いわをのニューヨークでSink or Swim!?

「Sink or Swim」=「いちかばちか、やってみるしかない」の意。
だって、一度きりの人生だもの。

アメリカは自由? 7月4日、アメリカ独立記念日に

2015-07-04 13:41:56 | イベント

ミズーリ州・セントルイス空港近くで見えた虹。
こんなに大きな虹を見たのは久しぶり!

2週間程前になるが、おっきな虹を見た。
セントルイス空港へ降り立ち、そこから車で移動中のことだった。
取材で訪れていたため、他のメディアの方々も一緒だったのだが、皆して車を降りて見たい!と
一斉に口を揃え、路肩に車を止めてもらった。

星や満月や夕陽、虹、、、など、自然が作り出すその美しい姿を目にすると、なぜか、願い事をしてしまいます。


7月4日。
今日はアメリカの独立記念日(祝日)。
私はアメリカ人でなければ、現在移民としてこの国にいるわけでもない(非移民ビザ)ので、
正直そこまで感慨深いわけではないのだが、それでも、アメリカ建国の歴史に関わる部分が多く、
その歴史を感じられる街・ニューヨークで生活していると、色々と思うことはある。


ニューヨークのみならず、アメリカのシンボルである自由の女神像(正式名称は、世界を照らす自由の像)。
彼女の背中は、女神像の立つリバティ島に上陸しなければ見られません


この女神像、アメリカの独立100周年を記念して、1886年にフランスから贈られたプレゼントだということは有名な話。
アメリカの独立はもちろんだが、女神が右手に持つ松明は世界を照らしており、
王冠の7つの突起は、世界の七大陸と7つの海を意味すると言われている。

この銅像の正式名称にもある通り、彼女が訴えるのは世界の自由だったのでしょう。
ちなみに、英語での正式名称は、The Statue of Liberty Enlightening the World。


ニューヨークに最初の移民が入ってきたのは、1892年のこと。
エリス島が移民局としてオープンしたのがこの年。
以降、移民局が閉鎖する1954年までの間に、
自由を求めてヨーロッパやアジア各国からアメリカに移民として入ってきた多くの人は皆このエリス島を目指した。

一番初めに移民としてアメリカに足を踏み入れたのは、
アイルランドからの13歳の少女(名前はAnnie Moore)で、2人の弟を連れて…という記録が残っている。

それらの詳細は、エリス島の移民博物館(当時の移民局が現在では、博物館になっており、移民の歴史が展示されている)で
詳しく見ることができます。

ヨーロッパからながーい道のりを経て、船からこの自由の女神像を目にした移民たちは、
「これで、自由の身になるのだ!」
と希望を抱いた、つまりは、この自由の女神像は、当時移民としてこの国に入ってきた多くの人に
希望を与えたシンボルであったと言われている。

とはいえど、せっかく長い道のりを経てエリス島にたどり着いても、伝染病を持っていた人などは
入国を許可されず、本国へ送り返される運命(もしくは隔離)だったわけだが、
自国に帰るのはもう…と自ら川に命を投げた人も多くいたとも。


ニューヨークで生活していると、日々、改めて、ここは移民の国と言われるアメリカの最たる場所なのだと実感する。

アメリカへやってくる移民は今でもいる。
彼らの抱える背景はひとつひとつ異なる。
本国では得られない自由を求め、逃げるようにしてこの国へやってきたり、出稼ぎだったり。

ニューヨークって、真面目に働いて生活してもお金の貯まらない街だよね、、と
最近友人とつくづく話した(それだけ生活コストの高い街、特に家賃が、、、高い!)のだが、
それでも、自分で選んでこの街にいるわけで、そこに言い訳はなし!

日本は窮屈。。それに比べてアメリカは自由だ、、と言われることもあったりするが、そうとも言えない。と私は思う(もちろん、見方によるが)。
そしてそれは、日本以外の場所で「生活」してみて初めて分かることだったりもする。
例えば、つい先日、日本でも話題になった(?)であろう、アメリカ全土(50州)で同性婚が合法となったニュース。
同性愛者においての自由と言う意味では、この度アメリカが大きく動いた。


アメリカ、私の場合は生活しているニューヨークとなるが、この街での本当の意味での自由を手に入れるためには、
十分な経済力と健康な身体と、そしてビザステイタス(これが移民にも深く関わる訳だが)。
まずは最低この3つが揃わないと難しい。
そして、その3つを揃えるのは簡単なことでもなかったりする。

この国で「外国人」として生活すると見えるということなのかもしれない。
アメリカに限らず、外国で生活している人も然り。
日本で生まれて日本で育ち、日本で生活していると、まず、「マイノリティ」として生活するということはない。
外国人として生活しやすい街の代表格であろうニューヨークででさえ、
たまに、この「あぁ、私ってマイノリティなんだな」と実感する瞬間があって、これは日本で生活していたときには抱かなかった不都合さとかだったり。
別にこれは差別とかでなくて!念のため。
もちろん、かつてそういうこと露骨にされたこともあったけど、そこから学ぶことも多いってもんです。


話がそれたが、独立記念日。
アメリカ独立宣言がされた1776年7月4日から今日で239年。
世界の長い歴史で見れば、たったの239年!ではありますが、ふと色々な思いが巡ったわけです。

つい最近取材で訪れた(↑)イリノイ州では、
ネイティブアメリカンの時代からアメリカ西部開拓、南北戦争時の史跡を訪れたりもした。
だから余計にかもしれない(※)。


その様子、ニューヨークの日系誌「週刊NY生活」のTRAVELというコーナーに3回の連載で綴られます。
第1回めは、7/4号(13面)にて。


忘れちゃいけない。ニューヨークでの独立記念日の名物といえば、花火。
今晩はイーストリバーで打ち上がります。
おっきなイベントとして盛り上がる7/4の花火大会。
素敵な夏を!!