「刺せるものなら刺してみろ!」
完全に逆上している母親の声が壁の向こうから聞こえてきました。
「や、ヤバイ」
自分はとにもかくにも兄貴をたたき起こしました。
「起きろ、隣がヤベーよっ」
「何だよ・・・何がヤバイんだよ」
「刺すとか、騒いでるぞ」
「はぁ?」
「ヤバイんだって、とにかく起きろよ」
ジャージーの上にジャンパーをはおりドアの外に出てみると、自分らよりも先に向こう隣の人がドアを叩いていました。
ドンドンドンドン
「××さぁん、○○ですがぁ」
ドアの向こうは相変わらずドタンバタンと者が倒れる音とかすかに次女の鳴き声が聞こえます。
「××さぁん、開けてくださぁい」
そうこうしているうちに他の住民も出てきました。
ドンドンドンドン
しばらくこの状況が続き、中の音が静まりかえりました。
と、その時、突然ドアが開き、長女がドアから出てきました。
長女は自分達に一礼をした後、号泣しながら走り去っていきました。
その後、母親が出てきました。
どうやら自分達が想像していた最悪の結末は回避したようです。
「何ですか、みなさん」
「何ですかはないでしょう。みんなあんたの事を心配してきたんだから」
「でしたら大丈夫です。ありがとうこざいます」
相変わらずつっけんどんな態度だな・・・・
「あんたねぇ、夜中にこれだけ大きな騒ぎ起こしてさ、それでおしまいか?」
「しょうがないでしょう。じゃあ謝れば澄む事ですかね?」
「いや、そうじゃなくでだね」
「どうもすみませんでした」
母親はぶっきらぼうに一礼をしてドアを閉めました。
「何なんだ?あいつは・・・」
住民もちょっと不満顔になっていました。
翌朝、出勤しようとドアをあけると、隣のドアの前にダンボールが3つ。
そのダンボールはフタをするでもなく、その中には多分長女のものであろう洋服であるとか、靴だとかが無造作に入っていました。
『ああ、この家族は家庭崩壊しちゃったんかなあ』
そう思うとやりきれない気持ちになりました。
そして・・・最終回はまた次回・・・
完全に逆上している母親の声が壁の向こうから聞こえてきました。
「や、ヤバイ」
自分はとにもかくにも兄貴をたたき起こしました。
「起きろ、隣がヤベーよっ」
「何だよ・・・何がヤバイんだよ」
「刺すとか、騒いでるぞ」
「はぁ?」
「ヤバイんだって、とにかく起きろよ」
ジャージーの上にジャンパーをはおりドアの外に出てみると、自分らよりも先に向こう隣の人がドアを叩いていました。
ドンドンドンドン
「××さぁん、○○ですがぁ」
ドアの向こうは相変わらずドタンバタンと者が倒れる音とかすかに次女の鳴き声が聞こえます。
「××さぁん、開けてくださぁい」
そうこうしているうちに他の住民も出てきました。
ドンドンドンドン
しばらくこの状況が続き、中の音が静まりかえりました。
と、その時、突然ドアが開き、長女がドアから出てきました。
長女は自分達に一礼をした後、号泣しながら走り去っていきました。
その後、母親が出てきました。
どうやら自分達が想像していた最悪の結末は回避したようです。
「何ですか、みなさん」
「何ですかはないでしょう。みんなあんたの事を心配してきたんだから」
「でしたら大丈夫です。ありがとうこざいます」
相変わらずつっけんどんな態度だな・・・・
「あんたねぇ、夜中にこれだけ大きな騒ぎ起こしてさ、それでおしまいか?」
「しょうがないでしょう。じゃあ謝れば澄む事ですかね?」
「いや、そうじゃなくでだね」
「どうもすみませんでした」
母親はぶっきらぼうに一礼をしてドアを閉めました。
「何なんだ?あいつは・・・」
住民もちょっと不満顔になっていました。
翌朝、出勤しようとドアをあけると、隣のドアの前にダンボールが3つ。
そのダンボールはフタをするでもなく、その中には多分長女のものであろう洋服であるとか、靴だとかが無造作に入っていました。
『ああ、この家族は家庭崩壊しちゃったんかなあ』
そう思うとやりきれない気持ちになりました。
そして・・・最終回はまた次回・・・