
メトロポリタン美術館(通称MET(メット))
いわずと知れた、New yorkを代表する美術館のひとつ。
特に週末は、世界中からの観光客で賑わっています。
ご無沙汰していました。
気が付けば、もう6月も半ばを過ぎ。
もう上半期終わりじゃん。
6月って確か衣替えの時季よね?
こちらニューヨークは、いまだ15~16℃が続くうえ、
この数日は雨が多く何ともぱっとしない陽気。
雨が多いと言えば。
梅雨ですね。
(そーですね)
ここ最近は雨が多いので、ふと日本の梅雨を思い出した。
日本は雨降っているのかしら?
ジメジメの梅雨はイヤ(梅雨時期の雨の日の電車内は不快度120%)だけど、
シトシト雨の中の紫陽花なんかは風情があるってもんで。
鎌倉の明月院(紫陽花で有名ですね)を想いながら、
テンプレートにも紫陽花を登場させてみた。
…で、約1カ月の間。
いろいろな方から「ブログ更新していないけど大丈夫?」と
ご連絡を頂いたにも関わらず、放置のままで申し訳ございませんでした。
久しぶりにこの場所に戻ってきたという感覚と
またしてもシステム(ブログの?)がアップグレードされていて
多少戸惑っている私です。
何をしていたかというと、
これといって大きなことがあったわけではないのだが。
・日本からのゲスト、妹とゆうやくんが日本へ帰って行った。
・アパート探し(引っ越し予定)のために約10軒ほどのアパートを見た。
・なかなかいい物件が見つからず、もう見つからないのかな…と思っていた
矢先に、ここだ!と思える物件に出合った。
・3月末から始まった本(ガイドブック)の制作が終わった。
・アパートの契約をした。
・日本総領事館にて、13年ぶりに高校時代の友人(在NY)に再会した。
・4月から始まったもう1冊のガイドブックの取材&原稿の締め切りの嵐。
・ルームメイトの1人が日本へ帰った。
・仕事を通して、友人を通して、イベントを通して…嬉しい新たな出会いがあった。
…というわけで、現在は、
観光ガイドブック「るるぶニューヨーク2010年版」の大詰め作業に
入っている最中。
…なんだが、
何だか他愛のない近況報告になりつつあるので、
忘れかけていたが、ちょっとしたプチ災難話で締めくくるとします。
つい最近でもなく、
そんなに前のことでもなく、
仕事の都合でメトロポリタン美術館、グッゲンハイム美術館…と
まわっていたあの日。
晴れていたので地下鉄は利用せず、
ミュージアム・マイル(※)を散歩がてら歩くことに。
(※)
アッパー・イースト・サイドの5th Ave.(80st~95st辺り?)
は美術館が多いことから、ミュージアム・マイルと呼ばれている。
歩きだしてものの10分もしないときに悲劇は起こった。
それは、グッゲンハイム美術館を出て約20メートルくらい
歩いたところでだろうか。
左足裏の感触が…
なんかヘン。
いつもと違う。
ふとのぞいてみる、自分の左足。

特に異常なし…?
…のように思えたのでまた歩き出す。
でもやっぱりおかしい。
ふにゃふにゃするような足裏。
と思ったらペタペタ&ズルズル音がする。
音の出先は、私の左足元。
ちょっと待て。
音のする先に目をやると。
靴のつま先部分から靴の裏地が剥がれかかっているのを発見。
あーあ、結構気に入っていた靴だったのに。
そんなことを思いながら靴をいじっていたら。

あぁぁぁぁ
見事にはがれていく私の靴裏よ。
こんなにもろいのかい?
っつーか、末期状態だったのかい?
自分よ、なぜに早くきがつかなかったのかい?
参った。
歩きにくいったらありゃしない。
剥がれかけの靴裏を引きづりながら歩くことさらに5メートル。
「Miss!」
後ろから呼び止められる声。
私?
振り返ると、
気の優しそうなおじさんが手を伸ばしながら近づいてくるではないか。
おじいさんは多くを語ることなく、伸ばしていた手を差し出した。
「これを使ったらいいんじゃない?」
そう言ってちょっと笑ったおじいさんのその手には、
1本の輪ゴムがあった。
あっ!
おじいさん、私のこの状況を分かってくれていたのね。
それを助けてくれるなんて、なんて素敵なんでしょう。
恥ずかしいどころか、嬉しかったことは言うまでもない。
私は頭を深々と下げながらお礼を言って、
(口ではThank you って言っているのに、
自然とお辞儀をしちゃうところが日本人だなぁと妙に納得&感心)
ベンチに座ってセッティング。

命綱となった1本の輪ゴム
セッティングっつったって、
ただ左足に輪ゴムをかけるだけですけど。
これでOK。
歩いてみると、何とも歩きやすいではないか。
おじいさんに改めて感謝しつつ、メトロポリタン美術館へ向かって歩く。
…歩くこと10メートルちょっと。
再び左足裏の異変に気が付く。
ん???
靴裏カバーがついに靴から剥がれてしまった。
(それまでは、かかと部分で少しだけくっついていた)
輪ゴムで固定しているとはいえ、そりゃ完璧ではないからね。
完全に分離してしまった靴裏カバーと靴を
さらに輪ゴムでつなぎ(これこそ命綱ってやつ?)、
再び歩き出す。
…歩くこと5メートルちょっと。
プチンっ。
って、もうお分かりでしょ?
命綱、切れました。

完全に剥がれてしまった私の靴裏と靴
(こんなこと(?)、METの前で記念撮影してみた)
おじいさんからの命綱はわずか15メートルの命だったけど、
でもそんなの関係…。
その気持ちが何よりも嬉しいではないか。
靴裏は剥がれてしまったけど、
まぁ、これもひとつの経験
(これが大切なお出かけの最中とかだったら凹むけど)。
その後どうしたかって?
剥がれた靴裏はMETの前のごみ箱にポイっして、
靴裏のない靴でその後ミッドタウンを歩き回りましたとさ。
残されたのはうすーい布だけなので、
コンクリートの地面の硬さが足裏に直に伝わってくる。
しかも左足裏だけに。
不思議と、途中で靴を買うっていう選択はしなかったのが面白いですが。
こーいうときの対処として、
バッグの中にゴムをしのばせておくのもいいかも…ですね。
…そんなこんなで、長くなりましたが、
こんなプチ災難もありつつの最近…
です。
お久しぶりですが、また引き続きどうぞよろしくです。

週末は特に多くの人が集まるMET階段前。
お昼を食べる人、待ち合わせする人、読書する人…
パフォーマンスも始まったりします(METの階段にて)