これはショックです。日本国内ではそれほど大きな衝撃とは言えないほどのニュースでしょうが、岡山では非常に重たいニュースとなりました。東京五輪での調整失敗と不本意な結果を受けて、パリでの雪辱に燃えていただけに彼女の失意を思うと言葉がありません。
マラソンは僅かな違和感を感じたとしてもそれで何とか走り切れる代物ではありませんから、欠場しいう判断は間違っていないし賢明であると感じます。それはよく分かっていますが、それを分かった上でも存念な気持ちはぬぐい切れません。
人はつくづく勝手な生き物だと思いますよね。
マラソン前田穂南のパリ五輪欠場、陸連の対応に川内優輝「日付や経過を発表したのは誠実」「元補欠としては・・」
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/ans/sports/ans-452497.html?_gl=1*1ifmrk*_ga*MTkzNDE3Njg1Ni4xNTY3OTE0ODY5*_ga_XJ5END643J*MTcyMzM0NzM5NS40OC4xLjE3MjMzNTAyODIuNjAuMC4w
※以下、引用です。
日本陸上連盟は10日、パリ五輪女子マラソンに出場予定だった日本記録保持者・前田穂南(天満屋)が右大腿骨疲労骨折のため欠場すると発表した。昨年10月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で男子4位に入った川内優輝は、補欠の制度に思いがあることを記しつつ、「発表しなくてもよい日付や経過をしっかりと発表したことは誠実な対応だと思います」と陸連の対応を評価している。
陸連の発表によると、前田は7月31日の練習において右大腿部付け根付近に張りを感じたが、強い痛みでなかったため、調整しながら本番に向けた練習を行っていた。チームドクターに連絡をとりながらの練習を行い、診察や画像検査は選手村入村のタイミングで行うことに。8月6日、チームドクターの診断、レントゲン検査、8月7日にエコー検査を実施したが、大きな所見は確認されなかったため、引き続き様子を見ながら調整練習を行ったという。
しかし、その後も症状が改善されないことから、8月9日にMRI検査。大腿骨近位に信号変化が認められ、右大腿骨疲労骨折と診断された。発表では「チーム、コーチ、選手と話し合い、この状態でマラソンに出場することは今後の選手生命にも関わる重大な問題であるため、本連盟として欠場を判断いたしました」と説明されている。
なお、補欠解除指定日(8月2日)時点では、前田は本番に向けて調整練習を行っていたこともあり、8月2日に補欠解除。そのため、補欠選手との入れ替えはないという。
川内はXを更新。「元補欠としては今回のニュースを見て、マラソンの補欠という制度について色々と思うところはあります」と、補欠制度に対して言及。一方で「しかし、陸連のリリースで、発表しなくてもよい日付や経過をしっかりと発表したことは誠実な対応だと思います」と、細かに発表された内容については評価していた。
"前田穂南欠場"のニュースが流れた昨夜、岡山での反応は失意と喪失感に溢れました。翻って見れば、競技に取り組む彼女のストイックな姿勢が調子の良さと共に、知らず知らず無理を生じた結果だとすれば非常に悲しいことだと感じます。
2008年の北京五輪女子マラソンで、野口と土佐の2人が直前に欠場を発表し、中村(天満屋)が一人で日本を代表して走ったことがありました。忘却の彼方に飛び去った方もいらっしゃるかと思いますが、人の記憶は至極曖昧なものですからそれを責めるものではありません。
大事なことは彼女のこれまでの努力を称えることがあっても、この欠場を批判したり責めたりしてはいけないということです。一番責任を感じ、自らを責めているのは他ならぬ彼女自身ですから、部外者が何かを言えるものではないと思います。静かに見守り、帰岡を待ちましょう。
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