しばらく実家の長野市に来てますが、こちらで放射線を測ったところ思ったより低くなくて、東京よりちょっと低めですがさほど変わらないとも言えるような感じです。
それで基準もなく高いだの低いだの言っても仕方がないので、改めて確認しようと思って調べたところ、武田邦彦さんのサイトの新たな記事に書いてありました。
http://takedanet.com/2011/06/post_f013.html
武田邦彦さんによると、原発事故が起きなくともわれわれ日本人が受ける「自然放射線」の量は年間1.4ミリシーベルト。
しかしこのうち2/3が「内部被曝」であり、残りの1/3が「外部被曝」です。
ガイガーカウンターは外部被曝の原因となる空間の放射線量(空間線量)を計測する機械なので、それを考慮して計算する必要があるのです。
すると、年間1.4÷3÷365日÷24時間という計算式になり、答えは「約0.05マイクロシーベルト/毎時」になり、これが日本人が浴びる自然放射能の空間線量です。
これを基準に考えると、ぼくが計測した限りでは、東京は通常の2~4倍程度、長野市近辺で2~3倍程度に空間線量が上がっていることになります。
しかしぼくが今のところ得た知識では、人間の皮膚は代謝が少ないので放射線の影響は受けにくく、外部被曝はそれほど神経質になる必要はなさそうです。
それと、一般に子供のほうが放射線に対する影響を受けやすく、50以上の特に男性は殆ど影響が無いと言われてます。
さらに同じ年齢の子供でも、同一の汚染地帯で癌になる子とならない子がいて、放射線の感受性には個人差があることも分かっています。
と言うことを考えると、東京や長野の人は空間線量が高いことを気にすることより、食品による「内部被曝」を警戒した方が安全で合理的だと言えるかも知れません。
内部被曝は外部被曝より遙かに危険度が高く、特に子供に大してこれを避けることは重要です。
内部被曝を避けるには、放射能が含まれない食品を選別することが重要ですが、食品に含まれる放射線は市販のガイガーカウンターでは測れないので厄介です。
ですのでこれもなかなか難しい問題ですが、その方向に皆が知恵を絞ればどうにかなるのではないかと思います。
例えば汚染された食品は子供より影響の少ない大人が食べればいい、と言う考えもあります。
大人は例え無自覚であっても結果的には日本の原子力政策を推進した一翼を担っているのであり、その責任を果たすためにも汚染された食品を食べるべきだ・・・これは武田さんか小出さんか、どちらの言葉か忘れましたが、ぼくとしては納得できます。
しかし「大人」というのも幅があるので、20代や30代はそれをする必要もなく、40代のぼくも積極的に汚染食品を食べる気に(少なくとも今は)なりません。