会社を辞めるには辞めるなりの理由がある。

あの会社に入って3日目には「ここに入って失敗したなぁ」と思いました。
それは多分ここに書いてる日記とかにも表記されていると思いますが、まさか入社3日目で退職の気持ちが生まれてくるなんて思っても見なかったですね。

大体この就職難の時代です。
就職できたのだって奇跡に近いんですから。
なのに辞める気持ちが強くなった理由。

まあ、バカの存在というのもありますよね。
あいつのしたで働いていたら精神がズタズタになっちゃうし、実際自分以外にも何人か辞めているし。
それももちろんあるんだけど、会社自体が嘘つきのような気がするんですよ。

この会社、通信販売の会社です。
取り扱っているのは健康食品。
最初入社前にはそういう触れ込みでした。
普通、健康食品というと、皆さんは何を想像しますか??
サプリメントとかそういうものを想像しますよね。

実際にサプリメントを売っている事は売っているんですけど、この会社の主力はいわゆる「コンプレックス解消」系の商品。
いわゆる「バスト肥大」であるとか「肌補正」、男性で言えば「男性シンボルの肥大」であるとか「持続強化」とか。
よく雑誌に掲載されているアレです。

自分はそういうものについては全く持って否定する人間です。なにせ「栄養ドリンク」でさえ「子供だまし」だと思っていますから。
そんな人間が、自分の気持ちを騙してそんなものを売ること自体がどうしても許せないですね。

「甘い、甘いよ。金稼ぐと割り切れよ」
会社の人に言われた一言です。

甘いかもしれません。実際割り切っちゃうかとも思ったんですけど、この会社の仕組みがどうにも・・・
例えばこんなからくり。
風邪薬ＡがＡ社から出ている。
風邪薬ＢがＢ社から出ている。
値段はほぼ一緒。
あなたはどちらを選びますか??

風邪薬Ａですか。なるほど。

ところが、風邪薬Ａも風邪薬Ｂも作っているところも一緒で、成分もほぼ一緒。
ちょっと成分配合をいじっただけで、ラベル張り替えてるだけ。
それをＣ社の社員が時には『Ａ社の人間』で対応し、時には『Ｂ社の人間』で対応する。

ありがちな展開らしいですけど、自分からすればこれは「騙し」だと思うんですよね。

特にこの会社の商品が人間のコンプレックス解消の為の商品ですからね。
人間っていうのはコンプレックスに弱いから、こういうものでも「ひょっとしたら」という気持ちで購入するんですよ。
サプリメント自体だって決して安いものではないですから、本当にその人にとっては切実なんだと思います。
そういう気持ちを逆手にとってこういうやり方をするというのは自分としてはやはり好きになれない。
合法的なのかもしれないけど、自分の気持ちとしてはやはり却下なんですよ。

人間ってある意味プライドで生きている部分があると思うんですよ。
少なくともこの会社の売っている商品に関しては『自分がプライドを持って』というには厳しいのかなと。

自分と入れ替わりに入ってきた社員が自分の最終日に自分にいった言葉。
「どっかいい会社があったら紹介してくださいよ」

どうやら自分だけじゃないみたいですね。

この話、まだ続く。