。

このレゲエマラソンを通じて色々な友達ができたのも宝だ。
現地にいる日本人、日本からとおーーーい道のりを経て参加した日本人の方はもちろん、
ニューヨークから毎年参加する色々なチームの人たちとも現地で会えることの嬉しさ。
そして、毎年参加しているジャマイカ現地のランナーとの再会。


My Reggae Marathon family!
Reggae Runnerzのリーダー・Lisa、JTB(Jamaican Tourist Board)のKenton、Marcia。
Lisaは毎年、ニューヨークはじめとするこの近郊都市から100人近くのランナーを引き連れてレゲエマラソンに参加


ちなみに、私は2011年から毎年参加(2012年からはハーフでの参加だが)し、今年で5度目となる。



5年連続出場の日本人ランナーは唯一、この私




毎年フルマラソンを走る現地ジャマイカ人ラスタ・ランナーのWalker



3時間30分代で走るWalker。
彼のトレーニング方法は、裸足で海岸を走る、だそう。
至ってシンプル。色々考えさせられます



NIKE RUN CLUB NYCのグループラン。
NIKE RUN CLUB NYCのペーサーであり、NYRR(New York Road Runners)のスタッフであるAngelaは、10年以上レゲエマラソンに参加。
毎年、ニューヨークのNIKE RUN CLUBからもメンバーを引きつれてレゲエマラソンに参加する心強い味方です




2014年のレース前夜のパスタパーティーで出会った日本人ランナーの方々と。
昨年(2014年)の日本人ランナー参加者は43人で過去最高!
何とかひとりでも多くの日本人ランナーを増やしていきたい。


★ちなみに…2014年のレゲエマラソン・カテゴリー別&男女別の人数は:

10K  ランナー総合計 877人(男性 309人、女性 568人)
ハーフ ランナー総合計 554人(男性 258人、女性 296人)
フル  ランナー総合計 151人(男性 99人、女性 52人)


決して大きな大会とは言えないが、あれだけ世界からいろーんなランナーが集い、思い思いに楽しむレースはジャマイカならでは。
バケーションでジャマイカのビーチを楽しみにきたけれど、レゲエマラソンとかいうのが開催されているから、
10Kくらいなら出てみようかしら?という感じの人が多いのも事実。
その通りとでも言わんばかりに、10Kの参加が一番多いのも特徴。

だし、それでもOK!
No Problem!のジャマイカ。

実際に歩いている人も結構いる。
記録を狙うというよりは、楽しんで走る人が圧倒的に多い。

だから、走り始めて間もなくて、でも、レース自体には参加してみたいのよね~という方にはぜひ!
お勧めしたい。
かく言う私がそうだったから。
その後、ランに目覚めてしまうかもね!だけど。


とにもかくにも、

百聞は一見にしかず。
案ずるより産むが易し。

走ったことないし、、、とか、休みが取れないし、、、とか。
そんなこと、やろうと思えばできるでしょう!
本当にできない人もいるかもとは思うけど。

ジャマイカ政府観光局の公式スローガンをここで。

Once You GO, You KNOW...

一度行けば分かるから。その魅力!!!


確かに、日本からジャマイカって、遠いです。
日本からニューヨーク以上です。
しかも、日本からの直行便はない。
しかも、12月の第一土曜(今年は12/5)なんて、普通、休み取れるような時季じゃないのも百も承知。
しかも、その翌週は、ホノルルマラソンで、日本人ランナーはそっちに参加する人が圧倒的に多いのも現実。


でもね。
休みを無理して取ってでも、すんごい時間かけて行ってでも(日本から乗り継ぎ入れて、最低&最短でも20時間程はかかる)、
そんなの忘れさせるくらいの魅力と刺激が詰まっています。
このレゲエマラソン、そして、ジャマイカには。


だから、少しでも興味を持った方がいらしたら、ぜひに。
一度足を運んでみてください。
一緒に走り抜けて、共に輝く太陽の日差しを浴びましょう!


ちなみに。
ニューヨークからジャマイカって、フライトで3時間半。
ひとっとび。
西海岸行くより近い。
クリスマス前なので、値上がりする前。
そして、時差もない!
寒い冬とはいったんおさらばで、カリブ海の青さと風を感じに。。
まずは航空券をおさえよう。



2012年、現地で出会った多くの日本人ランナーの方々と。
このポーズ、、、どこかで、、、


このポーズ、、、やっぱり、、、


これね



ジャマイカが生んだ陸上界のスター


世界最速の男、ウサイン・ボルトのポーズ


よく考えると、マラソンって長距離だけどね。


あと1週間後の今頃は、もう走り終えているんだなぁとふと思ったら、すでに寂しくなってきた。
はやっ。
今年のレゲエマラソンは、12月5日(土)5:15AM~。

私はハーフマラソン出場です。
目印は、ピンクのJAMAICATシャツ。
現地でお目にかかる皆さま、パスタパーティーではこのピンクを目印にお願いします。
今年はどんな出会いが待っているだろうか!?そんなワクワクも今から胸が踊ってやみません。

では、レゲエランナーの皆さま、ネグリルで会いましょう!
今ちょっと迷っちゃっている方も、ネグリルで会いましょう!
大丈夫、レースのレジスターは、レース前日まで可能(現地にて)ですから。



走り終えたら、ビーチでゆっくり



夕焼けも美しい


終わっちゃったよ、楽しかった!ニューヨークシティ・マラソンを終えて

2015-11-06 09:34:19 | スポーツ

楽しく完走!ニューヨークシティ・マラソン2015                      ⓒShinya Suzuki

終わってしまった。
ニューヨークシティ・マラソン2015が。
ぽっかり心に穴が空いたように、すでに寂しい。
が、寂しがってばかりもいられない。
次に向けて、前進です!

今年は天候に恵まれたレース当日。
例年より暖かく、拍子抜けするほどの気温(13~15℃)で、スタート地点で待機しなければならないランナーにとってはありがたい限り。
終日雨にふられることもなく、日差しが強すぎることもなく、とてもいい気候だった。


世界最大規模といわれるこのニューヨークシティ・マラソン。
今年の参加者は50,235人で、最終的にゴールしたのは49,617人。
ニューヨーク市の5つの行政区(スタテン島、ブルックリン、クイーンズ、マンハッタン、ブロンクス)
が全てコースになっており、走りながら移り行くニューヨークの街並みを楽しめることはもちろん、
それぞれのエリアの特色が感じられるのが最大の魅力だが、やはり素晴らしいレースだと実感。

この街のことが、ニューヨーカーのことがもっともっともっと大好きになった。
共に走り抜けたランナーはもちろん、応援してくれた友人、知人、ニューヨーカー、支えてくれたボランティア…
全ての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。


今年のニューヨークシティ・マラソンのハイライト。

スタートはスタテン島から。
このスタテン島に行くのが結構な大仕事。

スタテン島にはランナーたちのスタート時間&色別(さらにそのスタート時間別に加えて色別でも別れている)に
エリアが区分けされており、スムースにスタート地点まで誘導される仕組みになっている。
また、いくつかのテントでは、ベーグルやコーヒー、紅茶、エナジーバーなどの
朝食やギブアウェイグッズも配られている。


スポンサーのひとつであるダンキン・ドーナッツはコーヒーの提供。あっちゃんと。
朝のコーヒー、すんごく飲みたかったけれど、私はすでにお腹いっぱい&胸いっぱいでコーヒーはパス


スタートまで色々なランナーとの交流ありで、緊張もほぐれる。
あれだけ人数がいる中で、ばったりスタート地点で会う知人もいるから面白いものです。

なんせ50,000人という人数が走るため、スタート時間がいくつかに分かれている。
大きく分けて、Wave1から4まで、約1時間の間に4グループが時間差でスタート。
私はWave3の10:40amスタートに。



スタート地点直前に積まれるランナーたちの脱ぎ捨てた服


これら、Goodwillにしっかり寄付されるのです



NYPDの協力あってこそのセキュリティ



Looking Good Runners!って、おねーさんもLooking good!



いよいよスタート。
いざ、26.2マイルのランニング・ジャーニーのはじまり、はじまり。
ヴェラザノ・ブリッジを渡ってブルックリンへ入ります


このスタート地点で毎度、フランク・シナトラの「ニューヨーク・ニューヨーク」が流れる。
それを聞くだけで涙。
ニューヨークを代表するイベントの際(例えば、タイムズスクエアでの年越しカウントダウンで年が明けた瞬間も定番のBGM)
はよく流れるこの名曲だが、よくぞニューヨークシティ・マラソンのスタートに選んでくれた。
ゴールでなくて、スタートというこの瞬間がたまらないの。


ヴェラザノ・ブリッジを渡り切ったら、そこはブルックリン。
私の愛するブルックリン。
おぉ、マイ・ホームよ!
それだけで胸が躍る。



マイ・ホーム、ブルックリンで応援してくれたはるこさん。9マイル(約15Km)地点。
走っているというよりは、反復横とびしているようにしか見えない


ご近所の友達はるこさんとご主人のピーターがブルックリンで応援してくれると。
予め2人のいる場所を聞いていたので、走りながら目を凝らしていたのだが、どうやら見過ごしていたよう。
あーぁ、と思っていたら後ろから呼ばれる声が。

はるこさんが見えたその瞬間、私は思わず歓喜の奇声を上げると共に逆走して
はるこさんとピーターの元へ駆け寄っていた。
何と迷惑なランナー!
今思えば、そのときの記憶が定かでないのだが、身体が、脚が勝手に動いていたのです。

ただでさえ、溢れんばかりの応援の人々でいっっっぱいの歩道。
それだけでも嬉しいのに、その中に知っている友人や知人を見つけられると、その嬉しさは計り知れないものなのです。
疲れが一気に吹っ飛びます。

もう少し強かったら、あばら骨にヒビが入るんではないか?という程のアツいハグが、何よりものエナジーチャージ。


そこから、ニューヨークシティ・マラソンの中でも私の大好きなコースのひとつ、ブルックリンのLafayette Av.沿いを走り抜ける。
ここはかつて、私がブルックリン生活を始めるきっかけになった場所。
そう、この通り沿いのアパートに住んでいたのが、7年前。

光陰矢のごとし!

当時、ニューヨークシティ・マラソンのコースになっていたことは知っていたが、
まさかその時は、このランナーたちの中に混じって走ることになるとは想像もしていなかったのだから。


5つの行政区それぞれの変わりめが橋になっているのだが、その橋がこれまたキーポイントになっている。
橋の上というのは基本応援がない、もしくは少ないので、黙々と走る。
さらに、距離で言ってもキツいポイントとなっているため、橋を渡る際は自分との闘いだ。
と、私は想っている。


やはり嬉しい、クイーンズ・ボロー橋を渡り切って、マンハッタンにはいったときのあの歓声。
ひたすら1Avを北上していくも、途切れない応援に胸がアツくなるのです

マンハッタンに入ってすぐの16マイル(約25.6km)地点にある給水所で、
レゲエマラソン・ランナーの友でありReggae Runnerzのリーダー、Lisaと感動の再会。
Reggae Runnerzの皆はこの給水所のボランティア。

その後、マンハッタンをひたすら北上し、ブロンクスへ。
ブロンクスへ突入する際の橋の上では日の丸が揺れていた。
それを見て、声をかけないはずがない。

こちら(ランナー)から応援してくれている方へ声をかけることも大切だと思うのです。
そう、積極的ランナーにならないと。
応援ありがとうと、自分からパワーをお返しするつもりで。

例えば、日の丸を持って応援してくれている方々だって、ひとりひとり日本人を見分けるのは大変だと思う。
が、こちらから日本語で挨拶すれば、まず皆、日本人だと分かってくれ手を降ってくれたり激励の言葉をくれたりする。
日の丸を見つけるとやはり嬉しいものです。

し、偶然にもランナーの知り合いが日の丸を持って応援している姿を発見。
嬉しさに声が弾む。


ブロンクスからマンハッタン(ハーレム)へ戻ってきた瞬間の嬉しさと辛さは何とも言いようがない。
ちょうど22マイル(約35km)付近、結構キツいぜというところでさらに。
5Avってこんなに緩やかな坂だったっけ?とふと思う。
右手(東側)がひたすらセントラルパークなので、やけに長く感じるというのもある。

とはいえ、この付近で嬉しい心強い応援がいてくれた。
私の初めてのニューヨークシティ・マラソンのときも同じこの場所で応援してくれたなみちゃん。

「111st×5AV、セントラルパーク側のKFCの前に、グレーのスカーフを振っています」
という情報を元に、マンハッタンに入り5AVを下りだしてからそわそわしてしょうがない。
だって、絶対会いたいじゃない。
疲れたーなんて言っていられないのだ。


KFC、KFC、、、しかし、あんなセントラルパーク近い5AVにケンタッキーなんてあったっけ?
と思いながら走っていたら、前方に見えてきたのだ。
優雅に揺れるグレーのスカーフが。

ん?KFC(ケンタッキー)ないけど?と、まだそんなことを思っていたら。
KFCって、Kennedy Fried Chickenだった。
そっか、そうだよね。このエリア(ハーレム)ではKFCと言ったらケネディ・フライド・チキンだよね
とつい自分で突っ込むほど。


なみちゃんとご主人のしんやさん目がけて私も思わず全力で両手を振っていたら、      ⓒShinya Suzuki
その界隈にいた方々が手を出してくれて、ハイ・タッチせずにはいられない



なみちゃんが高級チョコを差し出してくれた。                      ⓒShinya Suzuki
思わず素。
素すぎる


しかしながら、しんやさんからカメラを向けられたので、



いえーい。                                      ⓒShinya Suzuki
びっくり箱から出てきたみたいになっちゃったよ

何分くらいのやりとりだっただろうか。
記憶は定かでない。
ただ、あのちょうどきっつーいポイントでこうして友達と会えてまたしてもガソリン補給だったことは間違いない。
会えたコーフンも冷めきらないまま、ふと我にかえり、
「あ、そうだ、タイムそこそこいい感じてきてるからいくね」と、
何ともエラそー(別にアスリートでもないのに、でも自分なりの目標タイムに届きそうだったのです)なひと言を放ち、
後ろ髪を引かれるようにしてそこを去りました。


一応ガッツポーズしたつもりだったけど、ガッツになってなかった。             ⓒShinya Suzuki
こぶしが弱いね

その後、クライアントの集団を見つけてまたしてもキャーキャーと嬉しさアップ。

ここまでくればもうあとは、思い切りゴール目指して突っ走るしかないと思いなおす。
とはいえ、ここからの3マイル(約5km弱)が長いのだが。。

その後セントラルパーク内に入り、24マイル(約約38km)、25マイル(約40km)の表示が出てくる。
あぁ、昨日(前日)の5Kレースで見たこの表示、ついにここまで来たのかとここで妙に感慨深い。
一旦パークを出て、Central Park Southを横断。
ここも緩やかな坂だこと。
この時点で、あと、800mという表示が。
心ばかりが焦る。

ようやくコロンバスサークルまで来て、再びセントラルパークへ。
もうゴールまであと、、少し。
どうしよう、終わっちゃうよ。
という何だかざわざわする思いのまま、突っ走る。

段々と歓声が大きくなってくる。
と同時に、見えてきた。
FINISHの看板が。

オーマイガーッ

この時ばかりは叫んだ。
見えているフィニッシュライン目指して最後の力を振り絞り、駆け抜けた。


無事にゴール
感極まるというわけではなく、本当に素直に「終わった。。」
それが一番の感想。

と同時に、終わっちゃったよ~という焦燥感。
もっと最後ラストスパート、感動の世界に浸ればよかったかなとさえ思った。

ゴール後の皆の笑顔がこれまた最高。



嬉しい瞬間はやはり、メダルをかけてもらえたとき



ランナーの皆、よくやった。
歩きながら皆それぞれ、色々なことを思っているでしょう


4:09:04。
目標としていたタイムが達成された。
正直、夏くらいからレースまでの約3ヶ月はしっかりトレーニングできておらず、
もしかしたら途中で足がもつれたりつったりするかもしれない、、、という不安を抱えてもいたのだが。



                                            ⓒShinya Suzuki
目標タイムとそれにあわせたマイル(1マイル≒1.6km)ごとのペース配分が記されているリストバンド。
EXPOにてもらえます。
フルマラソンになると、いつものハーフマラソンのペースで走ればいいというものでもなく、
どれだけペースを崩さずにいくか、というのがキーになるため、私は結構ペース配分の参考にしている。
ゴールのタイムは5分ごと(確か)に設定されている


天候と体調もよかったことはもちろんだが、素直に嬉しい。
同時に、マラソンの日々のトレーニングの重要性を、身を持って分かった気がした。
さすがに26.2マイル(42.195km)走り切るには、直前に長距離走れたから大丈夫というわけでもないというか。

継続は力なり、とはまさにこのことかと。
そして、自身で体調を管理することの重要性も。
普段どんなに調子良くても、レース当日にその万全な状態を持ってこられなければ意味がない。


マラソンはこの走る行為の中に色々なドラマがあり、
それぞれの人の抱える想いやストーリーが反映されている気がして、それが魅力であるのだな、と、思わずにはいられません。


ゴール後、応援してくれた友人、なみちゃんとしんやさんと再会                ⓒShinya Suzuki



                                            ⓒShinya Suzuki
私の初めてのニューヨークシティ・マラソン参加から応援してくれている心強い味方、なみちゃん


つらつらと長くなってしまったが、

とーっても楽しかった!そして、I love New York soooo much!

このひとことに尽きます。


マラソン。
走るというとてもシンプルなことだけれど、このシンプルなスポーツを通して感じたり学ぶことは無限大だ。
身体だけでなく、精神面においても色々な意味でのトレーニングになる。
そして、ゴールがあるようでない。

レースに参加すると記録が残る以上、前回よりもいい記録を、、と挑戦したい欲が出てくるのは確か。
ただ、日々身体を壊さずに走れる環境を作っておくことも心と身体の大切なメンテナンスなのだと実感した。

これからも、この大好きな街を思いきり走れるよう、毎日に感謝し精進していきます。



ニューヨークシティ・マラソン翌日の月曜。
ゴール付近でポスト・レースのイベントがあったので、立ち寄ってみた。


セントラルパークにひかれるこの青いラインがゴールまで一直線の目印



FINISH LINE(ゴール)のバラシがされていました。
もう、来年のニューヨークシティ・マラソンが楽しみです


もとい。
これを忘れてはならない。
あと1ヶ月後に迫った、ジャマイカでのレゲエマラソンです!
Xデーは12月5日(土)5:15AM。

告知は後日たっぷりと。
よろしくお願いします!